君には神様はついているか?

先日頸の大手術を予定していた人が担当医から、「君には神様はついているか?」と聞かれ、「はい、何時も感謝しています。しっかりついていると思います。」と答えたら、「じゃやってあげる。大丈夫だ。」と言ったという。実はこの医者の気持ちは私は痛いほどよくわかる。当然手術はいろいろな危険を伴い、何が起こるかわからない。成功したつもりであっても症状が改善しないことはよくある。患者から苦情を言われても、「手術は成功しました。」と言うしかない。そんな場合、患者の運に助けられることがよくある。患者に神様がついているとすると担当医も気持ちが楽である。担当する医者も人の子である。医学を極めれば極めるほど人間の力ではどうにもならない部分がだんだん増えてくる。名医ほど信心深い。手術の成功だけで患者を救えないことをよく知っている。その後手術は大成功し、患者はメキメキ回復している。こう言うことを聞ける先生は凄いと思った。

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