少々の怒りが元気の素

以前テレビを観ていたら梅沢富美男さんがワイドショウで何をしゃべったら良いか悩んでいたときに、義理のお母さんがテレビを見てブツブツ文句を言っていたという。その姿を見て、「あ、これでいいんだ。一般国民はテレビを観ながら色々と怒りを感じている。それを義理の母みたいにしゃべれば良い。」と気がついたという。だから梅沢さんのコメントは怒りが多い。おばちゃんの怒りを代弁している。仕事柄、元気なおばちゃんはこのタイプが多い。テレビを観ながら文句をいい、友達にもしゃべり、それ自体は大きな怒りではないのですぐ治まる。昼のワイドショウで怒って、夕飯を作るときには忘れている。程々の怒りで体力を使い、身体を活性化し、お腹が空く。昔、水戸黄門をテレビでやっていたとき、ある老人ホームでは午後4時の放映時間になると皆見ていたという。途中でいかにも意地の悪い悪代官が出てきて、見ている人は腹を立て、正義感が出てくる。何とかならないかと思っていると黄門様が出てきて印籠を見せる。一件落着で胸をなで下ろす。しかしこの放映がなくなりお年寄り以前のように元気でないという。心配したり、怒ったり、程々の感情が人を元気にする。もうすこし良くならないかなぁ位で丁度良い。ワイドショウが美談ばかり放送したら視聴率は取れない。ワイドショーの制作者は毎日大変である。心からお疲れ様と言いたい。

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