小指の痛みと餃子の話

常連さんが小指を折った。リハビリもままにならず、痛みがあるという。病院でなんて言っているか聞くと、「先生、子指が痛いんです。」と言っても「そうですか。」で終わって何もしてくれないという。患者からすれば治りたいので、「○○をすればいい。」とか、「これは治療法がない。」とか、何か言われれば納得もするが、ただ、「そうですか。」では納得できない。どうも若い先生らしく患者も突っ込まないという。それは忖度なの…

胃炎と坐骨神経痛

最近、ブログが人気である。一昔前に比べちゃんとブログの中身を読んでくる患者さんが明らかに増えてきた。膝に関してはどうも私の記述がよそと比べてかなり多いらしい。どうやって調べたのかは知らないが、坐骨神経痛に関しても多いらしい。今日来た方も筋肉の質は良く、腰椎椎間板ヘルニアと言われ、マッサージやオステオパシーでかなりよくはなったが、完全に治りきらないという。私のブログを見てきたという。調べてみると典型…

私の身体のスイッチ

前回、突然良くなる身体をかいた。患者さんから、「先生のスイッチは何ですか?」と聞かれ、少し書いてみたい。 泣くこと-1番弱いのが動物、特に犬がやられているシーンは弱い。ドラマでも泣けるシーンの後はスッキリする。理由はわからないが何かのスイッチが入り、身体がスッキリしてしまう。 フルコースのフレンチ-以前、ロールスロイスでなぜかスッキリする女社長の話を書いた。もちろんそんなに高いところへ行けるわけで…

突然良くなる身体

教育関係の常連さんが前回の時と違って突然身体か良くなった。大きなイベントが終わったことも関係あるかも知れないが、どうしてこういう事が起こるのか少し解説してみたい。 オキシトシンが分泌された 笑いでスイッチが入った 泣くことでスイッチが入った 香りや景気でスイッチが入った 食べ物でスイッチが入った 各々の内容にリンクが貼ってあるので参考にして戴きたい。以前から身体はスイッチ論と言っている。鍵と鍵穴の…

朝起きて具合が悪い

時々患者さんが、「朝起きて具合が悪い。少し動くと楽。まだ朝がダメ。」と言う。人間の身体は寝ているときは特別血液を全身に一杯送らなくてもいいので、血流は緩やかである。朝起きて心臓がバクバク拍動していたらホルモンか何かの異常である。目が覚めてゆっくり心臓は拍動を上げ、歯を磨いたり、用を足したり、ご飯を食べたりで普段の状態に持っていくる。だからすこし時間が経つと楽になるのである。我々から見ると「朝起きて…

スポーツと子供の不幸

仕事柄スポーツをやって身体を痛めた方はよく診る。スポーツもレジャーやリクレーション、趣味程度ならいいが、「絶対に勝ちたい。」という気持ちが強すぎると少し考えものである。何が何でも相手を叩き潰す。コテンパンにやっつける。相手をひれ伏せさせる。この考えの延長で友人や家庭内、特に夫婦、義理の親などを考えてしまうと不徳を積む。特に夫婦で何が何でも夫に謝らせるとか、自分に従わせるでは家庭がうまくいかない。そ…

医者の治ると患者の治る

長年この世界にいると医者と患者のずれを毎回感じる。 例えば風邪一つ取っても、医者の言う治るは症状がなくなることである。 咳や喉の痛み、発熱、鼻水など止まれば治癒である。 そのために症状を抑える薬を出す。 風邪はウィルスだから本来は治す薬など世界のどこにもないのだが、菌も混合感染といって起こしているので、その菌だけは抗生剤で抑えられるから症状が軽くなり、良くなったと感じる。 患者は風邪を引きにくくし…

運動したら食べるな

トライアスロンをやっている方が試合のあとも真面目に練習をしている。頑張って走り込んでいるので、本人はすっかり筋肉痛で腰が重いと思ってきたが、調べたら腸の反応しか出ていない。明らかに過食である。それも3週間位経っている。まさかと思って聞いてみた。「練習の後普段よりご飯が美味しいので過食になっていませんよね。腰には筋肉痛の反応が全くありません。3週間の過食により腸の反応しかありません。」「え、まあ・・…

オキシトシンについて

人のために祈ると超健康になる! (米国医科大教授の革命的理論) 著者:高橋徳 タイトルが気になったので読んでみた。脳の視床下部から分泌されるオキシトシンは「母親のホルモン」と言われ、陣痛・分娩の促進と母乳の分泌にかかわることが知られています。しかしこれは女性特有のホルモンではなく、男性の脳内にも存在します。アメリカ留学で「ストレス」や「鍼」の研究をした後、帰国後、「オキシトシンとストレスの関係」の…

腰椎分離症と大外刈り

柔道少年が無理をして腰椎分離症と診断された。以前から学生の腰椎分離症は苦労しているので、「3ヶ月の安静」と言い渡した。しかし伝えてから8日目に監督に、「そんなに痛そうじゃないから新人に大外刈りを少し見せてやってくれ。軽くでいい。ゆっくりでいい。」と言われやったら、痛みが走ったという。こういう場合、患部の反対側によく痛みが出る。そして1日ぐらいで痛みは治まるものである。その後、患部にいつもの1/2程…

