手術後、痛みが出た場合の対応方法
常連さんのお父さんが脊柱管狭窄症の手術をした後調子が悪い。医者は、「手術は成功しました。」と言っているが、心配になり相談があった。話を聞くとどうも手術したところ以外の鼠径部を痛がっている。お父さんが遠方にいるので、担当医に文章で問い合わせをしたらアドバイスをしたら、下記のような文章を作ってきた。これには私自身が驚いてしまった。多少のアドバイスはしたものの、これをもらったら少し医者も構えてしまうだろ…
常連さんのお父さんが脊柱管狭窄症の手術をした後調子が悪い。医者は、「手術は成功しました。」と言っているが、心配になり相談があった。話を聞くとどうも手術したところ以外の鼠径部を痛がっている。お父さんが遠方にいるので、担当医に文章で問い合わせをしたらアドバイスをしたら、下記のような文章を作ってきた。これには私自身が驚いてしまった。多少のアドバイスはしたものの、これをもらったら少し医者も構えてしまうだろ…
常連さんが検査報告を持ってきて、「大変です。色々書いてある。何か悪いみたい。」と言う。 報告書を読んでみたら、下記のように書いてあった。尚、下記の内容に関しては本人の許可を頂いております。 【所見】 両側肺尖部に胸膜に接する不整形の陰影が見られ、線維性瘢痕と思われます。 右上葉に石灰化、縦隔リンパ節の石灰化が見られます。陳旧性(ちんきゅうせい)結核と思われます。 肝嚢胞が見られます。 頚部正中皮下…
我々業界に長くいると、歯周病と心臓病の関係は当たり前になってしまっている。抜歯した後で感染を起こし、心臓を悪くする。歯周病菌は多種多様なのでちょっとしたことで肺や血管、心臓に悪いことをする。最近は介護施設や入院中も昔では考えられないくらいに口腔ケアが凄い。棒の先にスポンジがついたもので食べれば口の中をゴシゴシやっている。とても良いことである。今日来た患者さんに突然、「知り合いで突然心臓が悪くなった…
これは経験的に言えることだが、例えば乳がんの手術をしたとする。 そうすると必ず他にも何か異常がある。 例えば子宮や卵巣など婦人科の問題、鼻炎、喉、食生活、生き方・・・。 当院では検査で引っかかったり、手術をした後は必ず他もちゃんと調べるように指導をしている。 がんにしても食生活や過度のストレス、過酷な生き方なとがかかわっていれば、どこか一ヶ所の問題だけでは済まない。 たまたま手術で取ったところは一…
当院は比較的、新米ママが多いので以前から「予防接種・ワクチン」の話題はよく出ていて、下記のような話しがよく出ていました。 「本当に予防接種って受けないといけないの?色々と問題あるし・・・。」 「予防接種を受けていなかったら幼稚園で白い目で見られた。」 「子宮頚がんワクチンは義務じゃなくなったけどどうして?」 「今日本に、はしかとか日本脳炎いる?」 「インフルエンザは受けると軽く済む?」 「『定期接…
新米ママで赤ちゃんが初めて発熱したという。40.7度と言うから親は焦ってしまう。すぐに病院に連れて行こうと思ったら日曜日で、仕方なく救急に連れて行ったら医者から、「あ、手足口病ね。治す薬はありません。どうしてもというのなら薬は出しますがどうしますか?」と言われたという。子育てを何人かしていれば多少の子供の発熱は慣れているから、あまり動揺しないが、初めてだと動揺の様子が手に取るようにわかる。我々なら…
中学生から診ている子が社会人になって頑張っている。何をやっているのか聞いたら会社で管理関係だという。不動産の数百件をすべて管理していて気も使うし、頭も使うという。そこで、「サラリーマンの目標って判る?」と聞いたら、「わからない。」と言う。「サラリーマンの目標は社長になることだよ。今は管理かもしれないが、経理や人事、企画などにも顔を出し、将来の勤めている会社をどうするかを常に考える。そうするとたまた…
これは以前、ある社長から聞いた話したが、「私が会社を興し、番頭を作り、会社が大きくなってきた。何も言わなくても番頭に完璧に任せ切るには40年かかった。30年だと少し足りない。」と言っていた。別の会社の番頭さんが、「先代から仕事を任される場合、30年経って、『ま、お前でいいか。』と言われたが、40年経ったら、『頼むぞ。』と言われた。」と言う。すごい話だが、色々な職種でこの話は聞く。二十歳で会社に入っ…
時々女性の口から、「人から何かを言われると成る程と思うし、違う方から違うことを言われても成る程と思ってしまう。いつも不安ばかりで取り越し苦労が絶えない。」ということをよく聞く。すこし難しい言葉だがそういう方は、「生きる規範(きはん-判断基準)」がない。例えば治療において規範がなければ、その場限りの治療になってしまい患者を治癒に導けない。子育てでもその場限りの方針は困る。百年の計とは言わないが、判断…
