時々は風邪ひくことの勧め

先日テレビを見ていたら、免疫学で有名な安保徹先生が、「インフルエンザなどひいた方が白血球が戦うから免疫は元気になっていい。」という話をされていた。
世界の中で日本は薬を使いすぎている。
諸外国の3倍である。
胃が痛ければ薬、熱が出れば薬、腰が痛ければ薬・・・。
私など滅多に風邪をひかないが、数年前に1度だけ高熱が出た。
測ったら39度台だったので、どうなるか様子を見ていた。
頭だけ冷やしてあとは絶食と乳酸菌。
水分補給だけまめに補給した。
翌朝になり、憑き物が落ちたように熱が下がり、その日は普通に仕事をした。
おそらくこれは普段から腸を気をつけているお陰だと思う。
また患者さんで風邪をひいた後にすこぶる体調が良くなる方がいる。
頭痛、肩こり、のどの痛み、首の痛みなど風邪が抜けた後、すっかり治ってしまいまるで別人。
そういう体験をするとこの方は時々、風邪をひいた方がいいのではないかと思ってしまう。
体力がない方は抗生剤など必要だろうが、戦って獲得する免疫があることを知っていて欲しい。
その身体は雨上がりの後の青空みたいに、一点の曇りもなく爽やかである。
心身共に充実していて、身体からエネルギーが満ちあふれ、無限の可能性を感じてしまう。

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