腰の柔軟性と寝違い
正月あけで何人かが、「寒かったので殆ど家にいてテレビばかり見ていて」と言う。中にはいつも運動しているのにサボった方もいた。我々は触っただけで、「この正月、いつもみたいに運動をしなかったでしょう。いつもと全く違うところの筋肉が硬くなっています。おそらく座りっぱなしでテレビでも見ていたのではないですか?そういう時身体は、血行不良で腰が硬くなってしまいます。」とわかる。「そうなんです、何故か首までおかし…
正月あけで何人かが、「寒かったので殆ど家にいてテレビばかり見ていて」と言う。中にはいつも運動しているのにサボった方もいた。我々は触っただけで、「この正月、いつもみたいに運動をしなかったでしょう。いつもと全く違うところの筋肉が硬くなっています。おそらく座りっぱなしでテレビでも見ていたのではないですか?そういう時身体は、血行不良で腰が硬くなってしまいます。」とわかる。「そうなんです、何故か首までおかし…
何故か最近は五十肩が多い。以前から何度もブログは書いているが、同じ質問ばかり来るので少しまとめてみたい。 「突然痛くなったのですが・・・」-殆どの方は突然発症します。徐々に痛くなったという声をほとんど聞きません。コップに水を入れ、器を越えた途端こぼれるような感じで起こります。 「レントゲンは必要でしょうか?」-必要です。石灰化などがあると肩関節に注射をして頂く場合がよくあります。比べると初期に注射…
新春の始めのブログなので、少し芸術の話をしたい。 仕事柄患者さんの痛みや不具合いを治せば良いのだが、この仕事にはもうひとつの側面がある。 それは「治療は芸術」ということだ。 どういうことかというと、例えば肩の痛み一つ取っても薬や注射で治す方法はあるが、マッサージと鍼を好む方もいる。 何故なのかと考えると、おそらく我々の治療に何とも言えないぬくもりや優しさ、温かさを感じているのではないだろうか。 芸…
常連さんから、「先生は疲れないのですか?」と聞かれ、「もうこれぐらい長い間やっていると道楽と言うか、趣味になっている。何が楽しいのかと考えるとこの仕事は、『神様からの謎解き』といつも感じている。難しい患者が来ると、神様が『お前、この問題解けるか?』と試されているようで何とか解こうとする。解けたときの快感は格別で、それがあるから飽きずに出来るのだと思う。もちろん解けないと何日も考えたり、実験をしたり…
常連さんが健康診断の結果、少し痩せているので注意されたという。体重と身長の関係はBMIと言って、統計で身長にふさわしい体重が分かっている。太れば問題があるのは知っていると思うが、痩せすぎていても呼吸器や免疫が下がる。やはり適正体重が1番病気が少ない。よく女優さんでテレビに映ると太って見えるので、体重を気にしている方は多いが、胃腸や呼吸器、肩・腰・足など全て筋肉で出来ている。呼吸するのも筋肉、消化す…
常連さんでクリエーターの方が、ここ数週間、根を詰めて仕事をしたと言う。ストレスの典型的な反応、「ストレスと末端のこり」が見事に出ている。治療しながら、「ある程度の年齢になればセーブもするが、若い方だと限界まで突っ走るだけだろうなぁ」と感じた。以前ある方から、「休むことを仕事とせよ」という素晴らしい言葉を聞いて以来、多くの方に伝えているが、中々浸透しない。では無理をすると何が起こるかであるが、「体に…
以前からメニエール病など耳に違和感があった方が、今までEAT(Bスポット療法)で良くなっていたのが、最近はやっても何故か良くならず、耳閉感まで出てきたという。話を聞くと、コロナの影響で完全にテレワークになり、今までよりパソコンに向かう時間が増えたという。ここまで話を聞いただけで、「原因は長時間のパソコンのやり過ぎによる腕のこり」とわかった。実際マウスを持つ右腕を触ったらかなり痛がる。以前から、「腕…
毎年この時期、患者さんには、「年越し蕎麦を食べたら三が日は断食。四日から少し食べ始め、正月七日には七草を食べ、八日から普通の食事」と何年も言い続けている。 殆どの方はやらないが、時々実行する人がいる。 「あなた、偉いね」と言うと、「え、インフルで発熱して食べられませんでした」という返事が返ってくる。 まぁ、何でもいいから食を控えてくれればと思ってしまう。 何時から日本ではお正月にご馳走を食べるよう…
すこし難しい首の症状で通っている常連さんが、1年ぐらい治療しておおよそ7-8割楽になった。残りの治療は難しいが本人が、「筋トレを始めようと思うのですが・・・」と言うので、「それは良い。是非トレーナーをつけて下さい。」と指導した。首肩の筋トレは我流では難しくやはりプロの指導がいる。今まで何人かプロのパーソナルトレーナーをつけて首肩の症状が改善した方達を見てきたので、折角やるならそこまでやった方がいい…
