股関節を手術した方が通っている。経過は順調でプールでリハビリを始めた。普段の生活には問題ないのだが、軽いマラソンをしたいという気持ちがあり、筋トレのつもりでプールで500mぐらい歩くと痛みがでる。医者や理学療法士に相談しても、「手術しましたから無理をなさらず。辛ければ注射でもします。」程度の診察で、痛みが続くので少し落ち込んでいるという。こういう場合はマッサージで筋肉を治療すれば簡単に回復し、又歩ける。歩いても痛みが出なければ今度は筋トレなのでトレーナーの世話になる。走れるようになるまで4つの専門家、医者、理学療法士、マッサージ師、トレーナーが関わる。全て病院でやってくれればいいのだが、病院では初めの2つだけである。各専門家には言い分があって、我々マッサージ師から見ると、「病院で治療法がなくてもプールで出た痛みなど、マッサージすれば何の問題もない。」と思っている。これが次の筋トレになると我々は何も出来ない。やはり餅は餅屋でこの患者のステージにおいて専門家が違う。ここが中々患者には理解出来ない。以前、「治療家とトレーナーの違い」でも書いたが、手術の成功までが医者、その患者が歩けるように関節をいじるのが理学療法士、筋トレをして痛みに対応するのが我々、筋肉をつけて強くするのがトレーナーで微妙に役割が違う。やはりちゃんと走れるようになるまで多くの専門家が関わる。
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