違う場所の痛みを増強

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いつもの腰痛の方が今までと同じ治療をしても良くならない。
痛み方が今までと違うわけでもないのに、よい結果が出ないことがあります。
そんな時は身体のどこかに炎症があります。
例えば転んで足首を捻ったり、膝が悪くなったりした場合は、腰でも肩でも治療効果が下がります。
もしくは筋肉が硬くないのに痛がります。
初めの頃は理由はわかりませんでしたが、最近は神経の感受性が高くなっていることに気がつきました。
感受性、つまり過敏になっているのです。
足を捻って腰に影響が出るケースはわかりやすいと思いますが、その影響力は肩にも首にもでます。
ですから普段と違う肩の場合はまず、他に問題がないかを調べておかないとうまくいきません。
これは長年の経験がなせる技ですが、最近はちょっと触っただけで他がおかしいのではないかと勘が働きます。
同じ治療時間でも無駄をせず、全体を診て治療することが出来るようになってきました。
ですから、治療前に今までと何か変わったことはないと聞きます。
本人にとってたいした問題でなくても、他に悪影響を与える場合は多く、どうしてそんな大事なことを言わないのと時々思ってしまいます。
結局、身体は全体でバランスを取りながら一つの生命体として活動していて、1ヶ所でも問題があると身体全体でそれを何とかしようとしているのだと感じます。
まるで痛みを分かち合うように。
今までと違うものを背負っているのですから、いつもの腰痛が素直に治ってくれないわけです。
何ともけなげな反応ですが身体には身体の事情があるのです。
そこを治療しておくことが大事で、準備の段階で勝負はついています。

2015年7月30日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中