刺身に醤油をつけない話

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今度は刺身に醤油をつけない話をしたい。この話は鍼灸学校に通っていたとき、生理学の先生が、「日本人の塩分は15g以下がいいというが、私などは6gぐらいしか取っていない。味噌汁はお湯で薄め、そばはそば湯で食べる。初めはきついが慣れると何でもない。塩分を減らしてわかったことは頭がさえるということだ。睡眠時間も短くて大丈夫。しかし、外食はしょっぱくて食べられないのが困る。」という話をして下さった。10年程前に年下の友人が脳梗塞で倒れ、仕事の接待続きで塩分過多を医者に指摘され、退院祝いにと一緒に寿司屋に入ったとき、「田中、寿司に醤油つけなかったっけ?」と驚かれた。彼の醤油のつけ方はネタの両面につけ、しゃりにつけ、横にもつけ、醤油の小皿には米粒が浮いている。どう見てもつけすぎである。今では刺身にまったく醤油をつけない。ネコみたいと言われている。それでわかったことは魚ごとに本当に味が違うということだ。醤油をたっぷりつけると皆同じ味である。カンパチとハマチの区別がつかない。以前に実験で、トンカツ屋さんでソースを抜いて自分がどういう反応をするかを試してみた。まずはトンカツの両端は食べない。次にころもを取る。キャベツとご飯は半分で十分。結局、ソースで食欲を出しているのだ。昔みたいにごはん以外に食べるものがなければ、醤油のさくら飯などはわかるが、これだけメタボと言っていて spicy foodや醤油、ソースを使ったらどれだけ意味のない食欲を出しているかわからない。

2015年7月29日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中