症例

「食べ物の通り道」と「空気の通り道」

Bi-Digital O-Ring Testをやっているとどうしても難しい方がよく来る。 「EAT(Bスポット療法)」「マウスピース」「乳酸菌」などは定番でよく指導しているが、鍼灸院に来てどうしてそんな指導を受けるのか疑問に思っている方がいるようである。 こちらが考えていることは、どうやったら「食べ物の通り道」と「空気の通り道」を整えられるかということである。 まず「食べ物の通り道」だが、歯で噛ん…

二の腕が気になる方へ

40代の女性が、「最近二の腕の太さが気になって、ノースリーブが着にくい。何とかならないか。」と言う。 確かに見ると細いとは言いにくい。 筋トレなら簡単だが、私もどうやっていいのか分からないので、同じぐらいの年齢の女優さんに聞いたら、 「お腹もそうだけど、絶対太っては駄目。甘い物の制限と筋トレはかかせない。常に腕やお腹を見ながら意識していないとすぐ太くなる。」 と教えて戴いた。 さすが見られる職業の…

母親の精神状態と赤ちゃんの下痢

初めての子育てで不安を抱えない新米ママはいない。色々な話を聞く中で少し疑問に感じることがある。「出産後、栄養もちゃんと取っていて母乳に全く問題はないが、赤ちゃんが時々下痢をする。何が栄養的に足らないのかわからない。」これは我々から見ると、母親がちゃんと栄養さえ取っていればいつもいい母乳が出ると思っているからである。戦後、食糧不足で栄養状態が悪かったときでも、母乳で必ず下痢をするわけではなかった。こ…

癲癇(てんかん)について

患者さんから癲癇(てんかん)についてアドバイスを欲しいと言うことで少し書いてみたいと思う。 まず発作に関してはBi-Digital O-Ring Testを使うと、殆どの場合、ヘルペスウィルスが急速に高くなっていることを確認する事が出来る。ヘルペスウィルスが上がるという事は免疫が落ちていることを意味しているので、考え方としては「粘膜を強くするか」「身体を冷やさない」事が治療になる。 ■粘膜を強くす…

大きな努力で小さな成果を

「大きな努力で小さな成果を」はある有名な経営者の本に書かれていた言葉です。 自分のおかれている環境、与えられた境遇、少しでもよくする努力を惜しまない。 些細なことでも努力を惜しまず、何の成果が得られなくても諦めない心。 特に難しい病気の方には大切な心構えだと思います。 何をやってもすぐに結果が出るわけではありません。 やり続けても全く結果に結びつかないことばかりです。 だからといって治療を諦めずに…

咳治療の最後の砦「お灸」

季節柄、夏風邪なのか喉の痛みと咳の方がよく来る。症状が軽ければ売薬(葛根湯やコンタック)でいいが、こじらして喉の痛みが取れないとなると駆風解毒湯や医者に行ってるゴールなどを塗ってもらわないといけない。咳は軽ければ龍角散やベポラップ、乾布摩擦などがいいが、酷くなれば医者に行って抗生剤やメジコンなどの咳止めをもらう。それでもだめならリンコデと言って、リン酸コデインという鎮咳薬が出される。それでも止まら…

治るわけがないという考え方

腰痛持ちの常連さんが、「最近は色々な症状が出ても自然に治るわけがないと思うことにした。若い頃は症状が長引いてもやがて良くなるだろうと思っていたが、最近はそうはいかない。治りっこないと思っていればすぐに治療してもらえるので、それが1番良い考え方と思った。」と言う。ある患者さんからは、「私はずーっとリウマチで12年間医者から『様子を見ましょう。』と言われ続けてきました。もういい加減治らないものは治らな…

「背を伸ばしたい」と言われて

常連さんが、「知り合いにプロのバレリーナを目指している子がいて、世界で活躍するためにどうしてももう少し背が欲しい。何か方法はないのか?」と聞かれた。病的な低身長であれば骨切りをして骨を伸ばす方法はあるが、生活習慣などでよくするとなると少し知恵が必要である。まず身長に関しては背の高い方を見ればわかるとおり、膝下など末端が長い。太腿ではなく脛が長い。これは脛の骨の骨端線がちゃんと働いていることを意味し…

筋肉の質と結婚相手

紹介できた女性があまりに筋肉の質が良かったので、次のような話をした。 筋肉の質が抜群にいいと言うことは体力に自信がある。 瞬発系のスポーツは訓練をしなくても出来てしまう。(マラソンは苦手) こういうタイプの方は物事に白黒をつけたがる。 優柔不断の方が苦手。 女友達も男性っぽい方と気が合う。(なよなよした方は苦手。) よく人と意見が異なりぶつかる。(年を取ったり経験で丸くなる。) 地道に努力を続けな…

疲れている時に仕事をして身体が元気になる話

20代の修業時代に先輩から、「君達は指圧を力でしているからわからないだろうが、この仕事は力を一切使わない。若い頃は3人5人と治療する毎に疲れてくるが、やがては何人やっても同じになる。そして最終的には多少体調の悪い時に仕事をすると、適度な運動で体調が良くなる。そういう身体の使い方を身につけなさい。」と指導を頂いた。 今になればわかるが、当時は体力の切り売りだったから、ピンとこなかった。 おそらく他の…

