小さな努力の積み重ねで結果を出す

ある患者さんは背骨が側弯で、冷え性、婦人科の病気に胃腸虚弱、喘息に不眠症と病気の問屋さんである。
話を聞くと仕事は激務で、常にイライラしていて肩こりがなかなか治らない。
定期的に通ってはいるのだが、本人もこちらも納得のいく結果は出ていない。
そんな時にたまたま坐骨神経痛がひどくなり、夜寝る前にたった5分ストレッチをやったら、朝が全然違うという。
気をよくして朝もやったら、授業中が楽だという。
楽しくなって1週間続けたら、マッサージは殆どいらないという。
こんな事でこんなに楽になるのならもっと早くやっていれば良かったという。
こういう話は我々良く体験する。
小さな努力の積み重ねで結果を出す。
関節にはストレッチ、胃腸には生薬、お腹の冷えには腹巻き、風邪の季節には生姜湯、運動の前には軽い準備体操・・・。
特別なことは一つもないが、この積み重ねで結果が全く違う。
身体の健康ポイントを稼ぐ感覚である。
今マスクをしたから5ポイント貯まった。
この腹巻きは15ポイント。
お腹にホカロンで5ポイント。
少しお酒を控えたから20ポイント。
乳酸菌をちゃんと飲んだから25ポイント。
昼を抜いたから30ポイント。
宴会のあとラーメンを食べなかったから35ポイント。
Tポイントではないが、健康ポイントが眼に見える形になれば、もっと身体に気を使うのではないだろうか。
長患いの方は一つの治療だけでいい結果が出ることは殆どない。
この小さな努力方式で大きな結果を出して欲しい。

image_print印刷する