関節・筋肉・ストレッチ

常連さんが地方に行って腰が辛かったので、検索して近くのスポーツマッサージの先生に診てもらったと言う。そうしたら、「骨盤が左にずれています。このままだと膝にも良くないし、股関節を柔軟にしておきます。坐骨神経もやっておきます。」と言われ、今まであまり受けたことのない治療だったせいか、とてもよく効いたと言う。「それはおそらく理学療法の先生です。身体を治す場合に考え方がいくつかあって、理学療法士は関節のことを考え、我々鍼灸・マッサージは筋肉のことを考え、医者は血管と神経のことを考えます。目的は鎮痛で同じなのですが、アプローチが全く違います。理想を言えば、まず関節を治し、その後に、筋肉をマッサージして、治らなければ医者で神経か血管をいじる。その後は自分でストレッチをすると万全なのです。」と答えた。「そりゃわかるけど、全部は中々ね。」と言うので、「関節をいじる技術は沢山あります。最終的にどういう治療がいいかを決めるのは、患者さんなのですが、その地方の先生が良かったなら、その先生に電話をして、横のつながりで東京の先生を紹介して頂くといいです。我々の世界は狭く、学会などで仲良しになると大抵考え方は似てくるものです。ですから紹介して頂くとそこそこの先生の治療が受けられます。」と言ったら、「なるほどね。」と言っていた。

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