宥座の器(ゆうざのき)

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夏休みを利用して以前から気になっていた、世界遺産の厳島神社へ行ってきました。
見事なまでに潮の干満を計算しつくした大鳥居と鮮やかな朱色の回廊には思わず息をのみました。
周辺を観光していて宝物館の中に目を留めるものがありました。
宥座の器(ゆうざのき)です。
壺状の器が左右を紐でつるしてぶら下がっています。
器に水が入っていない時は傾き、ほどよく入れると真っ直ぐに立ち、入れすぎるとひっくり返ってしまう。
孔子は、「いっぱいに満ちて覆らないものは無い。」と慢心や無理を戒め、中庸の徳を説きました。
それを見た弟子が、孔子に「満ちた状態を維持するにはどうすればよいのでしょうか」と尋ねました。
孔子はそれに対して
「すばらしい智があればこれを守るのに愚を装い、
功業が天下にとどろくときはこれを守るのに謙譲をもってし、
すばらしい力があるときはこれを守るのに臆病な態度をとり、
富み栄えているならばこれを守るのに謙遜をもってすればよい」
と答え、最高の状態を維持していくことができる道を説いたといいます。
この解説には唸ってしまいました。

2015年8月1日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中