猫で大騒ぎ
うちにも野良猫がいるが、患者さんでも猫のこととなると皆大騒ぎである。外の野良猫だと寿命が5-6年しかないそうである。家猫だと15年ぐらいは生きる。以前、黒澤明監督の映画で「まあだだよ」というのがあった。 内容は主人公の内田百間先生が大学を辞めて文筆業に専念する。かつての門下生の助けをかりて下町の一軒家に引っ越す。百間先生は人気があり、いつも先生を慕う多くの門下生に囲まれていた。やがて戦争になり、東…
うちにも野良猫がいるが、患者さんでも猫のこととなると皆大騒ぎである。外の野良猫だと寿命が5-6年しかないそうである。家猫だと15年ぐらいは生きる。以前、黒澤明監督の映画で「まあだだよ」というのがあった。 内容は主人公の内田百間先生が大学を辞めて文筆業に専念する。かつての門下生の助けをかりて下町の一軒家に引っ越す。百間先生は人気があり、いつも先生を慕う多くの門下生に囲まれていた。やがて戦争になり、東…
先日秋休みを頂いて延暦寺に初めて行った。 「一隅を照らす」という大きな石碑があり、気になったので少し歴史を調べてみた。 まず延暦寺という寺はなく比叡山全域を境内とする寺院の名称である。 一般的には「東塔」「西塔」「横川(よかわ)」の3地域(三塔十六谷)を合わせたものを延暦寺と呼んでいる。 開祖は最澄で766年、滋賀県大津市に生まれる。15才で出家したが奈良の大寺院での安定した地位を求めず、郷里に近…
長年仕事をしていると患者さんから、「ここが痛いのでここに正確に鍼を打って欲しい。」と言われ打つと、「違う、そこではない。」と言わる事がよくある。ではどうすれば良いのか色々試してみると、その場所からではなく、少し違う所からある角度で打つと、「そこそこ。」と言われることが多い。これは長年の経験があるから出来ることであるが、何度となくこういう経験をしていると、「脳の中にもう一つの身体の地図がある?」ので…
常連さんが定期的な健康診断で医者から、「少し甲状腺が腫れている。」と言われたという。その後、超音波診断と血液で問題ないことがわかったが、たまたま相談した医者に違うことを言われたという。1人からは「こういう腫れは殆ど問題はない。一度調べて大丈夫ならそんなに調べなくても言い。」と言われ、他方からは「念のため、毎年チェックした方がいい。何か出てくるかもしれない。」と言われたという。我々から見るとそんなに…
常連の女性が、「少し左のフェイスラインが気になる。」と言う。本来であればそこに鍼やマッサージをして終わるのだが、この方は顎関節症がありマウスピースを歯医者に依頼してあったので、合わないのかと思ったら最近調整したばかりだという。詳しく話を聞いたら、「かなり以前から左だけで噛む癖があり気になっていた。」と言う。こちらにしてみたら顎関節から来る首の症状は、歯医者がやってくれているからいいと思っていたが、…
骨折などの後遺症で通っている方は多い。今日来た方は「肩と足」を痛めたが、毎回辛い所が変わる。前回は肩、今回は首、その前は腰と言った具合である。毎回違うことを言うのは本人も気が引けて、まるで仮病のように思われるのではないかと感じていると思う。しかしこれはリハビリをしているととてもよくある事である。「肩と足」を痛めれば首や背中、腰、膝に症状が出ても全く不思議ではない。それより毎回症状が変化しない方が深…
今でも毎日、新型コロナウィルスの新規感染者数の数字がLINEに入る。 この新型コロナウィルスで世の中が一変してしまった感があるが、色々調べれば調べるほど疑問ばかりが膨らんでくる。 1.日本は他国に比べてどうしてこんなに感染者や死亡者が少ないのか? 2.第2波と言われているが死亡者が殆ど出ないのはどうしてなのか? 3.BCGが有効とされているが、例外が明確にあるのはどうしてなのか? 4.マスクは有効…
近所に新しく整骨院が出来、常連さんと話をしていたら、「そこの先生は、『近くに作ってすいません。』という気持ちで挨拶に来られたのでしょうね。」と言うので、「ご丁寧に挨拶はいただきました。大きな菓子折も頂いて・・・。その時に『僕はこの街にどんどん医療関係が増えればいいと思っている。秋葉原や中華街を見ればわかるはず。出来れば出来るだけ外部から人が来る。』と言った。」と言いました。例えば青物横丁の駅からう…
知り合いの女性が、片づけが苦手でそれが悩みだという。しかしある日ダスキンのサービスで定期的に部屋を片付けてくれて、そんなに高くなかったので頼んだという。1回頼んだらはまってしまった毎月頼むという。何時も同じ女性が2人で来てくれて細かいところまで徹底してやってくれるという。それが習慣になったら今までは悩みだった片づけが今度は逆算できるという。「あと10日で来て頂ける。」「明後日は来てくれる。」「今日…
