身体に痛みがある時の身体の器は1/3

普段10の身体の器を持っている方でも、何処かに痛みがある時は7割減の3割程度しか身体の器はありません。普段フルマラソンをして足が辛くなる方だと、10数kmでフルマラソンをしたのと同じぐらい辛くなるということです。本人は多少の痛みがあっても3割減で7割残りと思っています。「ちょっと痛いだけで少し具合が悪い程度だから、普段の半分ぐらいやってもまだゆとりがあるはず。」とよく言います。この自分の思い込みと…

外周を疑う

例えば肩が痛くてそこを治療してもうまく行かない場合、周りが何か影響しているかをみます。具体的には腕や背中、首と取り巻きを診るわけです。しかしそれでも良くならないとなると外周を診ます。頭や腰、股関節、足首を疑うわけです。例え話をすれば子供が不良になった場合、本人に原因がなく周りからの影響とわかった場合、まず友達や親兄弟を疑いますが、そこに原因がなければ祖父祖母、親戚、家の周りの方などとなるわけです。…

肩を楽にする方法

薬剤の専門家が、「肩をまとめて楽にする方法はない?鍼灸はピンポイントだし、マッサージ以外の方法で。」と聞いてきた。「基本的に我々の治療は刺激療法です。だから『どんな刺激』を『どれだけ』がポイントです。まとめて楽にするのにミオナール(筋弛緩剤)を毎回使うのも嫌だし、ピンポイントでなければカッサ療法と言って皮膚を擦る治療はあります。少しミミズ腫れを起こしてそこを修復する際に、肩こりも良くなってしまうと…

過酷な生活と帯状疱疹

病院勤務時代に救急だったので、骨折の患者はよく来ていた。場合によっては数ヶ月もベッドに寝ているとよく帯状疱疹を起こしていた。医者に、「帯状疱疹は免疫が下がると起こる。」と言われ、患者本人にしてみると、「骨折してから安静ばかりで無理はしていない。それでも免疫が落ちるとは不思議。」とよく言っていた。今日来た常連さんも眉の痛みを訴え、段々痛くなったので診てもらったら帯状疱疹だった。この方は10数年前に腰…

昔からの薬-ういろう

昔からある薬は他の薬とキャンセルしにくいという記事は以前に書いた。患者さんに話をしながら一つ忘れていたものがあった。それは「ういろう-正式名は透頂香(とうちんこう)」である。これは仁丹みたいなもので名古屋の名産とは違う。元々ういろうは中国の王が被る冠の匂い消しに使われていたと言われ、日本に伝来した後は外郎家が代々その製造に従事する事になったという。銀粒で麝香(ジャコウ)や薬用人参、龍脳(りゅうのう…

高齢の先生の特徴

どの業界にも名人とか、名誉○○はいる。やはり名人級になると経験も豊富だし、知名度も高い。しかしその名人のそばにいる方に話を聞いてみると意外にも皆同じようなことを言う。「最近、先生はお年で患者の話をろくに聞かないで、持論ばかり展開して皆に同じ話ばかりしている。あれでは先生は疲れない。」こんな話がよく聞こえてくる。取り巻きの先生方の苦労は絶えないだろうが、この仕事、定年があるわけではないので患者が来れ…

病気の説明をする医者と先生の顔色ばかり見る患者

これは以前、ある医者と雑談をしているときに聞いた話だが、「うちの名誉教授のところに難病の患者が来て、教授は一生懸命その難病の解説をしていた。そばで見ていてあれだけ丁寧に説明して下されば、さぞかし患者は良くわかっただろうと思って診察の後に聞いたら、『難しすぎて良くわからなかった。』と言ったという。でも患者はうなづいていたのでまた聞いたら、『教授の説明を私達は聞いていたのではなく、教授の顔色を見てこの…

しつこい患者の勧め

遠方から膝の半月板がなくなってしまった方が通っている。 医者からは手術しかないと言われ、色々試して駄目なら手術を受けるつもりでいたと言う。 たまたま検索して当院のブログを見ておみえになり、治療を始めたら思いのほか成績が良い。 仕事をしても殆ど膝が痛まないレベルまでなった。 この方は実に真面目な方でこちらが言ったことをすべて実行している。 歯の噛み合わせも膝に影響すると言えば歯医者に通い、鼻炎も治し…

