女性の本当の美しさ

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治療も長い人になると25年ほど診ている方が何人かいる。娘時代からお嫁にいき子供を産み、そして子育てと女性の生活の変化は激しい。娘時代に弱かった体が出産と共に強くなるケースはとても多く、冗談で虚弱体質の女性には「旦那はいなくてもいいから、子供だけ2人ぐらい産めばすごく強い体になる可能性が高い。」と言います。女性は合い言葉みたいに「痩せたい!!!」と言いますがこの言葉を聞く度毎にあることを思い出します。
それは人体解剖標本館で教えて頂いたことですが、「この標本はまさに出産しかかっています。しかしご不幸なことに空襲で命を落とされました。皮下脂肪などを見ると当時ですからあまり栄養状態が良くなかったようです。しかし胎児の入った子宮の周りには豊かな脂肪層が認められ、これこそが女性ホルモンの働きです。」
見ると3~4cmも子宮の周りに脂肪層がある。女性が嫌う脂肪は本来女性らしさの象徴なのです。体の柔らかい線や乳房(胸の大きさは乳腺で決まるのではなく皮下脂肪で決まります。子供を産んでおっぱいをあげるために胸が大きくなることを見れば理解できると思います。)、子宮の周りの保温や保護、体温維持や栄養貯蔵、肌の保湿や潤いはすべて女性ホルモンのなせる技です。芸能界の人がよく「激やせ」とかいって週刊誌を騒がせていますが、あれを見れば女性の美しさに脂肪が必要なことがわかると思います。女性の体は娘と母ではまるっきり違います。特に一人子供を産んだあとの女性の体は精神的にも充実していて本当に綺麗です。ですから必ず写真を撮っておくようにお話しています。欧米の絵画ではふっくらした女性がよく描かれていますが、若い女性が嫌うほど脂肪は悪者ではありません。おばあちゃんを診ていると太腿がしっかりしている方が元気です。

2015年7月29日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中