症例

治らなくても売れる膝薬

常連さんが膝の調子が悪くサプリメントを合わせて欲しいという。適量を合わせた後で、「下痢止めと膝の薬は決定的な違いがあります。わかりますか?」と聞いたら、「わからない。」と言う。「下痢止めは何日も飲んで良くならなければ止めて医者に行くでしょう。しかし膝痛の薬は何年間も飲み続ける。下痢止めは効かないと言うが、膝の薬は何となく効いていないかもしれないと言う。患者心理の中に飲んでいるから良いかもしれないと…

市民公開講座の御案内

下記の日程で市民公開講座が開催されます。 日頃からBi-Digital O-Ring Testに興味を持たれている方や、電磁波に関して不安を抱いている方には必見です。 Bi-Digital O-Ring Testは開発当初から電磁波と深い関係があり、生体の電磁波現象を捉えたものだと言われています。 BDORT創始者大村恵昭教授が今までの電磁波研究の一部を解説され、現代社会で問題になっている電磁波対…

怒りの感情と毒物

以前に人間の3つの不幸「貧乏・病気・争い」のうち1番大変なのは「争い」と書きました。 古代中国では、「怒ると肝を破る」と言って、「感情的になると肝臓を悪くする」と戒められていました。 それが現代医学の血液学で証明されたのは最近ですが、昔の人は感覚的に解っていたのでしょう。 先日ある社長から面白い話を聞きました。 以下要約です。 「病は気から」といいますが、アメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士(ハー…

鬱病と菓子パンとメロン

鬱病治療は胃腸を治さないと中々うまくいかないと以前から言っている。少し良くなった方が、これなら多少好きな物を食べても大丈夫だろうと過食になると殆どの場合、悪化する。そういうときに必ず食べるのが甘い物である。昨日来た患者さんも少し良くなって菓子パンとメロンで悪化してしまった。元々胃が弱く便秘気味の方なので、甘い物で胃壁に負担がかかり、胃が働かないので腸まで動かなくなってしまった。以前師匠から、「夏に…

不眠症と傷

鬱病の方で不眠症を訴えてくる方は多い。睡眠も条件が揃うと寝やすいが、その条件が揃わないと中々寝られない。例えば昼間運動をして好きな音楽の条件が揃うと寝られる方でも、いつまでも同じ条件では満たされない。次から次へと良いものを探さなくてはならない。今までこれが良かったからと言って同じものを追いかけてもいい結果は出ない。仕事柄安眠グッズは多く試したが、これさえ使えばという物は殆どない。新しい刺激が必要で…

腕と心臓の関係

ご婦人で心臓の症状を訴えてくる方は多い。心電図や超音波などで調べても異常がなく、甲状腺や他のホルモンもさして異常値が出ない。心臓の症状が続くのかと聞くとすぐ治るという。こういう方で一番多い理由は腕の使いすぎである。飲食や裁縫などの仕事で手を使わなければならない方は仕方がないが、腕の使いすぎで胸筋が硬くなってしまう。胸筋は呼吸に関わるのでうまく息が吸えなくなる。そうなると心臓は酸欠を補おうと少しの間…

喉の違和感を薬で悪化させてしまった話

仕事柄、自分の体調の悪い時は色々と実験する癖がついている。ここ2日間ほど喉の調子が悪いので、以前から実験しようと思っていたトローチを試した。喉の痛いときは駆風解毒湯が効くが、これはお湯に溶いてうがいしながら飲む薬である。その会社がトローチを出したので試してみた。うがいだけだと何となく、痛い喉に付着しない感じだし、トローチの方が患部に留まる感じがする。やってみてわかったのは私には強すぎだ。今までうが…

死を悟った時に後悔することトップ5

日常的に「死」という場面に接することの多い医療関係者。末期患者との会話で、患者が口にする「死を悟った時に後悔することトップ5」をご紹介します。 1.友人関係を続けていれば良かった 人は死ぬ直前になると、旧友の本当の価値に気付きます。その局面では、自分の地位やお金などといったものに執着する人はいなく、お金には変えられない人との繋がり、友情が欲しくなるとのことです。 2.そんなにハードに働かなければ良…

捻挫と装具

最近どういうわけか捻挫のひどい方が多い。こちらで手に追えない場合は「足のクニリック」を紹介している。さすがに足だけを徹底的に診てくれて、診察の後、「どうだった?」と聞くと、「こんな装具やベルトをつけなさいと指導された。」などとこちらも勉強になる。以前、脳梗塞の患者さんの拘縮(こうしゅく-硬くなって動かない状態)した手を何とかしようと装具屋さんに来てもらって、色々と打ち合わせをしたときに感じたことだ…

膝痛を暖める話

以前から、「膝に熱があると治らない。徹底的に冷やさなければいけない。」と言い続けてきた。細身の女性で踊りをやっている方が、最近膝の症状が取れない。稽古のあと、辛い膝を冷やすのだが全然良くならないという。調べてみると腫れは多少あるものの、熱は全くない。大腿四頭筋(ふともも)も硬い。もしかしてと思って暖めてみたら、殆ど痛みが取れてしまった。冷え性の方で場合によつては、使いすぎても冷やしてうまくいかない…