病院勤務時代はリハビリをやっていたので、「脊損(せきそん 脊髄損傷)は絶対に回復しない。寝たきりで良くても車椅子。患者さんにはしっかり伝えなさい。」と言われ続けてきた。 先日、NHKスペシャルで、「寝たきりからの復活~密着!驚異の『再生医療』」を見て、まるで夢を見ているようで感動した。 番組の中で、「今までは薬で治そうとしてきたが、これからは細胞で治す時代」というコメントもあり、iPS細胞がノーベ…
学会では先輩から色々とご指導を頂く。先日も、「俺も大分年を取ってきて最近患者に言うことがまるで坊さんみたいになってきた。お前も酒井雄哉大阿闍梨の本を読め。」と言われて読んでみた。酒井雄哉大阿闍梨は比叡山で2度、千日回峰行を達成した方で、長い歴史の中で3人ぐらいしかいないという。どんな内容なのか興味深く読んでいったら、「足が疲れたら肩で歩けば良い」と書いてあった。昔は歩くしか手段がないから、長距離歩…
鬱病治療をしていると何かのきっかけで良くなる方は多い。心療内科だとどうしても薬物治療がメインだが、我々から見ると胃腸機能や粘膜、口腔内の問題を解決してあげればかなり治療成績が上がるのにと思ってしまう。患者さんの中にはきっかけがうまく掴めず、小康状態が続いている方は多いが、時間が長くなると焦ってくる。そんな時によく、「どうやったらきっかけを掴めるのですか?」と聞かれる。そうすると「人を変えるのは人か…
この言葉を教えてくださったのは元慈恵会医科大学、加藤征教授です。今から30年近く前に私自身、治療法に行き詰まり何から手をつけていいか分からないときに師匠から、「物事を極めるには原書から」と教えて戴き、自分の仕事の原書は解剖だと気がつき、東京中の医学部に電話をして解剖を勉強させて欲しいとお願いしましたが、ことごとく断られました。最後にたまたま慈恵会医科大学にすがるように電話をしたときに、「う~ん、勉…
Weller Than Wellとは誰言うとなく伝えられてきた言葉で、直訳すれば、「健康なときより、いっそう健康」という意味である。 元NHKでがん患者の川竹文夫さんがNPO法人ガンの患者学研究所を立ち上げた。 そして川竹さんがこの言葉を次の様に解釈すると言っている。 「自助努力によってガンを治した人は、ガンになる以前にも増して、心身共に、はるかに健康で幸せな人生を送ることができる」 この患者会は…
たしか中学校の国語の教科書に「一切れのパン」という話が載っていた。 第二次世界大戦中、ハンガリーの首都ブダペストで主人公は二十歳くらいのルーマニア人男性。彼には妻がいて、ドナウ川を往来する船で働いている。国際情勢が変化しての話。当時ハンガリーはドイツについていたが、彼の祖国ルーマニアは反ドイツのソ連についたため、彼は敵国人として捕らわれ、運搬列車に押し込まれてしまう。その貨車の中でユダヤ人の老人ラ…
後鼻漏の患者さんは多い。詳細は下記を見て頂くとして、何が問題か少し書いて子みたい。 https://www.ginzaclinic.com/s-koubirou/ まず慢性的に咳をしている。喉が絡む感じで派手な咳ではないが、いつも喉の調子が悪そうである。次に慢性的に喉の違和感を訴えてくる。風邪を引きやすかったり、酷くなると肺炎まで出てくる。次にいつも鼻水を飲み込んでいるので食道や胃腸炎を訴えてくる…
時々、「巻き爪なんだけどどうしたら良いの?」と相談を受ける。昔は爪に貼り付けたりするのがあったが、爪の丸まる力が強いと外れてしまう。酷ければ皮膚科か外科で爪を一部切るか剥ぐかだが、そこまでしたくないという方は多い。最近はワイヤーを使って治療する方法がある。このワイヤー患者さんの爪が薄かったりすると引っかけにくく、適応がない方もたまにいるが確実に治せる。爪だと最悪、感染を起こすとやっかいなので病院で…
1・2月は受験期である。長年、治療の仕事をしていると合格できる能力を持ちながら、本番で体調を崩すケースがある。誠にもったいない話である。よく先輩から、「本番前はリラックスして。」と言われるが、リラックスしようとすると緊張してしまう人もいる。またどうやって良いのかわからない。治療家の経験から、「こんな時はここを刺激すれば治(おさ)まる。」というツボを披露したい。但し、治療したからといって合格を保証す…
肩や首の治療をしているとなかなか良くならない方の中に、胸骨のゆがみを見つけることがある。胸骨とは胸の前面(胸の真ん中)の骨で肋骨と少し不安定な関節を形成していて、ちょっとのことでゆがみやすい構造をしている。そこに肋間神経がかかわっているものだから、ゆがむと鋭い痛みを出す。少し触っただけでも飛び上がるほどである。治療法はすこし叩く程度で改善するのだが、こじらせると咳が長引いたり、手のシビレが良くなら…
常連さんがどういうわけか突然、身体に興味を持ち始め、健康に関する本を読みあさっているという。 特に「腸」に関する物が多く、読んだ本の中身が私のしゃべっていることと同じだという。 よく聞いてみると順天堂大学の医学部教授の藤田紘一郎先生の著書を読んでいるという。 これは私自身が藤田教授の講義や著書を読みあさって影響を受けたもので、私が本の内容をしゃべっているに過ぎない。 そんな話をしながら、「ではいい…