熱のない咳が続く
常連さんが息子と共に1ヶ月程、咳が続き、胸のレントゲンを撮ったが異常がないという。普通の感染ならある程度、熱が出て2週間程度だが、熱も出ないで1ヶ月も続くとなると感染より、アレルギーを疑ってしまう。親子でアレルギーの元を調べることが大事である。この時期危ないのは花粉だが、ハウスダストや絨毯のダニ、エアコンのカビなど家庭内にも色々と原因はある。以前、娘さんだけ咳が止まらず困っていると言われ、ご自宅を…
常連さんが息子と共に1ヶ月程、咳が続き、胸のレントゲンを撮ったが異常がないという。普通の感染ならある程度、熱が出て2週間程度だが、熱も出ないで1ヶ月も続くとなると感染より、アレルギーを疑ってしまう。親子でアレルギーの元を調べることが大事である。この時期危ないのは花粉だが、ハウスダストや絨毯のダニ、エアコンのカビなど家庭内にも色々と原因はある。以前、娘さんだけ咳が止まらず困っていると言われ、ご自宅を…
この時期今までならインフルエンザが大はやりだが、ここ2-3年はすっかりコロナに話題をさらわれてしまった。 インフルエンザでもコロナでも呼吸器疾患なので大抵は、「発熱」「喉の痛み」「咳」と出る症状は似ている。 こんな時に「鎮痛解熱」と「咳止め」の薬を飲む方は多いと思うが、よく考えると、本当は病原菌と闘った方がいいのではと思ってしまう。 ウィルスに感染して熱が出るのはウィルスは熱に弱いことを身体がわか…
常連さんがこの間まで咳がひどかったという。身体を診たら、「咳の反応点」は殆ど問題なく、肩甲骨や「腕の反応点」が残っている。これは「咳は治ったが、咳で呼吸に関する筋肉を激しく使い筋肉痛が治っていない」事を意味する。下図を見ていただげばわかるが、咳の反応点(喘息のツボ)と腕の反応点は近い。咳がよくなれば当然、咳の反応点の筋肉は柔らかくなる。しかし咳が治りきっていないときに腕を使うと筋肉がほぐれきれず、…
年配の常連さんの肩を診ていて、「今はそうでもないでしょうが、昔は休むことなく手を使ったでしょう。その痕跡が残っています。」と言ったら、「主人を亡くした後で、気を紛らわせようとパッチワークにはまりました。ベッドカバーを沢山作りました。」と言う。手を使いすぎて肩こりだけで済めば良いのだが、実は肋骨を歪ませて胸の前面にゆがみを作ってしまう。これは呼吸器の反応点なので、喉が弱かったり、咳が出たら止まりにく…
今日来た患者さんは2年間咳が止まらないという。何箇所も耳鼻科や内科、呼吸器科に行き、色々な薬が処方されたが全く効かないという。さすがに焦り、断食にアロマとやってもダメだという。ネットで調べ尽くし、上咽頭炎が当てはまることがわかり、EAT(Bスポット療法)を受けているという。そして、「上咽頭」「鍼」で検索されて当院に来られた。話を聞きながら知識の深さに驚いてしまった。何種類か効果のありそうな、「鼻う…
常連さんが五十肩で通っている。2ヶ月ほど来なくてどうしたのかと思っていたら、咳が酷くてこんな時は行ってはいけないと思っていたという。身体を診ると今までより肩は悪化している。五十肩だけでも肩関節の炎症なのに、咳や喉の炎症が加わると肩までひどくなる。結局身体に2ヶ所の炎症でお互いが悪影響を与え続けてしまう。喘息の方は良く来ているので咳き込んだ時こそ治療が必要なのに、控え目な性格ゆえに悪化させてしまった…
普段あまり風邪を引かない方が咳で悩んでいる。小鳥タイプならいつも喉が辛いと言われてアドバイスをしているが、元気な方は当院の咳に関する話を殆ど知らない。少しまとめたので、箇条書きにしたい。 まず呼吸器の反応は「定喘 ていぜん」によく出る。(図参照) 喘息の方などは聞かなくても触っただけでわかる。ここをマッサージで治療しただけでも楽になるがやはり鍼灸刺激をしたほうが効果は高い。ここに直貼りなどのホカロ…
季節柄、夏風邪なのか喉の痛みと咳の方がよく来る。症状が軽ければ売薬(葛根湯やコンタック)でいいが、こじらして喉の痛みが取れないとなると駆風解毒湯や医者に行ってるゴールなどを塗ってもらわないといけない。咳は軽ければ龍角散やベポラップ、乾布摩擦などがいいが、酷くなれば医者に行って抗生剤やメジコンなどの咳止めをもらう。それでもだめならリンコデと言って、リン酸コデインという鎮咳薬が出される。それでも止まら…
数週間前にこたつを片付けた後から、咳が止まらないという。あまり続くので医者に行ったら、ダニとハウスダストのアレルギーで薬を出されたという。薬で楽にはなったがまたすこし咳が出るという。専門の先生の所で調べてみたら肺炎クラミジアの感染があると言われたという。この方は胆嚢がんの治療中なので呼吸器が弱まり免疫が下がってしまうことを恐れ、徹底的にダニ・ハウスダスト対策を指導した。以下はその内容である。 ダイ…
