看病について

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最近はがんで入院していると聞いても驚かなくなった。
家族の誰かが入院していれば、当然看病という話になるだろうが少し我々の目に映る話をしたい。
病院勤務時代に病棟回りをしていて、患者さんではなく看病している方がヘトヘトになっている光景をよく見た。
患者さんは栄養状態から全て管理されて寝ているだけなので、血色のいい方は結構いる。
しかし家族となると長時間の慣れない看病と落ち着かない病室で中々気が休まらない。
特に何をしているわけでもないのだが、看病というのは疲れる。
個室などで寝られる環境もあるが、疲れなど取れない。
少しでも音がすると目が覚めるし、回診、看護師や食事、掃除など人がひっきりなしに入ってくる。
ご主人が入院の場合など、「もう少し居てくれ。」などと言われると情で中々帰りにくい。
「帰ってもやることはないだろう。」と言われてしまうが、主婦だと中々家を空けるだけでも仕事が溜まる。
洗濯に銀行、郵便局に買い物と目の回る忙しさである。
毎日病院に行くとなると、看病している方がヘトヘトになってしまう。
だから元気な患者と対照的な光景になってしまう。
時には患者から、「少し顔色悪いんじゃない。」と言われてしまう。
長年の経験から病室に長い時間居たところで特にやることはないのだから、定時で帰った方がいいと思う。
薄情のようだが、患者から心配されるよりいい。
そして週に一度ぐらいは見舞いに行かない日を作ると大分リフレッシュできる。
毎日行くのが義務みたいに感じている方は多いが、週に一度休むだけで全然身体が違う。
長い時間患者と一緒に居てあげることも大事だが、そしていつも元気な顔を見せることが最高の看病である。

看病

2015年10月24日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中