新米看護師に二言目

以前、新米看護師に一言を書いた。その後、身体を診たら胃炎はあるし、酒は飲むし、足は浮腫むし、喉までおかしい。勤務でストレス発散のため、どうしても外でお酒を飲むのが習慣になってしまっているのであろう。お酒を飲むと食欲が出て食べ過ぎてしまう。そうなると腸が動かない。益々足が浮腫み、悪循環である。こういう場合よく看護師が太るので注意が必要である。太りたくないのであれば、手を打たなくてはならない。そしてな…

ミキプルーンと乳酸菌の品質

仕事柄、貧血や子供を産もうとしている方には鉄分の摂取でミキプルーンを勧めている。昔は販売員からしか買えなくて,値段も良かったので他のプルーンに変える方が結構いた。しかし比べてみるとミキプルーンだと便秘や下痢など起こさないのに、他の安いプルーンだと色々と問題が起こる。そしてミキプルーンに戻すと問題が解決する。気になって販売員に聞いてみたら、「ミキプルーンの社長がこだわった方でプルーンの中でも1番いい…

我慢弱いの具体例

言葉で我慢弱いというのは簡単だか、どうもしゃべっていて患者さんがイメージが掴めないみたいなので、少し具体的な話をしたい。先日ゴールデンウィークに初めて連休を頂き家内と名古屋と奈良に行ってきた。名古屋では名古屋城と徳川美術館を見る予定を立てていた。しかし天気も悪く名古屋城を見ただけで少し疲れて腰が痛くなってしまった。無理すれば徳川美術館に行けないことはないが、翌日のこともありそのまま奈良まで移動して…

棘と玉葱

常連さんが交通事故に巻き込まれ、首を痛めた。レントゲンを撮ってもそんなに酷い状況ではないが、我々が診ると筋肉の緊張があり、治療は必要なレベルである。整形に行ったりうちに来たりで鞭打ちの治療していた。そんな時きつい靴を履いた後で足の指の痛みが気になった。この方は我慢強い方なので、そのままきつい靴を履き続け、ついに痛みは腰にまで上がってしまった。以前から我慢弱い生き方と言っているが、中々この方は自分の…

減量と副鼻腔炎

減量中の常連さんが、腸炎に続き、副鼻腔炎をやったという。副鼻腔炎は昔で言う蓄膿症だが、これがあると咳が治らない。ひどい咳ではないが、少し喉を鳴らす程度の状況が続く。話を聞いたら「左副鼻腔炎」だと言う。鼻には鼻中隔と言って真ん中で左右を隔てているものがある。そのが偏っているのか、過去に中耳炎などをやったのか顎関節が悪いのか、歯茎に問題があるのかは調べてもらわないとわからないが、結構一側性というのはあ…

棚に物を上げて肩の痛みが出る

肩の治療のしている常連さんが突然肩の前が痛くなったという。本人は思い当たる節が全くないという。こういう事は仕事柄よくあるので痛みの出た数日前からどういう生活をしていたのか、細かく聞くことにしている。本人は殆どが覚えていないので、「○○をやったか?」「字は書かなかったか?」「普段と違うことはなかった?」かなど矢継ぎ早に質問する。肩の前面の痛みは力こぶの筋肉がついているところなので、何かを引っ張ったり…

頭痛と血管

昔は頭痛薬というとそんなに種類は多くなかったが、最近は血管が拡張しているのか収縮しているのか、神経伝達物質の状況などで「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3つに分け、薬を変えている。「頭痛外来」も定着してきた。頭が痛くなると人によっては赤ワインが駄目だったり、チョコやコーヒーで楽になったりと日常生活と症状が密着している。この血管のことを考える時いつも頭を悩ませていることがある。それは腰などの痛い…

気付けに一杯

よく元気を出すために気付けに一杯などと言うが、これは実に理にかなっている。今日来た常連さんは数日前に気付けに一杯やった。そしたらとても体調が良くなったが、これはまぐれかと思ったと言う。昔田舎では大工さんが朝から酒を飲んで仕事をしていた。酒を飲むと真っ直ぐ釘が打てるという。自転車も酒を飲んでいる時の方が真っ直ぐこげる。大分前に警察で高齢者の運転と飲酒というデータを取った時に、素面より微量お酒が入って…

テニスと風邪

乳がんをやった方がストレス解消でテニスにはまった。久しぶりに来たので身体を診たら肘や腰が痛く頑張っている様子はすぐにわかった。しかし最近風邪を引いて治らず、根気もないという。血液のデータを見たら、ここ数ヶ月栄養状態が悪く、貧血も出ている。話を聞いたら、テニスを週3回やってその後はご飯が食べられないという。そうなると免疫は下がり風邪は治らない。何とも楽しいはずのテニスで悪循環になっていた。本来プロで…

「がん」を「ぽん」に変えてみる

Bi-Digital O-Ring Testを勉強してからがんの患者さんを扱う事が多くなった。 昔はがんは100人に1人で、すこし時間が経って10人に1人になった。 今では10人に3.5人で、30万人が毎年がんで亡くなっている。 やがては10人に6.5人になるという。 3人に1人が3人に2人になる。 統計を見るとがんと言われた方の半分が亡くなっている。 テレビでも最近芸能人のがんが多いので、「乳が…