何が何でもその日

おせちを扱っている会社の人が、「2年前はコロナの影響で皆自宅にいたので少し高級おせちが馬鹿売れして困った。去年は予想に反して、正月に外出した人が多く売れなかった。今年は予想がとても難しい。」と言っていた。確かに人の動きと売れ行きは連動するので、予想は大変だろう。そうなると多少利幅は薄くても、早めに予約を取り数を確保したいという心理が企業には働く。こういう物は全員が同じ日に同じ物を求めるから業者の苦労は絶えない。当院も年末はやはり混む。常連さんはいつも通り来るし、普段来ない方も、「今年中に腰を治しておこう」と皆同じ事を考えるので混んでしまう。「この腰を治さないと新年が来ない」と皆同じ事を言う。私から見たら、「腰が痛くても新年は必ず来る」と言いたいが、患者心理がこれまた同じである。クリスマスも25日の夜や26日になればケーキでもケンタッキーでもいくらでも買える。バレンタインも2月14日の夜にはチョコは余っているはずである。おそらく余ったものは廃棄処分であろう。母の日も全員がカーネーションを送らなくてもいいと思う。5月の第2日曜日のその日に届かなくてもいいと思う。私はいつもブリザーブドフラワーを数日前、場合によっては1週間ぐらい前に届けてもらっている。当日指定をすると、「確実にその日に届くかどうかは保障できません」と言われてしまう。年越し蕎麦も私などはいつも蕎麦を食べているから、何が何でも12月31日に食べなくてもと思ってしまう。新年に食べてもいいと思ってしまう。ゴールデンウィークの新幹線や高速道路の混み方も異常で、何とか分散できないかと毎年感じている。初詣も何か神様と約束をしているなら別だが、1月1日に参拝しないと神様から、「どうして1月1日に来なかったのだ」とは言われないと思う。何とも日本人は、「何が何でもその日」が好きである。「締め」と「事始め」を大切にしてきた文化だから仕方がない部分はあると思うが、ケーキやチョコなど食べ物に関してはもう少し柔軟でも良いと感じている。

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