後手に回る
常連さんが左首の腫れが長引いていると言う。話を聞くとちょっと遅いがちゃんと抗生剤は飲んでいる。しかしまだ腫れは引いていないという。まず抗生剤を飲み続けて我々が気にするのは腸である。腸内細菌が殺され、腸の反応点が腰や足の太腿の裏に出る。患者さんを診ると見事に出ている。「抗生剤を飲んでからお腹の調子と腰が重く、足が冷えるでしょう。」と言ったら、「そうです。」と言う。次に左首の影響で良く同じ側に頭痛が出…
常連さんが左首の腫れが長引いていると言う。話を聞くとちょっと遅いがちゃんと抗生剤は飲んでいる。しかしまだ腫れは引いていないという。まず抗生剤を飲み続けて我々が気にするのは腸である。腸内細菌が殺され、腸の反応点が腰や足の太腿の裏に出る。患者さんを診ると見事に出ている。「抗生剤を飲んでからお腹の調子と腰が重く、足が冷えるでしょう。」と言ったら、「そうです。」と言う。次に左首の影響で良く同じ側に頭痛が出…
仕事柄芸能人の方が何人か来ている。 よくテレビで「あの人は今」という番組をやっているが、久しぶりに見ると大抵太って昔の面影がない。 間違いなく食べすぎである。 芸能人に限らず、身体は殆どが胃から崩れる。 暴飲暴食で満腹になるまで食べ、美味しいものを追いかけ、毎晩宴会などという方は多い。 特にお笑いの世界だと夜の宴会でおごったりして、人間関係を作るという。 週に5-6日は宴会という方は多い。 そうい…
病院に勤務する前は骨接ぎにいた。どちらも保険が使えるので、患者さんは毎日来る。来ない患者さんがいると、「あら、あのおばあちゃんどうしたのかしら、具合でも悪いのかしら?」とこんな会話は日常茶飯事である。病院が年寄りのサロンになっている。そんな中で感じていたのは「毎日治療する効果は計り知れないものがある。」ということである。坐骨神経痛や膝痛、長患いの腰痛など毎日治療していると少しずつではあるが、改善し…
以前、病院勤務時代に職員始め皆でコンタックを飲み、なぜよく効くのかの話は書いた。結局、消炎剤の量が多かっただけなのだが、このコンタック、時々すぐれた効果を出す。以前、頭痛の患者さんが頭痛外来の専門的な薬よりはるかにコンタックがよく効くと言う。歯痛の場合も正露丸やコンタックはよく効き、応急的には使える。風邪の時によく医者に行って抗生剤をもらう患者がいるが、これはタイミングがある。感染で菌にやられたと…
常連さんが久しぶりに来て、「転んで頭を打った後、数ヶ月してフラフラするので調べたら医者から、『硬膜下血腫です。すぐ手術です。簡単ですからすぐ終わります。』と言われ、手術の後、後遺症もなく少し落ちついたので来た。」と言う。この硬膜下血腫だが、聞き慣れない言葉かもしれない。これは脳を包んでいる膜が三層構造なのだが、一番外側の膜で触るとかなり硬い。その膜の下で出血すると硬膜下血腫と言って殆ど外傷が原因で…
前回のメルマガ配信の続きでネットワーク論その4を書いてみたい。 「頭痛と胆嚢炎」 胆嚢炎というのは右の背中か右肋骨の脇に反応が出る。 胆嚢炎は長患いで反応が出る事が多いから、必ずと言っていいぐらい骨格の左右差を生む。 その影響を1番受けるのは首で、首のゆがみが起こってしまう。 そうなると頭に血が行かず頭痛を起こしやすくなる。 「胸の痛みと食べ過ぎ」 食べ過ぎの反応点はいくつかあるが、胃や膵臓の反応…
前回のメルマガ配信の続きでネットワーク論その2を書いてみたい。 「鬱病と鼻炎」 最近、鬱病患者が多いが必ず「鼻」「歯」「腸」をチェックする。 「鼻炎・EAT(Bスポット療法)」「歯周病・マウスピース」「乳酸菌・フードチェック・断食」に取り組むわけだ。 まず鼻炎だがこれは自覚症状のない方でも必ず調べてもらう。 上咽頭と言って空気を鼻から吸い込んだときにコツンとぶつかる所に炎症があると、ことごとく病気…
これは経験的に言えることだが、例えば乳がんの手術をしたとする。 そうすると必ず他にも何か異常がある。 例えば子宮や卵巣など婦人科の問題、鼻炎、喉、食生活、生き方・・・。 当院では検査で引っかかったり、手術をした後は必ず他もちゃんと調べるように指導をしている。 がんにしても食生活や過度のストレス、過酷な生き方なとがかかわっていれば、どこか一ヶ所の問題だけでは済まない。 たまたま手術で取ったところは一…
昔からある薬は他の薬とキャンセルしにくいという記事は以前に書いた。患者さんに話をしながら一つ忘れていたものがあった。それは「ういろう-正式名は透頂香(とうちんこう)」である。これは仁丹みたいなもので名古屋の名産とは違う。元々ういろうは中国の王が被る冠の匂い消しに使われていたと言われ、日本に伝来した後は外郎家が代々その製造に従事する事になったという。銀粒で麝香(ジャコウ)や薬用人参、龍脳(りゅうのう…
