白血球が3000/µLを切る

常連さんが血液データを持ってきた。白血球が3000/µL以下(白血球の基準値は3500〜9500/µL)、総蛋白が栄養失調状態、中性脂肪が低く、そして貧血気味。これでは元気になれるわけがない。まず白血球だが以前から低かったそうだが、我々は「お灸」で白血球が上がる経験をしている。定期的に身体に火傷刺激を与えることで身体も反応するのであろう。次に蛋白だが、1番手っ取り早いのは「牛肉の赤身」を摂ることである。そんな話をしたらローストビーフにはまって機械まで買ったという。何故食べないのか聞いたら、「どうやったら美味しくなるか極めてしまったら飽きた。」という。この低蛋白状態では身体が求めたに違いない。次に貧血。これはいつもの通りミキプルーンがいい。しかし白血球が低く、低蛋白、貧血では病気に勝てない。風邪など引いたら治らない。これも聞いたら、「全然治りません。抗生剤を飲まなくてはダメです。」という。白血球も3000/µLを切るというのは抗がん剤を使用中の患者である。余り下がると感染症を起こすから白血球をあげる処置をしてもらうが、今まで診てもらった何も言われなかったのかと聞いたら、「毎回先生に『低いね。』で終わった。」という。白血球だけ低いならまだいいが、低蛋白と貧血はダメである。ここまでよく仕事を頑張ったと思う。血液データというのは非常にいろいろな事を教えてくれる。この方には「牛肉の赤身」と「ミキプルーン」で2ヶ月後採血をしてもらうことにした。結果が楽しみである。

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