冷たい物は飲んでいないのに・・・。

常連さんが軽い胃炎を起こしていた。「この季節、冷たいものは避けられませんものね。」と言ったら、「私は冷たい物は一切飲んでいません。常温にしていますから・・・。」と言う。我々から見ると常温といっても25℃程度である。体温より10℃近く低い。冷蔵庫の物は大体4-5℃、氷を入れればほぼ0度。それから比べれば常温は身体に優しいが、体温ほどではない。本当に優し物を取るなら、40度ぐらいがいい。お風呂の温度がそれぐらいだから、あの暖かさが必要である。おそらく40℃の物を常温とは言わないだろう。常温はすべて身体を冷やすと言っても中々ピンとこないと思う。冷たい物を取っていないという方、おそらく取っています。こんな所に胃炎を起こす原因がある。

〈追記〉
今日患者さんとしゃべっていたら、「確かに常温は冷たいのですね。言われるまで気がつきませんでした。お酒はどうしても冷たくないと美味しくないので、昼はホットコーヒーで我慢しても夜は冷えていないとダメです。日本酒も美味しいですから。」「日本酒はどうやって飲むのですか?」「出来れば氷を入れた冷酒、でも常温にしています。」「日本酒はそのまま飲む事を『冷や』と言うでしょう。冷蔵庫がない時代に熱燗に対して常温のものをさす言葉です。」「そのまま飲んで冷えるのですね。」「そうです。」「本当に冷やです。」こんな話をした。

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