脳の思い込み

次の文章を声を出して読んで下さい。

きうょは いいてきんです。
こしとの なはつ あかつった けどれも さいんきは あきらくしなってまきたし。

少し変な文章ですが、「今日はいい天気です。今年の夏は暑かったけれども最近は秋らしくなってきました。」と読みませんでしたか?
脳は間違っている文章を常に修正しながら、都合の良いように解釈しているのです。
これを文脈効果と言います。
脳は客観的ではないのです。
自分で勝手に変えてしまうのですから・・・。
ではもう一つ。
先日テレビでローマ法王献上米で「神子原米」というのをやっていましたが、食べたことはないのに何となく高級な感じがするのは私だけでしょうか。
多少高くても食べたくなりませんか。
物は同じでも、ローマ法王献上という修飾語がついただけで、別物に感じるから不思議です。
何となく価値があると勝手に脳が思い込むのです。
ですから脳を基準に食べ物を決めると問題が起こります。
そのことに気がついてからアトピー性皮膚炎の患者さんなどには、腸の本音を聞いています。
大腸が喜ぶかどうかで食品を決めると治療効果が上がります。
だまされやすい脳ではなく、身体の本音をいう腸が治療の基準です。
昔から物事を決めるときに腹を決めると言いますが、頭を決めるとは言いません。
身体の基準が腹にあることを何となく昔の人は感じていたと思います。

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