中年太りについて

以前、男の38才説の話を書きました。
男は33才ぐらいから体調が変わり、何となく20才の頃と違うと感じ始めます。
しかし頭の中は若い頃と同じなので、何でも出来ると思っていて5年間ぐらい我慢します。
しかし38才ぐらいになると坐骨神経痛などが少し本格的になって、我々みたいな鍼灸・マッサージの文字が気になりだします。
殆どの方が20才より体重が10kgぐらい増え、中年太りになっています。
本人は特別食べている感覚はないのですが、なぜか太り始めます。
今回はその話をします。
すこし難しいですが、エネルギー代謝で「解糖系」と「ミトコンドリア系」があります。
子供の頃は「解糖系」でエネルギー効率がもの凄く悪く、子供は食べても食べても太りません。
子供の頃あれだけ食べてもすぐお腹が空いた経験があると思います。
しかし段々その「解糖系」が「ミトコンドリア系」に変わってきます。
「ミトコンドリア系」はエネルギー効率が「解糖系」の20倍ほどいいです。
だから年を取れば取るほどエネルギー効率がいい分、食べなくても大丈夫なのです。
お年寄りがあまりお腹が空かなかったり、そんな量でもういいのというのは皆さん経験していると思います。
よく仙人と言いますが、研究されている先生がいて1日の摂取カロリーが100-500kcalだそうです。
本当に霞を食べて生きているのです。
殆どの方は食事の時間が来たので食べていると思いますが、一度空腹になってから食べてみてはいかがでしょうか。
先日亡くなられた小野田寛郎さんの記事に、
「もし、僕の健康法があるとすれば、食べたい時に食べたいものを食べること。おなかがすかないのに人に合わせて食べるのは良くない。食べたくないのに、不必要に胃を動かすのは体にとってマイナスだと思います。」
と書いてありました。
38才を超えたら食生活を見直さないと、男性の場合坐骨神経痛は治りません。
最近は「腹六分」と言っています。
現代の日本では食べて健康にはなれないのです。

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