症例

親の没年齢

昔父親がよく、「もう少しで親父の死んだ年だ。越えられる方なぁ?」と言っていた。次にその年を越えると、「親父の死んだ年を越えられた。」、「もう少しで5年になる。」とか言っていた。どうもこの感覚は男性特有みたいだ。患者さんを治療していて、女性からこの言葉を聞いたことがない。息子が父親にたいしての対抗意識なのか、競争意識なのかわからないが、無意識下で親の没年齢を気にしている。私も60才が近づき、すこしだ…

外国育ち

トライアスロンをやっている方が、仲間にすごい人がいるという。外国育ちで血は純粋日本人なのだが、体格や体力は外人そのものだという。血が日本人なのだから、外国で育っても日本人の形質が出るはずなのに、彼女は全然違うという。実はこの話はよく聞く。私は遺伝子の情報より、その後の環境因子の方が強いと思っている。例えば食べ物一つとっても、外国のその土地の野菜などを当然食べている。成長期にその土地の土壌菌で作った…

EAT(Bスポット療法)について

長年仕事をしていると、どうしても治療がうまくいかない方ばかりになってしまう。 解剖を勉強しなおしたり、セミナーで新しい治療法を学んだり、新刊を読んだりしているが、そんな中ひとつ気になっている治療法がある。 「EAT(Bスポット療法)」である。 鼻の奥に上咽頭(じょういんとう)という部分があり、ここは呼吸をする時に一番始めに空気が体内に入ってくるところで、外部からホコリやばい菌の影響を受けやすくたび…

年によって変わるがん対策

私の師匠が消化器の医者で患者ががんばかりである。最近はテレビでもがんの話題が多いが、少し年齢によって対策が違うと思う。40代など若い方達は殆どが過酷な生活をしてがんを患うケースが多い。そうなると当然、今までの生活をスローライフに変えなさいと指導する。しかし80才を超えてからのがんはある程度生理的なものである。がんは加齢と共に増える。今までがんがなかったということは、それまでの生活に問題がなく、がん…

過食と鬱病

以前から、「二十歳の時の体重と比べて10kg以上太ると殆どの方が坐骨神経痛が出る。」と言っているが、太ることにより鬱病もふえる。当院では12年ほど前から鬱病患者が急増して、こちらも必死に勉強して今ではなんとか治療出来るようになったが、治療を始めると治る方と治らない方は真っ二つに分かれる。治らない方達の全身をBi-Digital O-Ring Testを使って調べると、例外なく胃腸障害がある。胃腸を…

運動会の罠

この時期子供の運動会のあと、身体が痛くて来る方が多い。どういうわけか皆同じ事をいう。お父さんの場合はかけっこで足や腰を痛める。それもどういうわけか娘の運動会である。格好いいところを見せようと心理が働くのかはわからないが、息子の運動会の後来る方は少ない。お母さんの場合は綱引きである。相手が子供達となると俄然気合いが入る。舐められてはいけないと、決して諦めない。普段そんな力の使い方をしないので、腕と肩…

痔と免疫

以前、咳が止まらない年配のご婦人をBi-Digital O-Ring Testで全身スキャンしたら、膀胱周辺に異常を見つけた。 婦人科の可能性も低いし、痔ですかと聞いたら、「そうだ。」という。 いつからですかと聞くと、出産してからと言う。 出産後の痔はよくあるので仕方がないが、子供がもう50才近いので、いかにほったらかしかがわかる。 免疫を上げるのに痔は治さないと他の病気が治らないから、すぐに肛門…

薬が患部に届くということ

鬱病の方がいい薬をいくら飲んでも効かないという。薬は飲んで効くのではなく、患部に届いて効くのである。では薬が患部に届かない理由は何か。胃腸なら飲んでそのまま届くが、脳となると届きにくい。脳はBBB(脳血液関門)と言って酸素や糖分、麻薬以外はブロックして脳に入れない仕組みがある。鬱病は頭の感染なので、脳に薬が届かせるのに、下記のようなものが邪魔をしている。 顎関節の異常 鼻炎 首のゆがみ 電磁波 重…

水断ち治療について

以前テレビを観ていたら、「いい植木を作るには、一度水断ちをするといい。花自身が我慢していい実や花が咲く。」と言っていた。お花の先生に聞いたら、その通りだという。トマトなどは我慢させて、ストレスを与えると甘くなるという。治療も似たところがあって、ただ鍼灸をすればいいということではない。治療がうまくいっていても一度治療をやめて、本人の回復力を診ることがある。最近大腸がんと腰を手術をした方が、灸治療が効…

お金をかけない健康法チェックリスト

最近Facebookで人気の内海聡先生が「お金をかけない健康法」をupされました。 今まで私自身が学んできたところとかなりダブりますので、少し私見も入れてチェックリストを作りました。 当院ではよく皆様にお話している内容です。 □甘いもの(砂糖)特に人工甘味料は徹底的に避ける □食品表示をみて食品添加物をできるだけ避ける □加工品(お総菜など)や冷凍食品をできるだけ避ける □ジャンクフードやコンビニ…

