ブレインフォグについて

新型コロナウィルスが少し下火になり、患者さんの中には感染して匂いや味覚がなくなった方や、ワクチン接種後に心臓が苦しくなった方など、色々と訴える方がいる。昨日来た方はワクチンを3回摂取してその後から集中力はなくなるし、まるで鬱病のようだと言って相談に来られた。話を聞いた途端、「ブレインフォグですね。頭が働かないでしょう。まるで鬱病みたいでしょう。」と言ったら、「そうだ。」という。ブレインフォグは聞き慣れない言葉かもしれないので解説すると、頭に霧(フォグ)がかかったように、頭のなかがぼんやりした状態になり、認知機能が低下する。通常の状態と比較して、日常の集中力や記憶力が落ち、全体的な思考力の低下がみられる。「仕事に集中できない、人の話を集中して聞くことができない、言葉を忘れてしまいなかなか出てこない、複数の作業を同時進行させることができない。」などの症状を言う。実際のところ、新型コロナウィルスに感染して出た症状なのか、ワクチン接種で出た症状なのか、鬱病なのかはわからないが、治療に関しては最近色々と言われている。以前から話題になっているイベルメクチンやビタミンCの点滴が効くとか、胃腸を整えるとか、乳酸菌を使うや、ビタミンDや亜鉛の投与、入浴による発汗や、漢方薬でも「補血剤」と言って、血流改善薬を使うなど言われている。しかしそんな中で私が1番いいと思っているのは、EAT(Bスポット療法)である。これは呼吸器疾患の予防と治療が同時にできる。ブレインフォグが出ている以上、徹底的に鼻から攻めて頂きたい。軽い方ならこれで良くなる。ブレインフォグは心療内科に行っても効かない。

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