常連さんが足の指を骨折して治療中に膝が腫れたという。皮膚科で抗生剤を5日間もらって、本人はもうすっかり治った気でいる。しかし膝を診るとまだ赤みがあり、腫れがあるので、「また医者に行ってこれで大丈夫でしょうか?と聞いたら」と言ったら、「医者の指示通り薬はちゃんと飲んだのです。塗り薬も言われた通りやりました。」と言う。「ちゃんとやったのはわかるけど、確実治っている保証はない。骨折の後などは免疫が下がっているので、感染はしやすいし、治りも悪い。だから念のため行ったら。」「そういえば、医者も『ジクジクしているようなら来て下さい』と言っていた。」と言う。当然医者も完治しないことは予想している。時々蜂窩織炎(ほうかしきえん)と言って、皮膚のすぐ下で感染を起こし赤く腫れる症状を診るが、完治するのに時間がかかる方もいる。一様に2週間薬を飲めば全員大丈夫ということはない。「もし今日うちに来なければ医者に行かなかったのでは?」と聞いたら、「行かなかった。でも話を聞いたので念のため行ってみようと思う。」と言っていた。ちょっとしたことだが、こんな所に運命の分かれ道が存在している。
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