症例

治療の的確性

以前にある先生から「治療とは相手の心の力を引き出すこと。」という貴い言葉を頂いた。当時は若くて意味もわからず、「ではどうすればいいのですか?」と伺ったら、「的確性、それ以外に無い。」とご指導を頂いた。 最近、この言葉が胸に刺さる。 最近治療した方でもこれだけ的確性に欠けている。 1.膝痛で患部に注射をしていた-太腿の治療で改善 2.指のケガが原因の背中の痛みを暖めていた-炎症なので冷やす 3.捻挫…

ぎっくり腰

先日久しぶりにぎっくり腰をやってしまった。受付の整理でもと思って狭い中で身体をひねったら腰に電気が走った。「あっ、やっちゃった。」しかし職業柄何をすればいいのか、わかっているのですぐにシップで腰を冷やし、骨盤ベルトをして、食事を控えた。ぎっくり腰は普通4日目の朝には楽になると言われているが、治療をすればもっと早くきれいに治る。今回は治療法を説明したい。 ぎっくり腰の治療法-考え方は足の捻挫と同じと…

女性の免疫

Bi-Digital O-Ring Testの勉強をしてから10年ほど経つが、創始者の大村恵昭教授から教えて頂いたことはいつも驚く内容ばかりである。教えて頂いた中で最近、一番気になっているのは「女性の免疫を下げるもの」である。 1.ブラジャーのワイヤー 2.化繊の下着 3.黒い下着 4.寝室のテレビ 「ブラジャーのワイヤ」に関しては最近女子中学生の下着にも半分はワイヤーが入っているという。昔に比べ…

鬱病

インターネットの発達と共に、鬱病の患者さんが増えている。鍼灸院にいきなり鬱病でくる方は少ないが、腰痛が良くなった後で、「実は・・・」と言ってくる。西洋医学的には頭の血流やセロトニンをどうするか、眠れるようにするという視点だけのようである。Bi-Digital O-Ring Testで調べると鬱病は前頭部にウィルスの感染を認める。東洋医学的には「首のゆがみ」「マウスピース」「EAT(Bスポット療法)…

パソコン病

パソコン病の特徴は「腕のこり」です。例えば右マウスでしたら、クリックの多用によって起こる「右人差し指病-クリック病」です。怖いことにこの「腕のこり」は自分では気がつきません。自覚症状が出ないのです。「腕のこり」がひどくなり、「肩こり」と「首のゆがみ」となって初めて首肩に症状を感じます。そこまでいくと治療を受けようという気持ちになります。ひどい方になると「首のゆがみ」のせいで、頭の血行不良から「鬱病…

花粉症

花粉症について2つ3つ皆様にアドバイスをしたい。先ず花粉をブロックする方法だが、鼻にゴマ油を塗るとブロックできると教えて下さった方がいて、色々な方で実験したがいい成績だった。先日花粉症の論文を見ていたら、ワセリンを使うといいと書いたあったが、原理は同じである。次に足に花粉症の時に効くツボがある。「太衝-たいしょう」である。足の第1・2趾の骨のつなぎ目である。鼻の症状があるときにここを押すと楽になる…

夏バテ?

頭が働かなくて困ると言って通っている方が、原因がないのに頭の調子が悪いという。以前調子が悪かったときは胃炎や明確なストレスがあり、それぞれ乗り切ってきたが今回は何もないという。Bi-Digital O-Ring Testを使って調べてみたら、本人の言うとおり、胃やストレスは殆ど問題がなく免疫の指数だけ低い。何か感染症でもあるのかと思って調べたが、殆ど問題はない。おそらく夏バテで生きているだけで精一…

ハムスト君の気持ち

太腿の後ろの筋肉群をハムストリングといいます。膝が悪い方は太腿の前面の大腿四頭筋を治療しますが、そこばかり治療しているとハムストリングが怒ります。「前面の大腿四頭筋君ばかり治療して、膝は僕も関わっているのに・・・・。」ハムスト君にも気持ちがあります。この筋肉や内臓の気持ちが分かると治療はとても楽です。身体の中にも感情と気持ちがあります。バランス良く扱う事が治療のコツです。

アロエでポリープと便秘解消

ご主人が半年に一度、胃のポリープを取り、最近は動かないので便秘がひどいという。何か良いものはないかというのでアロエを勧めた。胃のポリープは普通は数年に一度なので、一度摂ると次は2年後の検査となる。しかし腫瘍体質みたいな方がいて、半年でまた出来る方がよくいる。そういう方にはアロエが効く。今まで数人に効果があった。本来は傷や火傷などに使うが、ポリープにも使えることが分かっている。そして腸に対しては下剤…

お薦め商品一覧

患者さんの症状によっては自宅で少しでも楽になればと、機械や健康食品などを薦めることは多い。三越の商売ではないが、色々と試した中で厳選したものだけお教えすることにしている。ある方から一覧表にして、出して欲しいとのことなので紹介する。 【スチーム足浴器】これは10数年前にとても寒い季節があって、冷え性の方が次から次へと来ていた。こういう方達には足湯を勧めるのだが、お湯や排水の管理が大変とかで、中々実行…

