キーワード スポーツ

膝がだるい場合

仕事柄、膝のお皿のことをパテラ(patella)と呼んでいる。時々スポーツをやる方でこのパテラがだるいという方がいる。膝が痛ければ色々と治療はあるのだが、だるいと言われると少し困ってしまう。パテラを動かす運動法もあるが、少し手間がかかり、中々自分出てきない。そんな時にバイブレーターとクッションを使い良い方法がある。写真のように膝の前後にクッションを置いて、パテラを辛い所に当てる。マジックベルトで振…

医療費問題を考える

あまり大きな話をするつもりはないが、これだけ医療費がかかり続けると少し色々と言いたくなる。まず私が取り組んでいる、Bi-Digital O-Ring Test、EAT(Bスポット療法)、筋膜リリース(ファシアリリース)とどれを取っても殆どお金がかからないわりに効果が高い。まずBi-Digital O-Ring Testであるが、多少の技術の熟練は必要であるが、眼に見えない病気の根源やがんの初期、薬…

健康のために柔道は良いか

こういう仕事をしていると、「健康のために○○をして良いか?」とよく聞かれる。「健康は結構だが、具体的に何処を強くするとか、何がどうなれば健康的と思っているのですか?」と聞くと黙ってしまう。何となく元気な感じをイメージしているらしい。先程も柔道はどうかと聞かれたので、「受け身を覚えると良い。走ったり、テニスをしたり、身体に負担がかかったときにそれを上手に分散する術が身につく。」と言ったら、「なるほど…

弱点を何とかするより長所に負担をかける話

あるスポーツをやっている方が左足腰の痛みがなかなか取れない。色々な治療を試すのだが、やはり運動で負荷をかけると痛くなる。昨日自転車をこいで右足ばかり使ったら殆ど左足腰の症状を訴えなかった。これにヒントを得て、なかなか治らない左足腰を何とかするより、右に負担をかける戦略が良いと思った。右にはゆとりがあるので多少無理をしてもすぐに痛みは出ない。自転車なら右のみでこげないこともない。その後走る場合も普通…

側弯症と出産

仕事柄、側弯症の方は時々診る。中学生から50才代まで様々だが全員女性である。背骨の角度がある程度進むと装具や手術になるが、進行が止まる方も多い。結局、経過観察になる。年に1-2回程度拝見しているが、学生さんで一側のスポーツ(テニスや卓球)をやる場合はこちらも細かく診てしまう。そのまま成人して社会に出ると他の方よりすぐ疲れるため、慢性の肩こりや腰痛に悩む。側弯症は何処か特定の臓器に問題が起こるという…

人に騒がれると治りにくい膝痛

飲食関係の方が膝を痛めたという。お膳を運んだりしていると、どうしてもお客さんに、「足どうしたの?」と言われてしまう。皆が心配してくれるのは有り難いのだが、実は困っているという。話を聞くと、「加圧トレーニングが1番いい。」「スポーツジムに一緒に行こう」「このサポーターを巻くといい。」「この薬は膝に効く。」「いい医者を知っている。」「何処何処の院長に頼んであげる。」とあまりに言われるので断りにくいとい…

筋肉痛の治し方アラカルト

この時期スキーをやって筋肉痛の方がよく来る。ちなみに「ゴルフ・スキー・テニス」はお薦めしない3大スポーツである。スキーは冬しか出来ないので中々準備万端の方は少ない。痛めて治療して、また痛めての繰り返しになってしまう。少し良くなっても、今後どこまで使えるのかは本人も何々わからない。膝の靱帯でも痛めたらそのシーズンは終わってしまう。治療も慎重になるが、こんな時にうまい答えをする先生がいる。「あなたのス…

健康のためにテニスを始めて逆効果

これは大分古い話しだが、若い方が健康のためと週に一度テニスを始めた。 多少の心得はあったと見えて、週末が待ち遠しいという。 日曜日に必ず治療をしていたが、ある時治療しながら、 「何時になったら、マッサージをしなくても良くなるのか?健康のためにやっているので、もうそろそろかからなくてもいいと思うのだが・・・。」 というので答えた。 「テニスをしている限り、治療は必要ですよ。テニスをやめればかからなく…

