骨の変形は悪者?

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50才も超えてくると女性は閉経、男性はお腹が出てきたりして腰痛をよく起こす。医者に行ってレントゲンを撮ってもらうと、「骨が変形していています。これが痛みの原因ですね。」とよく言われる。患者も骨が曲がったり変形しているのでは、痛くても仕方ないと諦めてしまう。しかし長年の経験で骨の変形と痛みはあまり関係がないと思っている。病院に勤務していたときに多くの方のレントゲン写真を見たが変形の程度と痛みのレベルが一致しない。ひどい変形をしているのに痛みのない方や、レントゲンでは異常がないのに痛みを強く訴える方の多さを見ているとあまり関係ないと思ってしまう。そもそも骨が変形すること自体を悪者扱いする風潮があるが私はそうは思わない。骨にしても必要があって変形してバランスを取っているので、必要悪である。変形しないに越したことはないが、足の左右差だったり、古傷だったり、生活習慣だったり、利き腕の関係だったりと腰に対して左右整っている人など殆どいない。骨が変形する場合、接地面積を増やして圧を分散しよう変形してしまうが、骨はその時に一番良い方法をとり何とか全体の調整をしながら、できる最善策を取ったのだ。悪者ではなくむしろ感謝すべきである。今まで私が骨に負担をかけて、自ら変形してくれたおかげで今何とかなっている。本当に今生活できるのは骨が変形してくれたお陰だ。腰の痛みにしてもよくレントゲンでは異常がないというが、あれは骨が異常がないだけであって、筋肉や神経の炎症、血行不良などは映らない。長年治療していると骨自体の問題は少なく、殆どが筋肉や神経の問題である。だから当院のように鍼灸院で筋肉と神経の治療で腰痛を治せる。本当に骨の変形が原因なら手術で変形を治すしかない。このことを知っただけでも病院で診察の結果落ち込むことは減るのではないだろうか。「年齢的な変形性腰椎症」と言われても諦める必要は全くありません。「そうですか、先生。私は自分の腰に感謝したいです。」と言ってみてはいかがでしょうか。

2015年7月29日 | カテゴリー : 症例 | 投稿者 : 東洋鍼灸院 田中