お正月にぎっくり腰をやった方が昨日治療に来た。治療後は快調だったという。今朝起きると少し痛みがあったが午後には楽になったという。これはぎっくり腰に限らず、殆どの症状は朝は調子が悪い。理由は自律神経の調整がうまくいかないのと血行不良である。だから目が覚めて少し動いている間に楽になる。時々、「昨晩、治療してもらった楽になったが、今朝痛かった。どうしたら良いのか?」と言われるが、「それは朝だけで午後には楽になるので大丈夫です。しかし翌朝又痛みは出ます。朝辛くなくなれば完治です。」と説明している。午後、楽になると調子に乗って少し無理をする方がいる。「朝は辛かったけど調子いい。○○出来そうだなぁ。」そんな時、腰のベルトもしているし本人は万全と思っている。腰のベルトと言っても仙腸関節と股関節を固定しているので、腰の前後屈はいいが、立ったり座ったりには効かない。今日再発した方も昨日の治療とベルトで安心してしまった。何をやったか聞いたら、「重い物を持ち上げ、立ったり座ったり。」と言っていた。重いものを持ち上げることは論外だが、立ったり座ったりはそんなに悪いとは思っていないと思う。腰が完治していない状態で、立ったり座ったりで脚に負担をかければぎっくり腰は必ず悪化する。ベルトも立ったり座ったりには何の役にも立たない。そんな解説をしたら、「やっちゃいけないことをしたのですね。」と言うので、「そうです。」と答えた。今回のことで少し懲りるのではないだろうか。
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