久しぶりに来た若い女性が、肩こりと冷え性で、「原因は何ですか?」という。身体を診てもさして異常がないし、肩こりは数年来で慢性化している。こちらも原因を聞かれて困ってしまってお腹はどうかと調べてみたら、胃のあるはずの位置に胃がない。こういう場合は胃下垂なので、おへそを触ったら胃があった。「これは慢性胃下垂で、一辺に食べられないでしょう。食べると調子が悪いでしょう。」と聞いたら、「そうです。」と言う。これは生まれ持った体質で、あまり治療法はないので、食べる量を極端に減らして日に5-6回食べると調子が良くなると説明した。本人も食べすぎるとお腹が痛くなるのではなく、臍の周りが痛くなるので不思議に思っていたが理由がわかったという。慢性胃下垂は肩こりの大きな原因になり、胃が骨盤に落ちれば、足への血流が悪くなり冷え性になる。これで肩こりと冷え性の説明がついた。何とか治療法を考えると出産で良くなる方は度々いる。3人ぐらい生むと強くなる。確実治るかどうかは不明だが、試す価値はある。
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