女性がよく閉経後に骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を指摘され、医者から「カルシウムを摂りなさい」と指導されています。しかし現実はカルシウムだけでは骨がパキンと折れやすく、粘り気を出すためには「蛋白質」が必要です。そして、それ以外にも大切なものが後2つあります。「日光」と「振動」です。日光を浴びないとビタミンDが出来ません。ビタミンDは骨の材料となるカルシウムの吸収を助けたり、カルシウム不足の時は、尿…
以前知り合いの産婦人科の先生から、「田中君、俺悩みがあって妊活している人達が出産がゴールになってしまっている。そこに至るまでに色々と薬を使ったり、何か言われたりする度に疲れ切って、金もかかるし、本人にしか分からない悩みが沢山ある。僕は産婦人科医だからちゃんと生まれるようにすればいいのだけど、そういう妊婦さんが『出産がゴール』と思っていて産んだ途端、『終わった』という達成感に包まれ、子育てをする力が…
仕事柄色々な職業の人が来る。話をしていていつも、「本当に頭のいい人は質問のレベルが違う。決して小手先のことを聞かない。もっと根源的なところをついてくる。」と感じている。先程受けたセミナーでも整形外科の教授が、「ストレートネックは多いが、本当に肩こりと関係あるのだろうか?」という講義をして下さった。我々の感覚からすると、「レントゲンでストレートネックと言われたのなら、首や肩がこっても仕方がないです。…
仕事柄、ゴルフにはまる方は多い。テニスやトライアスロンもそうだが、お仲間との関係が大きく影響している。 ゴルフを始めた頃は周りがよく褒める。 「初心者にしては球が真っ直ぐ飛ぶ。このまま練習すれば、シングルまでいくのでは・・・。」 「ドライバーもクラブを変えれば30ヤードぐらいはすぐ伸びる。」 「今度我々と一緒にプレーしませんか。」 ゴルフづきあいが始まり、本人は寝ても覚めてもゴルフが気になってしま…
先日、「先生にすべてお任せはダメ」と書いた。医者が描いている病気の変化と患者がイメージしているものが違うのである。昔なら狭い社会で台所や屋根、庭の手入れなどいつものなじみの方に治してもらい、見積もりも取らなかった。頼む方も大体こんなものという感覚があったし、実際やって貰ってもそんなにイメージしたものと差はなかった。なじみの大工さんも先代から知っているような方だと、お互いの家の事情が全て分かっていて…
股関節を手術した方が通っている。経過は順調でプールでリハビリを始めた。普段の生活には問題ないのだが、軽いマラソンをしたいという気持ちがあり、筋トレのつもりでプールで500mぐらい歩くと痛みがでる。医者や理学療法士に相談しても、「手術しましたから無理をなさらず。辛ければ注射でもします。」程度の診察で、痛みが続くので少し落ち込んでいるという。こういう場合はマッサージで筋肉を治療すれば簡単に回復し、又歩…
常連さんが首を痛めて通っている。今回首を痛めたには理由があって、「身体の中の2人」という話をした。それは「本人の気持ち」と「身体の本音」で、身体を痛めるのは「身体の本音」を無視すると起こる。体は嫌がったのに酷使したわけだ。スポーツ選手だと辛い症状と闘わないと上達しないみたいな感覚を持っている方が多い。我々から見たら壊れるだけなのに、なかなかそこは理解して戴けない。少し例え話をしたい。若い頃つき合っ…
常連さんが膠原病で大学の附属病院に通っている。そこで出される薬の量も多く、普段診て戴いている先生から、「大学で診て頂いているので色々とは言えないけど、少し薬多いんじゃない。」と言われるという。付属系の先生から見ると、「うちは難病ばかりで軽い方は来ない。だからあなたぐらいの症状でこの程度の薬を飲むのは多い方ではない『普通です』。」ということなのだろう。以前病院勤務時代は今みたいにリウマチは治療法がな…
常連さんが甲状腺の問題で悩んでいる。我々からすると甲状腺は最悪でも手術で取って薬を飲んで終わり。余程甲状腺がんが周りに浸潤しない限り、問題は起こらない。軽ければ投薬で調整が出来る。どんなに悪くでもこの範囲に収まるというのがわかっている。股関節も同じである。相当悪化しても人工関節がある。歯も同じで最悪インプラントがある。結局、「ゴールが見えている病気」は見えていないものに比べ楽である。がんが全身に広…
常連さんが最近ゴルフにはまっている。30代の時は時間もお金もないが、50代になると余裕が出来る。そうなると頭の中はゴルフの事ばかり。「今週もコースに行こう。」「新しいドライバーを買おう。」「時間があれば練習場に行きたい。」「膝は多少痛いが何とかなる。」頭の中すべてがゴルフ中心に回る。膝とか痛くなければ良いが、大抵の方は膝か腰を痛める。少し治療して楽になるともっと負担をかける。「少し膝が楽なので、も…
病名で「突発性○○」というのは聞いた事があると思います。 医学で突発性というのは、原因不明を意味します。 何故その病気になったかわからない。原因は不明なんです。これが突発性という意味です。 原因がわからないので治療も的確性を欠きます。 ウィルス性上気道炎ならウィルスが原因で喉が痛いので、ウィルスを減らせば確実に良くなれます。 原因と治療法は極めて明確です。 突発性○○と病名をつけられても治ればいい…