月に何度かレースをこなしているセミプロの方が、珍しく調子が出ず、腰が重かったという。調べてみると右腰、右股関節、右ハムストリングだけ硬い。余程走り方を変えたのか聞いてみたら、普段と変わりがないという。おかしいと思い肩甲骨を調べたら、右だけ動かない。胸筋も調べてみたら、右だけ痛がる。これは呼吸器の炎症だと思い聞いてみたら、レースの前後、咳が止まらなかったという。咳の反応が胸の前に出ている。普通は左右…
2人目を生んだ新米ママが、パッチワークにはまっている。子供が寝てからは自分の時間で、その時に子供服などを作るのが楽しいと言う。ある時子供が風邪を引いてからママに移り、ママがなかなか治らず困っているという。この話を聞いてすぐに「鍋を洗うと再発する鬱病」の話を思い出した。鬱病で退院したあと、自宅に戻り気になっていた鍋を洗った途端、また病状が悪化して再入院の話を書いた。腕と頭の血流が密接に関係していて、…
常連さんが股関節の手術をすることになった。最近は技術の発達と共に、手術成績が格段にいい。昔みたいに入院期間は長くないし、翌日には歩行訓練が始まるし、傷口は小さいし、ずれて人工骨を入れることもない。術後リハビリをしない方もいるぐらいである。しかし患者に糖尿病があると少し話は変わる。血糖値が高ければ血管や感染症、心臓・腎臓などへの負担リスクなど、医者は色々と考えなくてはならない。患者心理として、「手術…
ではブログランキングの続きを書いてみたい。 25位 旅行に行くときの準備 26位 蝶形骨について 27位 考えるな、聞け 28位 痔と免疫 29位 アロエでポリープと便秘解消 まず25位の「旅行に行くときの準備」だが、常連さんには、「世界中の何処にしてもここに書いてある物を持っていれば安心。」と説明している。内容は胃腸関係、鎮痛剤、抗生剤、湿布や漢方薬、アイスノンにテーピング、虫刺され対策である。…
前回、ブログランキングを書いたら思いのほか反響があり、今回は続きを書いてみたい。 40位 小鳥タイプ詳細 41位 時には占い師のように 42位 咳について 43位 真っ黒金平 44位 宴会のコツ 45位 男骨格について まず40位の「小鳥タイプ詳細」だが、典型的なのは冷え性の女性で、腸や喉が弱く、常に温め続けないと体調を維持できない方の特徴を書いた。基本的に関節が弱く、骨格がゆがみ易いのでいつも何…
中学から通っている常連さんが社会人になり、最近は口内炎に悩んでいるという。前回来たときに、「そんなに長い期間、治らないのは胃腸に問題がある。胃薬と乳酸菌を増やして様子を見たら。」と話をしたら、その後ピタリと口内炎が出なくなったという。本人は感動して、会社内の朝礼でも、「口内炎の原因は胃腸にあります!!」としゃべったらしい。いかに感動したかが解る。我々からしてみたら、「口内炎、咳、アトピー性皮膚炎、…
眠気が取れなくて通っている常連さんが転んで肩を打ち、内出血してしまった。この話を聞いて、「いつもの眠気は楽になったでしょう?」と言ったら、「ええ、なんか楽です」と言う。「しかし咳が中々治らなくて」とも言う。これには理由があって、いつもの辛い症状は他に痛みなどがあると相対的に感じなくなってしまう。眠気が良くなったわけではないが、身体が肩の痛みに気を取られて感じにくくなっているだけである。しかし咳に関…
結婚前の女性が不正出血があって医者に2ヶ所行ったが、いずれも問題ないと言われたが何か不安だという。詳しく話を聞いた、「不正出血がすぐに終われば良いのですが、少し続きます。大丈夫と言われても少し気になります。子宮自体は綺麗で問題ないと言われています。」気持ちは分からないでもないが、これは患者の質問力の問題である。「先生、私の不正出血少しダラダラ続きますが、今後妊娠を控えていて何か問題はないのでしょう…
親がそこそこの年になると子供を頼ることがよくある。一緒に買い物に行ったり、病院に付き添ったり、ご飯の支度をしてあげたりと手間がかかる。自分もそれだけの手間をかけて頂いて大きくなったのだけど、あまりに色々と言われると身内だけに頭にくることもある。特に母と娘の場合、娘は母親に対して容赦がない。「お母さん、何グスグスしているの?早くして」「だって腰が痛くてすぐには動けない。あなただって私の年になればこの…
常連さんが少し眼の具合が悪いので、「じゃ、眼医者で調べて」と伝えて、そのままになっていた。今日久しぶりにその話になったとき、「緑内障と言われてショックでショックで・・・」と言う。こういう場合、以前ブログに書いたが、調べれば調べるだけ難病の情報が出てくる。緑内障だとおそらく、「失明」まで読んだであろう。しかし話を聞くと点眼液で眼圧は十分に下がり、月に1度程度の診察で経過観察をするという。これは我々か…
インターネットの発達と共に、患者が自分で色々と病気を調べられるようになった。気になる症状を入れるだけで病態から治療法、何処の病院がいいかまで簡単に調べられる。しかし我々から見ると少し困った事がある。それは、「調べれば調べるだけ難病が出てくる」ということである。例えば簡単な風邪なら、「安静、葛根湯」程度で書くことがない。しかし咳が止まらず調べ出すと肺がんまで行ってしまう。もちろん肺がんのケースはある…