坐骨神経痛の鍼の使い方
坐骨神経痛でハムストリングに鍼を打つのは定番だが、時々定番の打ち方で効かない方がいる。そう言う場合は少し考え方を変えて、病んでいる神経や筋肉の治療から、場を和ませるようなことをする。図を見て戴くと分かるとおり、左足のハムストリングの鍼の打ち方は定番である。しかし右側の打ち方はランダムに本数を使い場を馴染ませている。神経や筋肉を狙った訳ではない。理由は良くわからないが病んでいるものではなく、回りを和…
坐骨神経痛でハムストリングに鍼を打つのは定番だが、時々定番の打ち方で効かない方がいる。そう言う場合は少し考え方を変えて、病んでいる神経や筋肉の治療から、場を和ませるようなことをする。図を見て戴くと分かるとおり、左足のハムストリングの鍼の打ち方は定番である。しかし右側の打ち方はランダムに本数を使い場を馴染ませている。神経や筋肉を狙った訳ではない。理由は良くわからないが病んでいるものではなく、回りを和…
指の痛みを耐えて、酷い寝違いの方が来た。話を聞くと、ここ数週間指が痛かったという。指の痛みは第1関節ならヘバーデン結節、第2関節ならブシャール結節という。閉経近くの女性によく起こる。手をよく使う方だと痛みが出てしまう。主婦の場合だと手が痛いからと言って中々休めない。買い物に料理、洗濯と手を使うことばかりだ。我々の感覚では手の痛みを感じながら使うなどは論外である。今までより2割程度楽をして手をいたわ…
以前、病院勤務時代に骨折の治療を真面目にやらなかった方が、その後後遺症に悩みついには仕事が出来なくなってしまった。真面目にやれば2-3ヶ月で問題なかったものを、退院後殆どリハビリにも来ず1年半してから来たときにはもうどうにもならなかった。治療にはゴールデンタイムがある。骨折なら手術やギブスが取れてから出来れば3週間以内、だめでも3ヶ月以内に治癒まで持っていく。大体何事も100日が勝負である。そのゴ…
声がれのことを正式には「嗄声 させい」と言います。原因は声帯や喉の周辺の異常だけではなく、胃腸や甲状腺機能障害や心臓などもかかわります。よく声がれで耳鼻科の先生から、「これは逆流性食道炎の影響で声がれが起こっている。消化器で薬をもらいなさい。」と言われて、飲んだら声が良くなるケースがあります。甲状腺などもかかわっているので、特に女性で喉の全面が腫れぼったい方は甲状腺も疑うといいと思います。声帯を動…
なかなか治らないアトピー性皮膚炎の方の中に、原因が羽布団という方がいる。昔なら皆、綿の布団に寝ていたが今は手軽に羽根の布団もジャケットも買える。アトピー性皮膚炎の治療でマウスピースやEAT(Bスポット療法)、腸を元気にしても、布団で直接触れる手足は炎症が起こってしまう。普段羽根のジャケットを着ていて寝るときに羽布団では、アトピー性皮膚炎は治らない。食生活も生活環境もそうだが、便利になればなるほど、…
遠方から頭が働かないと通っている方がいる。医者で認知症関係の薬を試すのだが、ことごとく調子が悪いという。マウスピースやEAT(Bスポット療法)、乳酸菌などで大分回復したものの、最近落ち込んでいるという。回数通うから奥の手を出してくれと言う。そう言われるとこちらも考える。思いつくままに少し書いてみたい。 まずは頭の神経伝達物質の量を測り、全身の免疫も含め現状を把握する。 漢方薬でいいのがないか調べる…
仕事柄、「将来、認知症にならないために何とかならないか?」という話がよく出る。認知症には2つのタイプがあり、一つは血管によるもの(動脈硬化や血行不良)、もう一つはアルツハイマー。アルツハイマーはまだ原因が完全に特定出来ていないので、発症を送らせる薬はあるが中々完治出来ないのが現状だ。アメリカなどはアルツハイマーが多いが、日本は血管によるものが多いので何とか鍛える方法がある。脳に仕事をさせ、血液を集…
仕事柄色々な社長を診る。身体が絶好調なのに業績が駄目なときがあり、業績が絶好調になると体調を壊す。中々うまくはいかないものだ。そういう時にいつも感じるのが、「光強ければ影強し」である。芸能界や経済界などで活躍している方でも同じで、光れば光ほど影が強くなる。バランスがとれているようにいつも感じている。企業だとどうしても業績優先になり社長の体調は二の次になってしまうが、ほったらかしにすると大きなしっぺ…
小鳥タイプの方が運動の後にストレッチをやるべきかどうかの聞いてきた。これは実に答えにくい。運動で筋肉痛まで起こしているのにその上ストレッチをすれば悪化するし、自力で回復出来ない状況の時に、ストレッチをして回復のきっかけを作ることはある。ストレッチがどちらに働くかがわからないので、答えにくい。ライオンタイプならまず間違いなく回復に向かうので楽だが、小鳥タイプは神経を使う。そして小鳥タイプは治療も色々…
