乳酸菌で豚が穏やかに

最近は免疫関係の病気の方が気になります。
がんや鬱病、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などはもちろんのこと、坐骨神経痛なども腸の免疫を上げないとなかなか治らない人がいます。
治りにくい人は殆ど胃腸に問題があります。
胃腸の内視鏡検査で大丈夫と言われても、実際に食べ物を入れて腸がちゃんと働くかはわかりません。
何とか腸に働いてもらうために当院では乳酸菌を薦めています。
ビオフェルミンなどはなじみもあり、手軽で副作用もなく1番のお薦めです。
がんやアトピー性皮膚炎の方にはかなり強い乳酸菌を薦めていますが、健康法の第1選択だと思っています。
先日ある本に、「豚に乳酸菌を与えると穏やかになる。」と書いてありました。
結構攻撃性のある豚が乳酸菌を与えられると腸の調子が良くなり、精神的にも安定し攻撃性が減ってしまったというわけです。
気分を安定させる物質はセロトニンと言いますが、ほとんどは腸で作られています。
腸の調子がいいとセロトニンが増え、脳で働き気持ちも安定してくるわけです。
私自身7-8年前から鬱病の患者さんが急増して、医者の薬で治らない方達の大きな特徴は胃腸障害、特に腸の働きが悪いことを突き止めました。
こんな所にも腸の免疫が関わっているのかと、自分自身で驚いた経験があります。
しかし心療内科に行って乳酸菌が出されることは殆どないと思います。
心を安定させようと思ったら、どうしても乳酸菌の力がいるのです。
食物を身体に合ったもので整え、高繊維食でお通じの良い方でしたらいいのですが、そういう人は落ち込んだり、切れやすくなったりしません。
何となくお腹もスッキリしないという方ばかりです。
次号では学校給食に関して提案をしたいと思います。

image_print印刷する