キーワード 肩こり

肩こり総まとめ

ここまで色々と総まとめを書くと最後はやはり肩こりでしょう。  腕が原因-腕は自覚症状が出ないので、こりが酷くなると全て同じ側の肩か首に症状が出ます。腕がこる原因は「使い過ぎ」か「ストレス」です。 首が原因-首は重い頭を支えていますので、筋肉疲労や左右差などで、バランスを崩すと肩がこりやすくなります。肩に行く神経は首から出ています。 姿勢-最近はパソコンやスマホの見過ぎで、若い方でも猫背の方が増えた…

お腹を治さないと治らない肩こり

今日来た方は典型的な小鳥タイプで細身の女性。今までに1度も太ったことはないだろうということがすぐに分かる。見るからに胃腸虚弱である。本人は、「肩こりと腰痛」が主訴だが、まず全身を診てふとももの内側(内転筋)の硬さが目立った。これは長年にわたる腸の具合の悪さを物語っている。おそらく初潮の頃から腸の調子が良かったことはないのではないかと思って聞いてみたら、「その通りだ。」と言う。次に左脚にスタマックラ…

膿吐き出し肩こり

常連さんが無理をしていないのに、肩こりが気になるという。身体を診たら、腕のこりはないし、ストレスもない。こういう場合は身体が今までの問題を膿として吐き出そうとしているので、肩こりを喜ばなければならない。しかし本人にしてみたら、無理をしていないのにこの肩こりさえなければ、となるだろう。実際は身体が悪い物を出そう頑張っているのに捉え違いしてはいけない。身体の反応を正しく見極めれば苦情が感謝に変わる。

我々には治せない肩こりと首のゆがみ

長年仕事をやっているとどうしても難しい方が多い。最近はネットで検索してくるから、一筋縄でいかない方ばかりである。そんな方達の身体を診ながら、「結局、我々は噛み合わせや鼻炎から来ている方の肩こりや首のゆがみは治せない。」ということを強く感じる。揉んですぐ治る方など殆どいない。そして肩こり以外にも頭痛、胃腸障害、冷え性、喘息と症状は多い。しかし無力ではない。敢えて言えば身体にとって良い環境を作っている…

肩こり、冷え性と胃下垂

久しぶりに来た若い女性が、肩こりと冷え性で、「原因は何ですか?」という。身体を診てもさして異常がないし、肩こりは数年来で慢性化している。こちらも原因を聞かれて困ってしまってお腹はどうかと調べてみたら、胃のあるはずの位置に胃がない。こういう場合は胃下垂なので、おへそを触ったら胃があった。「これは慢性胃下垂で、一辺に食べられないでしょう。食べると調子が悪いでしょう。」と聞いたら、「そうです。」と言う。…

貧血の薬で左肩こり

常連さんが少し疲れやすいというので調べたら貧血だという。医者に鉄剤をもらった。少し鉄剤は便秘を起こすので、その薬ももらったという。身体を診ると腹圧は高いし、スタマックラインの反応もあり、あまり身体は喜んでいないことがわかった。そして今日は左の肩が気になるという。関係があるのか調べたら、お尻の中殿筋がいつもより硬い。これは足の左右差を意味する。本人が思った以上に胃腸の反応が脚に出て股関節まで影響があ…

肩こりを治して苦情をもらった話

若い頃ヤクザの治療をしていて、「先生、いくらかかってもいいからこの肩こり治してくれ。」と言われて1回の治療を2時間、週に2-3回治療して少し手こずったがよくなった。こちらは褒められると思ったらヤクザから、「先生、肩がこっていないのに揉んでもらっても気持ちよくない。マッサージは肩がこっているから気持ちがいいと言うことがわかった。」と言われて愕然としてしまった。これは真理だと後で気がついた。お腹が空い…

肩こりと栄養剤

経理関係の方はこの時期忙しい。肩こりがひどく、栄養剤を買いたくなる心理も理解出来る。ポポンSにチョコラBB、キューピーコーワゴールドA、アリナミンAと選択肢は多い。ポポンSはビタミン剤とミネラル、チョコラBBはビタミンB群、キューピーコーワゴールドAはニンニクエキスにビタミン剤、最近はキューピーコーワゴールドαも出ている。アリナミンAはビタミンBとパントテン酸カルシウム(糖質・脂質・タンパク質の代…

まぶたと肩こり

なかなか治らない肩こりの原因の一つにまぶたの筋肉の問題があります。腱膜性眼瞼下垂症と言って加齢や化粧、コンタクトや眼の擦りすぎなどで、まぶたの板とまぶたを挙げる筋肉をつないでいるすじが、瞼板からはずれてゆるんでしまうことによって起こります。結果、眼瞼下垂になります。これを補うために、眼瞼挙筋に付随しているミュラー筋という小さな筋肉を収縮させてまぶたを開けます。ミュラー筋は交感神経支配で緊張すると頭…

いい状態が続く訳がない

常連さんで経理をしている方が10年前は、忙しい2月・3月に頻繁に通っていた。肩こりが酷く、治療しても殆ど楽にならない。あまりに酷いので、「毎月通ってみたらどうですか?」とアドバイスをして、実行してみたら、思いのほか調子が良い。いつもの忙しい2月・3月でも肩の状態は以前の半分以下で、「毎月やるとこんなに違うとは知らなかった」と言っていた。ところが今年に入り、もう3ヶ月経つのに1度も来ない。久しぶりに…

