腹巻きとホカロンの移動

私が子供の頃は女の子は親から、「お腹を冷やさないように毛糸のパンツと腹巻きをしなさい。」と言われ、何故か皆赤い毛糸のパンツをはいていた。最近は女性が薄着になり、へそを出したり、そこにピアスをしたりと昔の方が見たら、さぞかしお小言をもらうのではないだろうか。仕事をしていてもお腹の問題、特に便秘の方は多いので、つい「腹巻きはしないの?」と言ってしまう。気になって聞いたら、イオンやイトーヨーカドーの肌着売り場の奥の方に売っているという。これでは話題にならないわけである。そんな話を別の患者さんにしていたら、「原宿の竹下通りに腹巻き専門店があって、薄くてカラフルです。」と教わった。また違う方に話をしたら、「最近はユニクロからボディウォーマーとして出ている。」という。ユニクロが出してくれればオシャレにやってくれると思う。この腹巻きだが、我々の目的は「骨盤内血流を上げる」事である。よくへその周りだけやっている人がいるが、もっと下まで膀胱の近くまで温めて戴きたい。胃から膀胱までとなると結構幅が広くなる。基本的に骨盤内はへそ下である。下っ腹の感じで腹巻きではなく、「下腹巻き」である。出来ればそれと同時にお腹を触って、少し硬いところにホカロンを当てて欲しい。翌日も触ってまた硬いところを見つけて追いかけて欲しい。これは立派な治療である。ここまでできれば満点である。

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