お酒と食欲

よく患者さんから、「お酒を飲むと食欲が止まらなくなり食べてしまう」という声を聞く。気持ちは分かるが、私から見ると少し分けてもらいたいと思ってしまう。以前ブログで、「炭酸水について」書いた。若い頃、寿司が一杯食べたくて何とか満腹でも食べる方法はないかと実験したら、コーラを飲むと食べられることがわかった。これは炭酸のお陰である。だからビールやハイボールなどは食欲を増す。コース料理の前のシャンパンはその代表である。しかし全てのお酒が食欲を増すわけではない。ビールでも黒ビールではそんなに食欲は出ない。もちろんこれは私個人の実験だから全員には当てはまるわけではない。ウィスキーもロックやストレートではハイボールとは違う。焼酎も1番食欲が出るのはレモン割りで、お湯割りはそんなに出ない。患者さんの中にはお酒は飲みたいが食欲が出ると困る方もいる。そういう方は普段からお酒と食欲の出具合を実験しておくといざという時に困らない。軽い気持ちでお酒を飲んで食欲が止まらず体を壊す方は多い。何事も一辺倒に考えるのではなく、自分の身体で実験して欲しい。

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