私自身英会話を基礎から学んだわけではないので、きちんと喋れるわけではないがリーマンショックの前までは、日に2-3人、月に50人ほど外人さんを治療したお陰で少しずつ言葉を覚え、EnglishならぬJanglishは身についた。初めのうちはうつ伏せが言えずジェスチャーをしたら、「Face down」と言われ一発で覚えた。なら仰向けは「face up」かと思って 外人に言ったら、首だけ上に上げ空を見る格好をしたので、仰向けのポーズをしたら、「back on」と教えて戴き、なるほど背中をくっつけるんだとこれも覚えた。またある時、テーピングが剥がれないように気をつけてと言おうとしたら分からない。これもジェスチャーをしたら、「come away」と言ったので、なるほどこんな簡単な言葉でいいのかとこれも覚えた。こんな事を繰り返すうちに仕事では困らないレベルになった。これは以前書いたが、国際学会などで日本人の先生が発表したあと、外人から質問され、あたふたあたふたする場面を何度も見たが、そんな時は相手の目を見ながら、「I don’t understand you.」と言えば相手は質問を簡単な言葉にしてくれる。それでもわからなければ又「I don’t understand you.」と聞く。これにはクソ度胸みたいなものが必要だ。度胸も数をこなせば自然につくてくる。基本英語は学ぶものではなく使う道具である。アメリカに行けば2-3歳の子が毎日喋っている。重要なのは英語を学ぶのではなく英語で学ぶことだと思う。以前小学生の理科の授業を英語で聞いたが、とても解りやすい。基本英語は耳から入ってきて喋る。書くのは後である。日本の教育はまず見て書いてしゃべる。どうも学ぶ順番が違う。以前幼稚園児に英語の先生が電車の絵を見せ、「train」と教えていたが、文字から見る「トレイン」という発音ではなく、「トゥレイン」と本格的な発音をしていて英語教師が、「どうよ、私が教えるとこんなに違う。」という顔をしていた。国際学会でも文法的に難しいものなどない。おそらく中学生レベルの文法である。専門用語を少し覚えてれば理解出来る。当時月に50人近く治療していた外人さんもリーマンショックの後、ほとんど帰国してしまい最近では時々来る外人さんとあれやこれや喋りながら楽しんでいる。いつものJanglishで。
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