痛風について

年末年始、忘年会や新年会で食べ過ぎや飲み過ぎの方は多いと思います。
度を超すと尿酸値が上がり、痛風になる方がいます。
足の親指の付け根が痛くなることが有名ですが、痛みは突然起こります。
昨日まで大丈夫だった方が突然歩けなくなるぐらい強い痛みを伴います。
患部は赤く腫れ、熱を持ち、これでは痛みが簡単には取れないだろうと治療しながら感じてしまいます。
しかしこの痛風の痛み、きちんと治療すると確実に鎮痛させることが出来ます。
まずは氷をビニール袋に入れ患部を氷が溶けるまで冷やします。
この氷ご自分で創意工夫して塩など入れないで下さい。
軽い方はこれだけで、痛みが半減しますが出来ればこれを3日間ほど続けます。
冬ですと解けるのに数時間かかります。
朝冷やして、午後・夕方・寝る前と連続して冷やします。
医者から消炎剤や尿酸を下げる薬も効果があります。
次に外出時などは氷で冷やせないので、冷たい湿布を患部に貼ります。
病院ではモーラスみたいな湿布をもらいますが、熱取りが目的なので、市販のパテックスなどがお薦めです。
出来ればこれを30分おきに取り替えてもらいたいのです。
なかなかできないことですが、朝貼って夜までそのままでは熱対策は不十分です。
せめて1-2時間おきには取り替えて頂きたいと思います。
次にどうしても痛みが強い場合は、患部から出血させると楽になります。
痛みの原因が血液中にあるので、血を出すと楽になります。
そして痛風治療で我々がよく経験することは、少し楽になるとすぐに治療を止めてしまうことです。
ですからよく再発します。
2年ぐらいするとまたやっちやったという声を聞きます。
慢性の方には氷を入れるビニール袋とシップ、鎮痛剤など海外旅行でも困らないように持っていってもらいます。
食事でビールやあんきも・白子などは論題ですが、ビールも地ビールが特に注意が必要です。
日本酒で地酒が好きな方が多いように地ビールにこだわっている方も多いでしょうが、痛風を経験した方にはお薦めできません。
中世ヨーロッパでは貴族が痛風になっていないのは本物の貴族ではない(贅沢に美食を続けていない証拠)といっていたという話がありますが、現代社会食べて元気になる方法はありません。
減食にカロリー制限、断食と少食の方が健康的です。
「年末年始は断食を」を少し広めようと考えているぐらいです。

image_print印刷する