炭酸水について

以前、寿司屋で満腹まで食べた後、どうすればもう少し食べられるかを実験したことがある。結論から言うとコーラを飲むとまた食べられる。炭酸を飲んでゲップをすると何となく胃が楽になり、少しだけ食べようという気になる。そしてある日テレビを観ていたら、ある田舎に湧き水には炭酸が入っていて、その地方の胃病が極端に少ないという。それを観ていて炭酸が胃薬だと気がついた。当院にも胃薬を飲むほどではないが、胃の不快感を…

テロメアについて

Bi-Digital O-Ring Testでは良くテロメアの話をする。テロメアは染色体の両端についていて細胞分裂するたびに短くなる。一つの細胞の元気指数と言ってもいい。生まれた子供はテロメアが高いし、年をとると下がる。いい物を食べればテロメアが上がるし、良くない物を食べれば下がる。がんができればその患部のテロメアは上がる。がん細胞が分裂して活動的になるわけだ。そうなると正常細胞のテロメアは下がる…

電磁波障害について

Bi-Digital O-Ring Testを勉強していると電磁波過敏症の方は良く来る。現代医学では中々電磁波問題の取り扱いに苦労しているようだが、意外と簡単な方法で対策が立てられる。まずは身体の中に重金属などがある場合はそれを取り除く。中国パセリをよく使うが歯科での治療がまず第1である。次にパソコンにしても携帯電話にしても、何か低周波治療器などの電磁波影響を受けた所をアルミホイルでブロックしてみ…

胃がんと編み物

胃がんの手術のあと、ピロリ菌除菌もした方が編み物が出来ないという。我々から診ると胃に負担をかけると左の背中が硬くなる。背中の筋肉は肩関節に繋がっているので、背中の硬さ→肩関節の制限→腕の筋力低下が起こる。だから編み物などするとすぐに身体にやめさせられてしまう。術後、時間があり編み物をやりたい気持ちは分かるが、編み物以外でも手を使うことはあまりお薦めできない。特にゴルフなどは玉が何処に飛んでいくか分…

笑いについて

ジャーナリストのノーマン・カズンズは不治の病と言われた膠原病(治癒率が500分の1)から笑うことで奇跡的な回復をしました。 そのやり方は奇抜で病室には映画や漫画など腹を抱えるほど笑える物を持参し、あまりに笑い声がうるさいので他の病室から苦情がきたそうです。 その後、「笑いと治癒力」という著書の中で笑うことの効用が書かれています。 また遺伝子研究の第一人者、村上和雄先生のご講義で下記のように内容を伺…

腰痛や首の痛みの原因が胃炎

長年仕事をしていると難しい患者さんが増える。何年も腰が治らなかったり、少し治療すると楽だがまた必ず悪くなる。結局治らないということは治療のピントがずれていると考えてまちがいない。腰痛でいくら腰のレントゲン写真を撮って調べても、骨、筋肉だけが原因ではない。神経や血管は写らない。まして内蔵からくる腰痛は整形外科では扱わない。症状が長引いている方はまちがいなく、的確に治療していないのである。だからすこし…

梨状筋(りじょうきん)症候群

常連さんが腰痛で3回治療したが、全く効果がないという。以前、この方は膝を痛めたり、坐骨神経痛が出たりしていたので、今までと同じ理由の腰痛だろうと思っていたら今回は様子が違う。腰が痛いのは左なのだが、右の股関節に痛みがある。左腰痛は何度も書いているが胃腸が絡むので、そこを治療するとうまくいくが今回は全く駄目。鎮痛剤のロキソニンがバッチリ効くという。これは見落としているものがあるに違いないとくまなく調…

アトピー性皮膚炎と治療方針

Bi-Digital O-Ring Testをやっているとアトピー性皮膚炎の方は多い。食事が原因だったり、ストレス、電磁波や重金属沈着などが問題だが治療方針を決定することが難しい。原因の半分以上が電磁波だとすると、いくら腸や食生活を治しても効果は薄い。治療していると良く、「スイッチが入った。」と感じることがある。身体が一気に治る方向に動くのである。少しましなどというレベルではない。突然動き出すので…

腰が痛いときは安静?動きながら治す?

舞台女優さんが腰を痛めた。本番が近いので少し無理をしないように安静を保っているという。確かにそれでいいのだが、腰の治し方は全てが安静というわけではない。安静を保って、本番で様子が分からず痛めることは容易に想像がつく。それよりも痛みをコントロールしながらに身体を使い、腰の辛いところに負担がかからない動きを覚え、慣らしながら治すやり方もある。どちらがいいのかは簡単に答えは出ないが、私自身の経験で言うと…

ライオンタイプの生き方

ライオンタイプの方はどうも限界までやらないと気がすまない。そして挑戦、挑戦で限界を超えようとする。若いうちはいいがやはり50才を越えると、このままではまずいのではないかと感じる事がある。そんな時、お薦めなのがインターバルである。若いうちは常に全力投球でスイッチがオンのままでいいのだが、50才を越えたら少しオフを入れるといい。オンとオフをインターバルで入れるのである。オンの時は若いときと同じ全力投球…