何度か体の反乱の話は書いた。今日来た方見事に体が怒っていた。耳が痛くなったことなどないのに、両耳の痛みと発熱。それと味わったことのない足の痛み、完全に身体から、「こんな生活は止めろ。」と言われている。耳も抗生剤をちゃんと飲んだのかと思ったら点耳薬で終わり。頭痛もあったが薬が効かなかったという。中耳炎などで耳に炎症が起こると内耳神経と三叉神経が近いのでこめかみの強烈な痛みが起こる。ちょっとした薬では…
常連さんの身体を診ていたら、珍しく胃炎の反応があった。どうしたのか聞いたら、「この連休中に歯茎が腫れて酷い目にあった。抗生剤と痛み止めと普段から飲んでいる頭痛薬ですっかり胃を壊してしまった。」と言う。それに困ったことにこの方は錠剤とカプセルが飲めない。錠剤は粉にカプセルは中身を出してしまう。中には硬い薬があって、クラッシャーで粉に出来ない場合はペンチを使うという。薬の中には胃酸や膵液などで溶けない…
常連さんが、「先生が葛根湯は上半身の血流剤(肩こり、頭痛、風邪、喉の痛み、耳の症状に効く)と言っていたので、胃と心臓にもいいですよね。」と言う。「え、そこには葛根湯は使わない。」と言うと、「でもへそから上は上半身ですよね。どうして駄目なんですか?」と聞いてきた。 これには理由があって葛根湯が上半身の血流剤という場合は心臟より上を指す。よく下半身の血流剤ということで八味地黄丸を使うがそれに対抗しての…
長年仕事をしているせいか、患者さんの症状がこじれて一筋縄ではいかない方が多い。 喉に鼻炎、歯周病や心臓の動悸、胃腸は悪いし、婦人科もいまいち、アトピー性皮膚炎はあるし、坐骨神経痛は慢性、脚は冷えるし膝まで痛い。集中力の低下と物忘れ、不眠が続くと頭痛が出るし最近は鬱病ではないかと思っている。 これが一人の方の症状である。 一体何処から手をつけていいのか悩む。 大抵こう言う方は、「粘膜症状」が治療の鍵…
後鼻漏の患者さんは多い。詳細は下記を見て頂くとして、何が問題か少し書いて子みたい。 https://www.ginzaclinic.com/s-koubirou/ まず慢性的に咳をしている。喉が絡む感じで派手な咳ではないが、いつも喉の調子が悪そうである。次に慢性的に喉の違和感を訴えてくる。風邪を引きやすかったり、酷くなると肺炎まで出てくる。次にいつも鼻水を飲み込んでいるので食道や胃腸炎を訴えてくる…
江戸時代の古典落語に「葛根湯医者」という話がある。 「お前さんはどこが悪いんだ?」 「先生、どうも、頭が痛くてしょうがねぇんですがねぇ。」 「んー、頭痛だなぁ、そりゃ。 葛根湯、やるから、飲んでごらんよ。」 「先生、あっしは、目が悪くってねぇ。」 「ん、そりゃ、いけないなぁ。 目は眼(まなこ)といってなぁ、一番、肝心なところだぞぉ。 葛根湯やるから、せいぜい、お飲み。 その隣の方は?」 「…
仕事柄、病気の原因を追及する癖がついている。「あなたの頭痛は噛み合わせと鼻炎だから、頭痛薬だけでは治りません。歯と鼻をいじらないとダメです。」こんな会話は日常茶飯事だが、患者さんの中には兎に角痛みだけ止まれば良いという方は多い。そういう方にはこういう話をしている。「あなたの身体を家に例えるとします。雨漏りがしていて困っています。私が家を見るとシロアリに柱をくわれて土台が狂い、屋根の瓦が割れています…
仕事柄、40年ぐらい連れ添ったご夫婦の愚痴はよく聞く。 ご主人は、「昔は可愛かった。今は生意気。」 奥様は、「そばにいないで欲しい。定年後は家にいると思うと恐ろしい。」 とお互い言い分はあるのだろうが最近、「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」「いつまでたっても更年期が終わらない…… 奥さん、それは「夫源病」ですね。…
常連さんが小指を骨折した。最近はリハビリも殆どやらないので仕方がない部分はあるが、小指を痛めると身体にどんな影響があるか次のような話をした。 包丁が使えない(小指が効かないと包丁を強く握れない) 小指の痛みが続くと肩や首までおかしくなる 折っていない反対側までおかしくなる 首肩の左右差で頭痛を起こしやすい 痛みに耐えると身体の神経が興奮して末端がこりやすい 交感神経優位になってしまい胃腸が動かなく…
前回、神様の鍵の隠し方で「鍵と鍵穴」、「へり」の話をした。では実際どんなツボを使うかというと少し専門的になるが、首から上の不定愁訴、例えば頭痛、耳鳴り、眩暈(めまい)、立ちくらみ、眼の違和感などには普通であれば首の定番のツボを使えば良いが、少し神経が異常に興奮している場合は、「巨骨-ここつ」を使う。何とも肩の端の変なところにあるが、こんな所に鍵が隠れていることがある。理由はわからないが、神経の興奮…
常連さんが滅多に言わない右首と右片頭痛を訴えてきた。筋肉を触ると右側だけ方や首の筋肉が緊張している。何があったのか聞いたら、抜歯をしたという。以前、女優さんの歯科治療で書いたが、抜歯後は何が起こるかわからない。傷口がオープンしていて、噛む力も弱い、痛みもある。そんな状態でゴルフをしたという。明確に原因がわかったので、「歯を抜いたらゴルフはしない方がいい」とアドバイスをした。しかし本人にしてみると、…