ごちゃ混ぜと1つのルール

不眠症や過食症、鬱病など最近多いが、「鼻」「歯」「腸」の治療の重要性は以前から書いている。特にマウスピースは外せない。自律神経をコントロールするのに顎関節は大事なところで、そこが不具合では治らない。しかし装着するとかえって症状が酷くなる方がいる。日中はともかく夜間はマウスピースを装着して戴くよう歯医者で指導されるのだが、夜間の装着を嫌がると結局何もしないのと同じになってしまう。これは困るので、患者…

女性の膝の内側の痛み

閉経前後の女性で膝の内側が痛いという方はよく来る。余程階段が降りられなければ半月板や靱帯損傷を疑うが、立ったり座ったりが辛く、少し腫れぼったいぐらいなら次の2のことをすれば良くなる。 1.大腿四頭筋をほぐすか筋力を上げる 2.内転筋のしこりを取る 大腿四頭筋は太腿の前面なので、殆どのケース硬くなって膝に負担がかかる。そこをほぐすだけでも楽になる。困ったことにこの大腿四頭筋は自覚症状が出ないので、相…

人の身体はオバケ

この仕事を長くやっていると、こんな事が起こるはずないということが稀に起こる。一晩にして全頭脱毛や極度の筋肉疲労が一瞬にして良くなったり、今までの治療経験を根底からひっくり返される感じである。突然変異と言ってしまえば楽だが何処かの遺伝子のスイッチが入り、短時間で身体が激変してしまう。そんな事が実際起こるから身体は興味深い。今まで体験して1番驚いたのは大分前に、ある女性が離婚後体調を極度に壊していた。…

あかさたなはまやらわの法則

ネットで見つけました。 【あ】「ありがとう」は何度言っても良いこと 【い】「忙しい」と言う人は頼りにならないこと 【う】運を引き寄せるためには努力し続けること 【え】笑顔は最大の武器であること 【お】お礼はすぐにすること 【か】学生時代の友人を大切にすること 【き】今日から始めること 【く】苦しいときこそ諦めないこと 【け】健康を当たり前と思ってはいけないこと 【こ】心を鍛えるには体を鍛えること …

マラソン選手が咳で右腰痛

月に何度かレースをこなしているセミプロの方が、珍しく調子が出ず、腰が重かったという。調べてみると右腰、右股関節、右ハムストリングだけ硬い。余程走り方を変えたのか聞いてみたら、普段と変わりがないという。おかしいと思い肩甲骨を調べたら、右だけ動かない。胸筋も調べてみたら、右だけ痛がる。これは呼吸器の炎症だと思い聞いてみたら、レースの前後、咳が止まらなかったという。咳の反応が胸の前に出ている。普通は左右…

緑内障とハルシオン

最近目が疲れてしょうがないという方が夜眠れず、ハルシオン(睡眠薬)を使っているという。「それは困りましたねぇ。」という話をしていたら、「以前緑内障をやって、それも影響しているのでしょうか?」という。「実は緑内障には使えない薬があって、知っていますよね。」と言ったら、「そうなんですか。」という。 ■緑内障の禁忌薬一覧 http://www.okusuri110.com/kinki/shipeikin…

弱点を何とかするより長所に負担をかける話

あるスポーツをやっている方が左足腰の痛みがなかなか取れない。色々な治療を試すのだが、やはり運動で負荷をかけると痛くなる。昨日自転車をこいで右足ばかり使ったら殆ど左足腰の症状を訴えなかった。これにヒントを得て、なかなか治らない左足腰を何とかするより、右に負担をかける戦略が良いと思った。右にはゆとりがあるので多少無理をしてもすぐに痛みは出ない。自転車なら右のみでこげないこともない。その後走る場合も普通…

明日は接待ゴルフなのにぎっくり腰

日曜日に接待ゴルフで土曜日の午後にちょっとした植木や家具を動かすと、ぎっくり腰をやってしまう。いつもかかっている先生に治療を受けられれば良いが、かかれないケースもある。そんな時に対処法をいくつか紹介したい。まずはぎっくり腰は腰の筋膜炎なので、冷湿布で痛い腰を冷やす。次に食事を止める。ぎっくり腰の原因のいくつかが胃腸炎から来るので、食べて腹圧を上げると腹筋が働かず、余計に腰に負担がかかる。次にお風呂…

「手術は成功しました」について

リハビリの仕事を長くやっていると、手術は成功したと言われるが、痛みが取れないという苦情を時々聞く。のところに「手術と完治」でも書いたが、患者は手術で全部症状がとれると思っている。医者は手術が成功したかどうかが問題で、症状が取れるかどうかはやってみないとわからないと思っている。術前に詳しい説明を聞いても中々うまくいかず、術後にトラブルが起こることがある。 患者「先生、手術の後しびれが取れません。」 …

顎が細いと本番で失敗する話

最近の若い方で顎が細く、顎関節症を患っている方は多い。見た目はシャープで格好良いが、口腔内の体積が狭くなりかん高い声になったり、舌の運動に支障が出て一側で噛んだりと問題は多い。顎関節の痛みがあれば歯医者に行くだろうが、首肩の痛みで整形外科に行く方も多いだろう。整形外科では中々他の領域の問題点を指摘してくれないので、薬や注射で少しは楽になるかも知れないが又再発してしまう。顎関節と首肩の痛みは連動して…