磁石入り中敷き

Bi-Digital O-Ring Testのセミナーを受けている方が、磁石入り中敷きを診て欲しいという。足の趾を怪我していたときは良かったが、最近履くと何となくだるいという。中敷きだけ出して調べてみたら、足の裏があたっている方がo-ring(-)、靴にあたっている方がo-ring(+)。これは磁石が逆に入ってしまっている。怪我をしていたときは磁場の力で血流が良くなり、楽になった事が予想出来るが、…

捻挫と後脛骨筋

足関節の先天性骨形成不全で、中々捻挫が治らない方が通っている。患部の熱を取ったり、反対側を補強したりと色々とやっても中々治まらない。そんな時に診なくてはならないのが、「後脛骨筋-こうけいこつきん」である。図のようにヒラメ筋(ふくらはぎ)の裏にあり治療には技術がいる。かなり深いところを通っているので、解剖を理解していないと治療しにくい。以前、踊りをやっている方が捻挫が治らず、足専門の先生に「後脛骨筋…

暑いこともストレス

会社の経営者が自分の体調管理のためによく来ている。心臓の反応点「ヤダモン君」が出ていると、「社長、何かきついことがありますね。」と言ってしまう。 昨日休み明けに「今日は孫と遊んできたから、ヤダモン君はないはずだ。」と言って調べたら、大きいのがあった。これ暑さに身体が反応したのである。本人は暑いのは仕方がないと思っているが、身体は暑いこともストレスになっている。気持ちが辛くなくても身体が辛いのである…

遺跡の土壌菌

薬学の教授から面白い話を聞いた。アジアのある遺跡の土壌菌から薬効の高い成分を見つけたという。どうも傷の回復や育毛にも効果があるらしい。製薬会社は抗生剤を新しく作るために、世界中の土を採取して研究している。抗生剤で有名なエリスロマイシンはフィリピンの土壌から作られた。遺跡の土壌菌というと発掘して採取された物だろうから、長い間日の目を見なかったものもあるかも知れない。その遺跡には人が集まり、作物を作り…

何キロ太っても2kg

これは女性特有だと思うが、久しぶりに治療すると、あれ、少し太った?と感じることがある。本人も「ええ、2kg。」という。どうみても5kgは太っただろうという場合でも、「ええ、2kgちょっと。」という。ちょっとが重い。この心理はどこから来るのだろうか。これは想像だが、1kgは食事をしただけで変わる。3kgというと少し大変だと危機感が出る。2kgというとほんの一過性ですぐ元に戻ると思っているのではないだ…

「遺伝子も腸の言いなり」を読んで

仕事柄どうしても免疫の勉強は必要で、最終的には腸をどう整えるかという話になる。特に藤田紘一郎先生の著書はよく読ませて頂き、ご自分のお腹に寄生虫を飼う事で有名である。先日も講演を聞いて益々腸の大切さを再認識した。 近著、「遺伝子も腸の言いなり」の内容は今まで疑問として解けなかった問題に対して、明確にお答えを頂いた。親の病気を引き継ぐとどうしても我々は、「遺伝ですね。」と言ってしまう。聞いた患者さんも…

「老い」のパターン

100才のおばあちゃんを送った方が、今度は自分が具合悪いという。おばあちゃんの面倒を見ていた時は、腰や膝が痛いなどとあまり言わなかったが、久しぶりに治療を受けに来てあっちもこっちも痛いという。詳しく調べるとまず太腿が細くなっている。介護疲れであろうが、これでは膝が痛くなってしまう。次に脛が硬くなっている。これは膝の痛みとストレスであろう。そうなると足首が硬くなる。そして坐骨神経痛、腰痛と起こる。こ…

草むしり

以前、「引越と草むしり」という題でメルマガを書いた。最近別荘やお墓の雑草が気になり、草むしりの話しが出だした。以下はその抜粋である。 以前久しぶりに別荘に行った方が、雑草が気になって仕方がないという。業者に頼むと15000円かかるという。少しもったいないと思ったので、自分でやり始めたら面白くなって一気にやってしまった。終わってからが大変である。草むしりなどは途中で止めると気分が悪い。残り3割草ぼう…

眩暈(めまい)と鬱病

以前、鬱病治療をしていた方が、メニエール病になり眩暈(めまい)が辛いという。医者で薬はもらったのだが飲んでしまい、まだ症状が続いているという。よく考えてみると鬱病と眩暈の治療は同じである。免疫を上げるために乳酸菌で腸を元気にして、抗ウィルス対策、眩暈の場合は利尿剤を使うが、首のゆがみや顎関節の治療などやっていることは大差がない。そういえば以前、鬱病治療をしていた方から、最近耳が辛くないと聞いたこと…

腰の小言

腰痛治療をしている方が、治りかけの時に色々なところに反応が出る。例えば太腿。理由は分からないが、足にまるで小言みたいに反応を出す。その太腿を治療すると簡単に腰は良くなる。まるでプンプンしていた方が最後の捨て台詞を言って、気持ちがおさまるようなものである。身体も中々小言を言いたくても言えないだろうから、多少の反応は多めにみたくなってしまう。長年仕事をしているとどうも身体の味方をする癖がついている。