韓国料理と膝痛

常連さんのご主人が数ヶ月前に膝痛を訴えてきた。膝は以前から熱があると治らないと言っているが、典型的にそのパターンで数回の治療で改善した。「後は季節の治療で3ヶ月ぐらいしたら来て下さい。」と伝え、昨日診たら、まだ膝に熱がある。「膝に負担をかけましたか?」と聞いたら、「全くかけていない。」と言う。これはおかしいので、少し話を聞いたら、「すこし最近下痢気味です。出血したのて調べたら痔でした。念のため大腸内視鏡をやりましたが問題はありませんでした。」と言う。「え、下痢と痔?以前からありましたか?」「家内が韓国料理にはまっていて、最近は唐辛子料理が多いです。」と言う。「奥さんは韓国語にはまったと聞いていましたが、韓国料理もでしたか。唐辛子を使うことはあまり日本にはないでしょう。かけそばに少しかけるとか、漬け物のに少しだけ入れるとか。最近はテレビで激辛とか言っていますが、あれは危険だと思います。私自身、痔があり、色々と実験していて、唐辛子を取った翌日に出血しました。また知り合いの医者はタイ料理にはまり、辛さをどんどん求め、胆嚢に負担がかかり、左肩痛が治りませんでした。生まれが韓国なら体質的に分解酵素があるでしようが、日本人にはありません。日本人が持っている分解酵素はワカメ位です。外国では黒い食べ物はありません。だから寿司のカリフォルニアロールなどは海苔を中に巻くでしょう。外人はワカメが身体を素通りするのです。唐辛子で出血して炎症が起こってしまうと、それが引き金で、膝は治りにくくなります。まずは唐辛子を止めて膝の様子を見るといいと思います。」「え、唐辛子で膝痛が治らない?そんな事があるのですか?」「直接的に悪いわけではないですが、膝に負担をかけていなくてまだ熱を持っているのはおかしいです。唐辛子を止めてから又考えましょう。」と伝え、翌日奥様にも伝えた。「知らなかったとは言え、唐辛子が原因なら主人に悪い事をしました。」と言っていた。

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