常連さんが週に何度か知人のお見舞いに行っているという。緊張した身体は仕方がないとしても、ハムストリング(太腿の後ろ)の硬さがやけに気になる。これは「下腹部の違和感」を意味するので、内臓が動いていないことを意味する。話を聞いたら、看病しながら痛がる患者の横でテーブルもなく、弁当を食べているという。これでは落ち着かない。こんな状態ならいっそ、食べない方がいい。食事をするときというのは副交感神経優位でゆったりしたときである。忙しく仕事をして緊張しているときに胃腸は動かない。動かず消化できないのに食べ物を入れるから胃腸が臍を曲げる。当然消化不良を起こす。消化不良を起こせば、ハムストリングは硬くなり、それが続けば腰痛は出る。その悪循環である。見舞中はヨーグルトかお腹が空けばバナナ程度にすると、ハムストリングは硬くならない。本人は忙しい中お見舞いで身体が疲れていると思っているが、胃腸とハムストリング、腰痛の問題である。そこがわかると腰が楽なので笑顔で看病できる。
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