健康ブームの影響か玄米にしたという声をよく聞く。 私自身、マクロビを少し勉強して玄米を時々食べているが、思ったより美味しいと感じている。 しかし色々な患者を診ていると、止めた方がいいと思う患者は多い。 まず胃弱の方はあまり勧めない。 玄米は本来、消化に悪い。 50回ほどよく噛めば良いが、白米の癖で飲み込むと消化が大変だ。 胃に自信のある方なら大丈夫だが、細身の胃腸虚弱の方には勧められない。 便秘に…
腱鞘炎や弾発指(ばね指)で来る方か最近は多い。一昔前は鍼灸で治療をしていたが、医者のステロイドに全く適わないので、最近は患部以外は治療するが患部は注射を勧めている。初期であれば注射だけでいいが、酷くなると手術が必要になる。手術と言っても早ければ15分程度のものなので、安心して受けられる。しかしこの手術という言葉を聞いただけで参ってしまう方がいる。弾発指などは簡単に治るのだが、詳細は下記を参照して欲…
最近は書店に行っても過激なタイトルにしないと本が売れないからなのか、ドキッとするタイトルの本が多い。 「医者が飲まない薬、受けない手術」を思わず買ってしまった。 風邪はウィルスが原因なので抗生剤で効かない 抗生剤の服用で耐性菌を育てる 擦り傷に消毒は逆効果 効く胃薬は骨をもろくする コレステロールを下げる薬で筋力が低下 睡眠薬で認知症誘発 抗がん剤が効くというのは治ることではない 内容的には今まで…
年配の方で頭が働かないと言って来ている方に、一時的でいいから何とかならないかと相談を受けた。それなら耳をいじるといいという話をした。耳は軟骨出てきていて、いくら曲げたり伸ばしても大丈夫だ。引っ張ったり、また耳の周辺にはいいツボが並んでいるので、刺激をすると一時的に頭がさえる。持続するわけではないが、耳が真っ赤になるぐらいやると効果を感じる。こんな事も覚えておくといい。 印刷する
この時期仕事の環境が変わったりで、普段は便秘でない方が便秘を訴えてくる。酷ければ大腸内視鏡や食事指導、按腹など徹底的にやるが、一過性の場合はそこまでやらなくてもいい。まずは浣腸がいい。薬局でイチジク浣腸などを買って、1本で足らなければ2本ぐらい試すといい。酷い便秘の方はこれではダメだが、一過性の方なら効く。それでもダメなら「強力ミルマグ」がいい。胃にも優しい、無理矢理出すわけではない。便を少し軟ら…
長年この仕事をしていると伸びる先生と伸びない先生の差が激しい。新しいものを勉強して身につけ方のスピードが違う。話を聞いていると伸びる先生は、「兎に角考えないでやっている。壁にぶつかってから解決策を探る。」と言うし、そうでない先生は、「もう少し勉強して理解してから始めようと思う。」と言う。どちらも一長一短があるのだろうが、取りかかりは早い方がいいと思っている。当院は昨年、超音波診断装置を入れて只今勉…
旅先などで不眠症になると辛い。普段と違う環境で興奮して寝られないことはよくある。出来れば普段から下記のような事を気をつけているとある程度防げる。 お腹の具合いとの関係 お酒で酔い加減との関係 肉体疲労との関係 お風呂との関係 体温との関係 光や音との関係 読書との関係 眼の疲れとの関係 仕事柄寝られないときはいつも実験している。私自身はある程度の満腹とほろ酔い加減、眼の疲れで寝られる。だから旅先で…
腰を治療しようとお腹を触ったら大きなしこりがあり、医者で調べたが悪性のものではないので安心して治療していたら、次第に柔らかくなり、それと連動して腰の痛みも減っていった方がいる。1ヶ月ぶりに来たので、またお腹を診たら完全に元に戻っている。理由を聞いたら「仕事はハード、プライベートの問題は抱え、胃薬は止め、乳酸菌も切らして飲んでいない。」と言う。これでは再発するのは仕方がないとまた治療をやり直し。左肩…
膝の治療できている方が、週末山登りをした後、そんなに高くない山だったのに足の筋肉痛が取れないという。調べてみると山を登ったために筋肉痛が起こったのではなく、スタマックラインの反応であった。お腹を触ったら異常に痛がる。これは何かあったと思い聞いたら、「登山の前5日間連続で宴会だった。」と言う。これには驚いた。胃腸が全く動いていない。本人も体調が悪く、とても食べられないという。我々は太腿を診ると山を登…
鬱病でも免疫疾患でも腸から治すことは何度も書いている。しかし長年治療していると腸にいいことをしたはずなのに、症状が悪化する方がいる。理由は分からないが、例えば下痢が続いた方を正常に戻すと途端に気分が悪くなったり、やる気がなくなる。これなら今までの下痢の方がいいという。こうなるとガラガラポンで、全てリセットして考える。本人の感覚を頼りに全く常識にとらわれない治療でやるしかない。今まで積み上げたものが…
歌を職業にしている方が何人か来ている。若い時は良いが30才を越えたら耳鼻科に定期的に診て頂く方がいい。以前小唄の先生を有名な耳鼻科にお連れしたとき、担当の先生には何も情報を伝えなかったのに喉を診た途端、「あなたは10000人に一人の声帯を持った方だ。歌を何かやっているんでしょう。」と言われ、小唄の先生はすっかりご満悦で、「あの先生は名医だ。」と言っていた。その耳鼻科の先生はご自身、バリトン歌手で歌…