身体の責任の取り方

踊りをやっている人が、何もしていないのに首が辛いという。
詳しく調べてみると最近日舞で足の痛みが続いているという。
以前からトラブルはあったが、段々悪化して足の専門家を紹介することにした。
足に関しては「足の外科学会」があって、以前から何人も紹介している。
十数年前からアメリカなどで糖尿病で足の切断を予防するために、足の研究が進み、そこで勉強した先生が原宿に「足のクリニック」を開いた。これは有り難いと何人も患者を送ったが、すこぶる成績が良い。
その後、トライアスロンをやっている方から中敷きを専門にやっているところを教えて戴き、ここもすこぶる成績が良い。
その2ヶ所のお陰で、かなり酷い足の患者にも対応出来るようになった。
では辛い足をそのままにしておくと何が起こるのだろうか?
右足が辛ければ当然左足が頑張る。
それが続けば腰がおかしくなる。
そんな時に胃腸に問題があれば必ず左腰を痛がる。
背中か肩に出る。
最終的には首が全責任を取る形になってしまう。。
だから足の痛みをほったらかしにしていると首に負担をかけていないのに、首が責任を取る形になってしまう。
下からの問題が上に上がるわけである。
身体には「最終責任者」がいて骨格の問題なら、「首か頭痛」である。
ここがわかると、首の痛みの原因と治療方針が立つ。
患者には、「足の痛みをほったらかしにして時間が経ったでしょう。その後何もしていないのに突然首がおかしくなって治らなかったでしょう。もし胃腸に問題があれば左腰痛が出ていたけど、今は胃腸に問題はそんなにないでしょう。もう足は専門家で診てもらわないとダメなレベル。この足の問題がクリアすれば、首の痛みは出ない。だから今回は首に鍼をして治まるけど、足をほったらかしにすると首の痛みは慢性化する。原因と対処法がわかれば心配する必要はない。」と説明したらニッコリしていた。

image_print印刷する