喘息総まとめ

このブログではあまり喘息に関して一般的なことや専門的なことは書かず、意外と知られていない「喘息と全身の関係」という視点で過去のブログから少しまとめてみたいと思います。 「不眠症」「寝違い」「喉の痛み(喘息)」の反応点は同じ場所-これは喘息患者は首と肩の間によく反応(筋肉が硬くなる)が出るのですが、この場所は不眠や寝違いでも硬くなる場所です。ですから喘息を長引かしてしまうと、不眠や寝違いを誘発してし…

ブログ諺⑩-鬱病は腕から治す

これはあまり聞いたことがないと思います。鬱病の方は頭に血行不良があり、頚を患ってしまうとどうしても悪化しやすくなってしまいます。では頚を悪化させるものは何でしょうか?答えは、「噛み合わせ」「鼻炎」「腕のこり」です。「噛み合わせ」は歯医者に送るので、マウスピースを作ってもらって終わり。「鼻炎」はEAT(Bスポット療法)で耳鼻科に送って終わり。「腕のこり」は我々の仕事です。しかし困った事に腕は自覚症状…

このままいって年を取ったらどうなっちゃうのだろう?

40-60代の方で、「今はこんなに腰痛が酷く、今後年を取ったらどこまで酷くなっちゃうのだろう?」という不安を訴えてくる方は多い。答えから言うと、「心配無用」である。うちの患者で1番長い方はもう40年以上治療している。誰一人として若い頃より悪化した方はいない。理由は簡単で、若い頃の肩こりや腰痛は無理をしているから起こるのである。膝痛もそうである。そういう痛みを抱えている方は、「もっと無理をしよう」と…

カルテを見ただけでわかる病気の原因

今日紹介で来た方はカルテに、「首のこり、肩こり、腰痛、頭痛」と書いてあり、何時から症状があるのかの問いには、「長く」と書いてあった。これを見ただけで、「あなた、鼻炎があるでしょう。」と言ったら驚いて、「はい、あります。でもどうしてわかるのですか?」と聞かれたので、少し解説をした。まず長い間、首・肩・腰の関節が全てに痛みが続くのはおかしい。そして頭痛まで訴えているというのは、かなり体が反乱を起こして…

咳と神経の興奮

ここ数週間、同じ症状の方ばかり来るので、少し書いてみたい。「先生、子供が学校で風邪を引いて、学級閉鎖、その後に私も咳が出始め、ここ3週間咳が止まらないのです。熱も出ました。咳が止まったら来ようと思ったのですが、いつもの肩こりが酷くて酷くて・・・。頭痛まで出ています。」熱は人によって出る人と出ない人がいますが、医者に行って調べてもらっても「コロナでもインフルでもない。名前もないようなウィルス」みたい…

筋肉を鍛えると痛めるについて

右股関節の手術をした方が、同じ側の太腿の後ろが痛いという。調べてみると筋肉痛を起こしている。よくボディビルなどの筋トレをしている方で、「筋肉を鍛えて少し痛みが出ないと鍛えた気にならない」と言うが、それは「鍛えている」のではなく、「痛めている」のである。ここは実は微妙で、今日来た方に話を聞いたら、「太腿を鍛えようとして、いつもは3000-4000歩歩くのだが、ここ数日7000歩とか-10000歩を越…

脳の痛み記憶

昔ヤクザの方を治療していたら、ある時小指に包帯を巻いている。 「ちょっとしくじっちゃって・・・」と包帯が痛々しい。 「指を落としてから肩がこって仕方がない。先生、治療して。」と言う。 身体を診ると確かに肩こりは酷い。 切断した指の影響というより、神経も切って痛みに耐えて我慢した身体になっていた。 「先生、この指どうやって治めるか知ってる?」「わかりません。」「切った面を机などに叩いてぶつけて、少し…

夫婦で違う指導

常連さんがジョギングで腕を振っていたら肩こりが酷くなったという。この方は細身の女性で、我々から診たら数kgもある腕を例え30-40分間でもジョギング中に振ったら、肩甲骨が筋肉痛を起こすだろうと思ってしまう。腕を振っても肩がおかしくならないにはならないなりの理由がある。肩甲骨周辺の筋肉がしっかりしているとか、筋肉の回復が早いとか。ちなみにこの方のご主人はボディビルをやっていたのではないかと思うぐらい…

咳をしているときは腕を使うな

常連さんがこの間まで咳がひどかったという。身体を診たら、「咳の反応点」は殆ど問題なく、肩甲骨や「腕の反応点」が残っている。これは「咳は治ったが、咳で呼吸に関する筋肉を激しく使い筋肉痛が治っていない」事を意味する。下図を見ていただげばわかるが、咳の反応点(喘息のツボ)と腕の反応点は近い。咳がよくなれば当然、咳の反応点の筋肉は柔らかくなる。しかし咳が治りきっていないときに腕を使うと筋肉がほぐれきれず、…

腕と肩関節

患者さんとメールやLINEでやりとりをしていると、時々同じ言葉なのに違う場所を指している事がある。先日も「首の下あたり」と言われ、「肩の反応」「頸椎の問題」なのか最悪、「ヤダモン君-心臓の反応」もあり得ると予想して、「正確に場所がわからないので来て下さい」と伝え、診たら「寝違い」だった。「寝違い」の反応点は時に、「不眠症」や「喉の痛み(喘息)」でも反応が出るので見極める必要はある。ツボは下の図の赤…