身体を痛めているときに勝つ方法

腰を痛めた柔道少年が通っている。試合が近く、腰が完治していないので本人は不安が隠せない。腰を痛めていければ相手にかかってこいと言いたいだろうが、今回はそうもいかない。こんな時は戦略が必要である。相手の体調や力加減をよく観察しながら、自分の最低限の力で勝つ方法を考えなくてはならない。試合前からよく相手を見て、人はなくて七癖と言って何か特徴がある。深呼吸するタイミングとか、肩関節の回し方とか、腰を捻る…

ヘルペスについて

患者さんの中にヘルペスウィルスがなかなか治らない方がいる。ヘルペスは免疫が下がると皮膚に湿疹を表し、酷くなると痒いのを通り越して痛くなる。場合によっては入院して数日間、抗ウィルス剤の点滴を受けなければならない。こちらとしてはどういう時にヘルペスが暴れるのか調べているが、中々つかみ所がないのが現状である。腸や冷え、ストレスがあれば悪化するのだが、必ず皮膚に反応が出るかというとそうでもない。色々と整え…

赤ちゃんはエアコンが大好き

今年は妊婦さんが多い。出産後、夏の子はすぐにあせもなどで親が悩むが、エアコンは身体に悪いと思っている親は多い。うちの娘が産まれたときに担当の先生から、「赤ちゃんは体温が高く温度調整できないから、エアコンをどんどんかけなさい。赤ちゃんはエアコンが大好き。」と教えて戴いた。おばあちゃんに預けると、兎に角身体を冷やしてはいけないとばかりにエアコンを消し、扇風機ばかり使いたがる。かえって扇風機を連続で使う…

Bi-Digital O-Ring Testを使って木材選び

大分前だが地方から喘息の子供を連れてきた親が、家を建てたいので木材を選んで欲しいという。話を聞くと息子が長い間喘息持ちで、新しい家を建てるのにどんな木材を使ったら良いか不安だという。Bi-Digital O-Ring Testなら選べると聞いて木材を数種類持ってきた。まずは杉、これはこの喘息の子供の喉にあまり良くなかった。次に数種類を調べたが、あまり杉と変わらない。最後に調べたのがとても良かったの…

腹八分について

昔の方は「腹八分」といういい言葉を残してくれた。しかしよく考えると昔人生50年だった頃はそれで良かったが、今みたいに30年も寿命が延びると80才になっても腹八分というのは少し食べ過ぎだと思う。亡くなられた聖路加病院の日野原先生も晩年、「10才年をとるごとに一分落としなさい。70代で七分、80代で六分、90代で五分・・・。」というような事を言っておられた。しかし患者さんに腹八分と言うと九分五厘食べて…

夫婦喧嘩と発酵

これは聞いた話だが、良いお酒を造るために発酵は大事だが、どういうわけかちゃんと発酵する時と腐敗する時があるという。 酒蔵にしたら腐敗しては仕事にならないから、徹底的に腐敗の原因を調べたら夫婦喧嘩だったというという。 夫婦喧嘩をすると発酵が止まるという。 本当かなぁと樽の前で喧嘩をしたら、菌が人の話を聞いて入るみたいに発酵が止まったという。 逆にイチャイチャしたら、発酵し始めたという。 すぐにはこの…

身体を捻って背中かがピキッ

少し無理な姿勢をしていると時々背中がピキッとする。あっと思って痛みだすと強烈に痛いことがある。寝違いやぎっくり腰の背中番である。正式には肋間筋捻挫とでも言えばいいのが、昔は「肋膜捻挫」の様なことを言っていた記憶がある。治療法にはコツがあって、痛くなった瞬間に30-60秒ぐらい身体を動かさず息を止め、痛みを我慢する。その後楽になることが多い。しかし痛くなって動かしたり、深呼吸をするとかなりきつい痛み…

筋トレと肥満

常連さんが健康診断で肥満と言われたという。この方は筋トレ頑張ってかなり脂肪を減らし、筋肉量が増えたのに肥満と言われてしまったという。肥満を図るのにBMIという指標を使う。体重を身長の2乗で割るのだが、この数字が上がってしまうと肥満ということになってしまう。食事の量が同じで脂肪が減っても、相対的に筋肉が増えて体重増加になれば肥満である。逆に食事制限をせずに動かず筋肉量が減れば、減量したことになってし…

足の麻痺

常連さんが脛が少し麻痺していて今年の冬のスキーまでに万全にしたいので、考えられる治療法を教えてくれと言う。少し羅列してみたい。それぞれリンクを張っているので参考にして欲しい。 スチームバスによる足湯 自宅での低周波治療 温灸器 灸頭鍼 パルス療法 ステロイド注射(医者がやってくれるかはわからない) 漢方薬(八味地黄丸などの下半身の血流剤) かっさ療法(皮膚を擦ってミミズ腫れを起こす) ごしんじょう…

胃炎とお粥

以前から胃の治療をしていた方が久しぶりに来て顔を見たら痩せていた。話を聞いたら、「胃は大丈夫だと思うのですが、最近お粥を食べています。」と言う。胃腸炎の時にお粥ならお腹に優しいだろうが、あまりお粥ばかり食べていると力が出ない。お粥は飲み込めるので噛むことも唾液も出にくい。しっかり噛んで顎を使って唾液を出すと胃が動く。胃が動いて胃酸が出れば腸も動く。お粥ばかりでは下腹に力が入らず、根がなくなってしま…