痛み止めで脊柱管狭窄症が悪循環

久しぶりに来た方が腰が治らず整形で診てもらったら脊柱管狭窄症と言われたという。手術するほどでもないので、痛み止めがいくつか出て試しているという。薬を飲んで腰が治れば良いのだが、飲むと楽だがまた痛くなると言う。結局痛み止めで胃までおかしくなってしまった。こうなると痛み止めを使うことにより腰痛が悪循環にはまってしまう。痛み止めで胃腸がやられ、腹筋が弱くなる。その腹筋を補おうと腰に負担がかかり、腰痛が良くならない。また痛み止めを使う。こういう悪循環が簡単に起こる。だから今度の診察時に、「痛み止めを使っても治らない。それどころが胃腸を壊し、腰が余計に痛くなる。薬を使わないで治す方法を指導してほしい。」こういう風に聞きなさいと言った。脊柱管狭窄症は以前に比べてあまり大きく開けないで、手術する方法が開発されている。やがては日帰りが可能になると思う。朝手術して、お昼に退院、少し遅めのランチをしながら、「さっき、脊柱管狭窄症の手術をしてきた。」なんて時代が来る。痛みに対して日本人は我慢して我慢してどうにもならなくならないと医者に行かない傾向がある。歯医者でも眼医者でもそうだが、手術が簡単になればなるだけ早期の手術が良い。歯も歯周病が蔓延してからやるのではなく、白内障も散々見えなくなって手術をするのではなく、早めに治療して良い状態で生活する方がいい。一昔前なら歯医者でも、「よくここまで痛みに耐えましたね。」はある種の我慢の勲章だったが、これからは我慢弱い方がいい。

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