なぜお酒を飲むのか

あまり偉そうに言える話ではないが、私も中年になってきて毎晩晩酌をして 医者に行くとコレステロールや中性脂肪が高く、気をつけて下さいと言われる。 この程度の晩酌ならと思いつつも、お酒が入ると食欲が出て満腹まで食べたくなる。 それも夜中に・・・。 人には減量を勧めながら、昔履いていたズボンが全く入らなくなっている。 お酒が原因とは分かっていたが、このままというのは悔しいのでなぜお酒を飲むのか考えてみた…

ライオンタイプと小鳥タイプ

身体にはいくつかの分類方法があるのでしょうが、我々が身体を触って感じるのはまず筋肉の質です。 ライオンタイプと小鳥タイプがあります。 食事も一辺に食べて後はパタンと寝るだけ、不眠などとは縁がありません。 朝の目覚めはよく、起きてすぐに仕事が出来ます。 瞬発力に向き、いかにも筋肉質の方はライオンタイプです。 スポーツで言えば、100m走やダッシュが得意です。 こういう方は特別に訓練をしなくても早く走…

治療家とトレーナーの違い

膝が痛くて足の筋肉を鍛えるためにトレーナーに指導をしてもらったが、痛みが取れず当院に来る方がいます。 どうしてそういうことが起こるのでしょうか? 理由は簡単です。 トレーナーは根本の考え方が筋肉をどうやって増やすかしか考えていません。 我々治療家は症状をどうやって取るかしか考えていません。 トレーナーはゼロをプラスに、治療家はマイナスをゼロにする事しか考えていません。 膝が痛いのですから、弱い筋肉…

身体の中の2人

長年治療をしていると身体の中には2人いると感じます。「本人の気持ち」と「身体の本音」です。何かスポーツをしたあとに身体をすぐ回復させたいという気持ちはわかりますが、それは「本人の気持ち」で「身体の本音」ではありません。 「身体の本音」はこれだけ私に負担をかけたのだから、少しはゆっくり治させてもらいたいと言っています。しかし「本人の気持ち」は、仕事も忙しいし来週は出張もあるし会議も長くなりそうだし、…

回復力

中高年の方がスポーツを始めると成果ばかり気にする傾向がある。ゴルフの玉が飛んだとか、マラソンでタイムが縮まったとか・・・。気持ちはわかるが治療家から見るとそこよりももっとみてもらいたい所がある。それは回復力である。ある程度の年齢になっても訓練をすればタイムは良くなるが、身体に負担をかけたものがどれだけの時間で、どの程度回復するかが一番大事である。有名な話に社長と部長と平社員がゴルフに行って、翌日平…

体にやめさせられる話

色々な方の体を診ていると「この方は体に止めさせられている。」と感じることがあります。スポーツ選手など体を診ると「この方はテレビでは必死にやっているように見えるが体にまだ余裕がある。」とか、逆に「この方の体はもう限界を超えていて、どうやってももう伸びるわけがない。」ということが体に書いてある。昔は何でも根性論で「無理をすれば何とかなる。」といった考え方もあったんでしょうが、私はそうは思いません。明ら…

内転筋の話

内転筋とは太腿の内側の筋肉のことである。スポーツ選手は内転筋の重要性を理解しているが、一般的には知られていない。長年人の身体を診ていると老いによって身体の何処がどう変化するのかが見えてくる。特に男性の場合、40代後半ぐらいからお腹は出てくるのに太腿は細くなってくる。太腿が細くなりだした頃から根気がなくなったり、坐骨神経痛で腰が痛くなったり、医者に行くとコレステロールが高いとか言われだす。精力もなく…

頭痛

頭痛の原因 まずは眼・歯・鼻の病気との関係。痛みの出ている場所に近いことが原因だが影響力は大きい。次に骨格のゆがみ、首でも肩でも、腰や胸骨(胸の前面の骨)のゆがみまで影響する。次はホルモン異常。これは女性の場合、子宮卵巣関係を疑う。次は自律神経失調症。これは交感神経優位など偏りが影響している場合が多い。次に腹圧。胃腸の機能障害や腹圧の上昇による心臓圧迫などで起こる。次にこれがやっかい。感染症。血管…