常連さんの奥さんがテレビ撮影で本番前にかなり緊張していたという。ご主人はただ見守るだけだが、自分が何かやるときよりも余程肩こりが酷くなってしまった。学校で運動部の監督もそうだが、選手より余程緊張している。「見守る」というのは体験してみないとわからないものだが、決して楽ではない。端から見ると「何もしていないのだから・・・。」と見えるが、やってみればわかるが当事者より肩こりは酷くなる。親になれば子供を…
母親も年を取り、たまに田舎に帰ると会話が噛み合わない。最大の理由は耳が遠くなったことである。息子が久しぶりに帰ってきて、母親に何か言うとなれば「飯」か「風呂」である。「ばあさん、飯。」と言うと、「え?亀?」「亀じゃないよ、飯だよ。」とこんな感じである。すこし時間が経つと、「ばあさん、風呂。」と言うと、「え?うどん?」と返ってくる。「飯はさっき終わった、今度は風呂。風呂。」「え?布団?」「まだ寝ない…
久しぶりに脊柱管狭窄症のOPEをした方が来た。話を聞くと、「最近転んだり、フラフラしたり、膝や腰がくだけたり、手に力が入りにくかったりいろいろな症状がある。医者で診てもらったら『頚の手術が必要ですね。』と言われ、納得がいかない。頚も痛くないのに手術とは何事だ。」とプンプンしている。時間をかけてここ数ヶ月の経過を聞いたら、全て頚椎症のことばかり言っている。脊柱管狭窄症で腰の手術をしたから本人は膝や腰…
肩と足の骨折で通っている方が今までは肩の治療をしていて、少し足の調子が良くなってきたので、すこし歩き出したら途端に痛みが出たという。今まで使っていなかったので身体もビックリしたのであろう。足の筋肉の状態を診ると、硬さが筋肉の深いところまで拡がっている。これは連続訓練を意味するので、「最近足の調子が良くて早く治そうとして、毎日訓練をしているでしょう?」と言ったら、「そうなんです。」と言う。患者さんの…
ここ数日、「何となく腰が重く治らない。過食など悪いことはしていないのだが・・・。」と言う方が多い。昨日も80代の常連さんが全く同じ事を言ってきた。全身を調べると確かに胃腸の反応とは違う反応である。では何か、「冷え」である。足の脛やふくらはぎ、太腿の裏など血行不良に関わるところだけ硬い。まず身体は冷やされれば足の血管が収縮する。足に血が行かなければ心臓に対して、「もっと足に血を下さい。」という命令が…
この年になると説教臭いことを言いたくなる。 よく偉大な経営者が、「1日1話」を書いておられるが少しだけ真似しようと思う。 長年の経験で健康保持のポイントだけをまとめてみた。 【命】親からもらったこの身体、自分で作れないこの命、粗末にできる道理がない 【親を選ぶ話】子供は生まれるときに自分で親を選んで生まれてくる 【身体は借り物と思えば良い】借り物と思えば無理はしない 【どんなに辛い事でも回復出来る…
常連さんが、「少し気になることがあると忘れられなくて、ダメですね。」と言ったので、「心のクエスチョンは消してはだめです。忘れた方が楽かもしれませんが、いつか必ず答えを出すという気持ちでいた方が、色々な心のアンテナが伸び解決策にたどり着きやすくなります。私も以前、患者から質問をされ全く応えられず、それから2年間ぐらい悩んで答えを掴んだときの感動は忘れられません。また難しい患者が溜まったとき、何とかし…
テレビを見ていたら東大で有名な林先生が、「仕事の本質は『解決』と『創造』しかない。」と言っていた。これには唸った。確かにそうである。我々は治療家だからいつも「解決」ばかりやっている。では「何を創造しているか?」と聞かれると目指しているものがある。それは最近LINE@の患者数が220人を超え、ブログを書く度に配信しているが、イメージしているのは「寺子屋」である。健康法を教えるのは当然であるが、日本人…
この言葉を聞くと田中角栄総理を思い出す。30年以上前に側近の方を治療していたので印象が強い。総理御本人の回顧録に、「わしは自分でやったことで自分に非難が来るのは構わない。しかし孫が学校で黒いピーナッツを投げつけられ、「お前のおじいさんは逮捕された。お前はその孫だ。」と言われ、泣きながら学校から帰って、「おじいちゃん、いじめられた。」と言われたときは耐えられず泣いた。これはたまらない。」という内容が…
常連さんと「年をとると若い時に無理をした方は、やはりそれなりにガタが来る。」という話をしながら、昔教え戴いた話を思い出した。あるお茶の方から、「派手にやっていた経営者でも国会議員でも、若いときは色々と遊ぶのだろうが、その方達の晩年を見ているとあまり結果が良くない。晩節を汚すというか因果応報なのだろうが、必ず年を取って全て自分に返ってくるから、あなたも気をつけなさい。若い時は派手な方に目がいき、羨ま…
今日来た女性は頚椎椎間板ヘルニアで見るからに細い。見た瞬間、「ストレートネック」と「噛み合わせ」、「腕を酷使していなければ良いが・・・。」と思ってしまった。腕の治療を始めたらやはり硬い。子育て真っ最中なので、しかたがない部分はあると思う。そこで紹介したのが、「ガス乾燥器」と「ヨシケイ」である。理由は腕を治さなければ頚が良くならないからである。話を聞くと電気の乾燥器は使っているようだが、ガスとは全く…