何でも新しくすればいいというものではない

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以前に70代後半のリウマチを患っていた女性が、股関節を一側だけ手術して人工関節にしました。
退院された後その奥様に、「お加減はいかがですか?」と聞いたら、
「手術した方は20才、していない方は75才。何か変。」と言われて返す言葉がありませんでした。
何でも新しくなれば良いというものではありません。
やがては70才代の股関節なんていうのも出るかもしれません。
以前勤めていた病院の外科部長がお茶の時に、「やがて入れ歯になった時、きちんと揃っている歯はおかしい。
今の歯型を取ってもらって、そういう入れ歯を作ってもらおう。」と言っていました。
これには納得して、何でも新しくきちんとすればいいというものではないと思います。
歯や皮膚移植、装具や形成外科などではさじ加減や感覚というものがありますが、
整形外科ではまだ十分ではありません。
何でもさじ加減は大事で、それが患者さんの安心につながります。
やがては感覚・さじ加減医療が常識になると思いますが、まだまだ時間はかかりそうです。

2015年8月1日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中