坐骨神経痛治療の決定打

この時期、坐骨神経痛の方はよく診ます。
最近数人かなりひどい方がきて、これこそ「坐骨神経痛治療の決定打」というものを掴みましたのでお伝えします。
昔、坐骨神経痛の勉強をしていたときに、おおよそ8回の治療で治まると書いてありました。
臨床でやってみると確かに正確な数字で、殆どの方が8回以内の治療で治まります。
しかし医者が手術を検討している腰椎椎間板ヘルニアのひどい方や、坐骨神経の炎症がひどい方などは中々その回数では治まりません。
普段我々は坐骨神経痛の治療は下記のようなことをします。

1.太腿、脛、ふくらはぎの治療
2.股関節周辺の治療
3.腹圧の治療
4.腰に鍼治療
5.背中の治療
6.腰の矯正
7.ベルトでの固定
8.患部の温か冷湿布
9.低周波治療
10.腰の牽引

治療を受けたことのある方なら何となくわかる内容だと思います。
おそらく定番治療だと思います。
しかし症状がひどく、寝ていても腰や足がうずき、寝返りも打てず、歩くこともままならない方はこの治療では足りません。
そこでお薦めなのが、下記の3つです。

1.座薬
2.患部に直接灸
3.ふくらはぎを強く擦る

1の座薬に関しては医者でボルタレンなどをもらう。
少し抵抗がある方もいるかも知れませんが、飲み薬で坐骨神経痛をよくにするのは大変なので、座薬の方がよく効く。
そして胃も痛めないので有効な治療です。
2の灸は何とも昔のイメージで悪いことをした後みたいですが、我々坐骨神経痛は最後は灸が良いことを知っています。
昔のよくやった500円玉みたいな大きさのもぐさは今はあまり使いません。
今は米粒より小さいもので、熱さをジーッと我慢するというよりは、ピリッと一瞬痛い感じ程度の治療です。
痛いところにお灸をすえると反応の早い方で、痛みが半減します。
3のふくらはぎを強く擦るはかなり痛い治療です。
ふくらはぎのしこりをなくすぐらいの感じで、足首から膝に向かって強く擦る。
効く方の場合、これだけで腰が前に曲がるようになる。

この「座薬」、「灸」、「ふくらはぎを強く摩る」は坐骨神経痛の3種の神器です。

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