ストレス総まとめ

よくストレスと言いますが、一体正体は何でしょう? 昔は「他人が自分の中に入り込み、暴れること」と考えていましたが、最近は、「快適以外は全てストレス」と考えるるようになりました。 ストレスを受けると身体はいくつかの変化を起こします。 1.肘下や膝下の末端を硬くする 2.心臓を早くしてヤダモン君(左の背中)が反応する  3.胃炎や便秘・下痢など腸の具合が悪くなる 4.免疫が落ちてヘルペスウィルスが暴れ…

肘痛について

常連さんが肘痛で悩んでいて、「1回注射を打って様子を見たら」とアドバイスをして、整形で打っていただいてすっかり良くなり、本人は治ったつもりでいた。しかし最近又痛みが出てきて、整形に行ったら、「え、前回から2ヶ月しか経っていないよね。早いなぁ。」と言われて、これはどういう意味だかわからないというので、「医者が打った中身はステロイド。普通は3ヶ月ぐらいもつけど、2ヶ月目に再発は少し早いなぁと言う意味。…

ストレスとバッティングセンター

以前からストレスは身体の末端に出ると言っている。若い方が仕事で疲れ、酒を飲んだ後よくバッティングセンターに行っているが、実はこれは理にかなっている。ストレスで末端の腕は硬くなるが自覚が出ない。この腕のこりはストレスが解消されない限り良くならないが、腕に筋肉痛が起こってしまうと、身体は筋肉痛を治すために腕に血を送り、すぐに回復させようとする。その時にストレスによる腕のこりまで治してしまう。怪我の功名…

ブログ諺⑬-治療は芸術

これは少し格好つけすぎかも知れませんが、この治療の仕事というのは実は患者さんを対象にしていないのです。 では何を対象にしているかというと、「自然」「神」「宇宙」なのです。 少し大げさな話になりましたが、実はそこに対しての目がないと、治療技術はとても低いものになってしまいます。 例えば患者さんが腰が痛いとして、「鎮痛剤を出しておきます」でもいいのですが、我々から診ると患者さんの生活習慣や考え方、たま…

身体が喜ぶのは痛みがなく、安静

膝を痛めた女優さんが医者に注射を打ってもらい、なんとか本番を乗り切った。その後の治療では、かなり負担をかけた分、筋肉の状態が良くなく、治療はかなりきつかった。その後1週間して昨日お見えになった時に、本人はまた今日もきつい治療だろうと覚悟してきたが、身体を診たら今までにないぐらい筋肉の状態が良い。こういうことは過去にあまりなかったので、一体何が良かったのか色々考えた結果、「身体が喜ぶのは痛みがなく、…

本格治療を決めた歯医者の指導

常連さんの奥歯が痛み、頬まで辛いという。これは歯の炎症で三叉神経痛が出ているので、普通は奥歯を抜くしかない。歯でも何でもそうだが、先ず初めに手術を避けてという心理が患者にはある。気持ちは分からないでもないが、股関節などは手術成績が良く、やった方が殆ど、「もっと早くやれば良かった。」と言う。歯も似たような所があり、抜けば辛い症状はなくなるのに、抜くともう歯は生えてこないことを理由に抜かずに頑張る人が…

全く痛みが取れない場合の対処法

常連さんの首の痛みが酷くなり、医者で注射を打ったが楽にならないと言う。こういうケースはよくあり、我々は比較的得意なのだが、今回の痛みは過去最悪で色々と手をつくしたが、全く首が楽にならない。 ではどんな治療をしたかというと、 1.左首の痛みの場合はまず反対側の首を治療する 2.鞭打ちの後遺症と言っている腕の治療 3.寝ちがいの反応点 4.胸骨の歪み 5.体の真横の反応点 6.頭皮のこり 大抵これだけ…

全部側弯が悪い?

今日来た側弯症の方は子供の頃から一時期装具をつけたり、手術の話も出たという。背骨を診ると確かに曲がっているが、だからといって身体に出ている症状の全てが側弯症が原因ということはない。側弯症は大体殆どが女性で小学校高学年ぐらいから指摘され、曲がっている角度が15度以内だと経過観察、25度以上だと手術も検討される。当院にも今まで多くの側弯症が来たが、意外と日常生活に困らないものである。そういう方達には必…

ブログ諺⑫-何処に行ったらいいか分からない、何をしていいのか分からない

患者の悩みは病気になったときに、何処に行ったらいいか分からない、何をしていいのか分からないのです。 ではどうして困ってしまうのかというと、それは病気の勉強をしたことがないからです。 学校で心臓や肺や血管の事はほんの少しだけ教わりますが、病気のことは教わりません。 自分が喘息などの何か病気があれば、子供の頃から医者通いですから、症状が辛い時に何をすればいいかを理解しています。 医療関係者は仕事ですか…

ブログ諺⑪-身体は形が大事

これはあまり皆さん意識していないと思います。 以前テレビで先天的に耳のない患者の耳を作るときに、その形によって聴力が全く違うという番組がありました。 普段意識していない耳の形ですが、機械では全ての音を拾うのに対して、人間の耳は必要なものだけ強く拾う機能があります。 雑踏の中でも必要に人の声は拾えるのです。そのためにとても形が大事で、その形がないと機能が上手く発揮できません。 これは心臓でも肺でも腎…

テニスと麻薬

今まで何人もテニスにはまっている患者を診ている。テニスに関しては何度もお薦めしないスポーツと言っているが、はまっている方の中でも趣味を越えて、麻薬患者がいる。大抵そういう方は最低でも週4回、多いと5回はプレーをしている。基本的に筋肉の質が良く、肘など痛くならず勝ち続けると面白くなり、特にダブルスだと抜けられなくなる。たまに週に2回ぐらいしかしていないと焦り、お誘いがかからないかと思ってしまう。この…

手術した側を鍛えなければ・・・

右乳がん術後で首肩の症状がなかなか取れない方が通っている。今日久しぶりに来て話を聞いたら、「手術した右側が弱いから、少し鍛えなければ・・・」と言う。ちょっとこの話を聞きながら違和感を感じた。手術をして胸筋を切っているから鍛えたいという気持ちは分かるが、身体にしてみたら、「切ったのだからあまり酷使しないで」と言いたいだろう。もし鍛えたいなら、ちゃんとトレーナーや治療家をつけて、時間をかけ計画的に鍛え…

手術した股関節は被害者

常連さんが右の股関節を人工骨に取り替える手術をした。術後は順調で右股関節はさして辛くないが、左のふくらはぎや背中が辛いという。これは何を意味するかというと、手術した「右股関節は身体のアンバランスの結果の被害者」と言うことである。元々身体に左右差があり、長年負担をかけた結果、右股関節が壊れ手術をした。右股関節にしてみれば、「被害者なのに悪者扱い」と気分は悪いであろう。患者は股関節は治ったと言うが、元…

ブログ諺⑩-鬱病は腕から治す

これはあまり聞いたことがないと思います。鬱病の方は頭に血行不良があり、頚を患ってしまうとどうしても悪化しやすくなってしまいます。では頚を悪化させるものは何でしょうか?答えは、「噛み合わせ」「鼻炎」「腕のこり」です。「噛み合わせ」は歯医者に送るので、マウスピースを作ってもらって終わり。「鼻炎」はEAT(Bスポット療法)で耳鼻科に送って終わり。「腕のこり」は我々の仕事です。しかし困った事に腕は自覚症状…

腸と土壌菌

今日来た常連さんは腸の具合が悪く、色々乳酸菌を試してみるのだが、 ビフィズス菌は自分に合うのかどうかわからないと言う。腸内細菌の形成に関しては母親の影響と若い頃の食生活で生まれ育った土地の土壌菌でおおよそ決まってしまう。結局、我々は食べ物によって体が作られ、土壌菌のその種類によって体調が変わる。 人の人生を変える1つの要因として、田舎の土壌菌があることを知ってほしい。例えば双子の場合、1人は日本、…

凄い世界が待っている

長年医療界にいると、時々凄い先生に出会える。日本整形内科学研究会の木村裕明会長は麻酔の専門家でFascia Hydrorelease releaseという、昔風に言えば筋膜リリース(ファッシアリリース)を極められ、最近は血管リリースまで進化している。モヤモヤ血管の奥野祐次先生は元々がん治療の専門家で造影剤で血管を診ているうちに、痛みの原因に血管が大きく関わっていることを発見し、塞栓療法で難しい痛み…

ブログ諺⑨-痛みは古傷や弱いところが好き

今回は少しウィルス君の気持ちになってみましょう。 ウィルスは数十億年前から地球上に存在し、人間の祖先よりも遥かに昔から存在しています。 人類が出現したのは数十万年前です。 ではこのウィルスはどこから来たのか、色々と説があり本当のことはわかっていませんが、個人的には宇宙の隕石から来たと思っています。 いわゆるよそ者です。 そのよそ者が人の身体に入るために、色々と知恵を絞り、型を変え、戦略をひねり出し…

ブログ諺⑧-どうせ治りっこない

これは治療の考え方で、「必ず治る」と思い、治療を受けて治らないと不満が出る。 しかし「どうせ治りっこない」と思うと、少し良くなっただけでも喜ぶし、「又悪くなるかもしれない」と思うと予防にも力が入る。 症状は同じで受ける治療も同じなのに、考え方一つで治療成績やその後の経過が変わってしまう。 こういう場合1番良くする話は、「風邪」と「坐骨神経痛」である。 「一生、風邪を引かない身体にしてくれ」と言われ…