食欲を抑えるコツ-2

過食が止まらず困っている方が時々来る。そういう方達の特徴は仕事が終わってまずビール、辛いものや脂っこい物が大好き、気がつくとお腹がはち切れんばかりになっている。お酒や辛いものはすべて食欲増進剤。だから食欲増進剤を飲みながら食べ過ぎと言っていることになる。そういう方にはまず食前にコップ2杯の水を飲むことを勧めている。飲むと少し胃が重くなり、食欲が落ちる。次にサルやオラウータンの話をする。人間が進化し…

ステロイドと漂白剤の話

ご紹介出来た方の肘痛が酷い。テニスにはまっていて少し痛みに強いので、どこもかしこも筋肉が硬い。こうなるともう選択肢はステロイドしかない。しかしステロイドに関してとても拒否する方と、そうでもない方がいる。拒否する方は、「あれは痛みを止めているだけで治していない。癖になったら大変。」と言う。そうでもない方は、「何でも楽になれば良い。」と言う。これは以前、うちの常連さんがある整形外科から、「ステロイドは…

口の中に鍼を打った話

最近通っている患者は坐骨神経痛や自律神経失調症、顎関節症と少し手強い。顎関節症は専門の歯医者を紹介しようと思って伝えたら、間違って違う歯医者に行って口の中に鍼を打たれたという。ビックリして大丈夫でしたかと聞いたら、「2回口の中に打ってもらってとても調子が良い。」という。私など40年もこの仕事をしていて今まで3回ぐらいしか口の中に鍼を打ったことがない。それも患者から頼まれて、顔面神経麻痺と三叉神経痛…

患者をその気にさせる

病院勤務時代におばあちゃんがおできで悩み、外科の先生に相談したら、「それは手術、手術しかない。」の一点張りで、患者が是非お願いしたいと言わなかったのでそのままになっていた。ある時若い医者が外部から来たときに、そのおばあちゃんが愚痴を言った。「先生、このおでき、外科の先生は私の顔を見ると手術手術と切る話ばかりする。あまり言われると気がのらなくて・・・。」「そうですか、少し拝見します。これは結構皮膚の…

内科と膝痛

常連さんが、「この間夜中に膝か動かなくなったがすぐに治った。取り敢えず湿布を貼ったが今日は大丈夫。」と言う。この方は以前から少し高血圧で降圧剤を2剤飲んでいる。血圧を測ったら上が110mmHgでよく効いているか、少し下げすぎか微妙な数字だった。本人は膝の症状は整形的なこととを思っているが、我々からすると動かなかったり、きかないというのは脳の虚血を考える。一過性虚血発作といって、手足が少し麻痺したり…

遊走腎について

常連さんがいつもと違う場所の腰が痛いという。調べてみるとそこは肋骨のすぐ下で腎臓の位置である。まさかと思って、「医者に遊走腎(ゆうそうじん)って言われたことはないですか?」と聞いたら、「え、大分昔に言われた。」という。聞き慣れない言葉かもしれないが、遊走腎は腎臓が立ったときに下に下がってしまう状態を言う。生理的にも4-5cmは下がるが10cm以上レントゲンで下がったと確認出来れば確定診断となる。細…

電磁波測定士を取得して

先日ある学会で鬱病に関して発表していたら、知り合いの医学部教授から、「君の電磁波に関しての発表は曖昧すぎる。僕が測定器具から勉強方法を教えるから電磁波測定士をとりなさい。」と指導を頂いた。 今までBi-Digital O-Ring Testで電磁波の話はよくしていたが、良い機会なのでゼロから勉強しようと先日、電磁波測定士2級を取得した。 日本電磁波協会 https://www.emfa-japan…

生きる規範

時々女性の口から、「人から何かを言われると成る程と思うし、違う方から違うことを言われても成る程と思ってしまう。いつも不安ばかりで取り越し苦労が絶えない。」ということをよく聞く。すこし難しい言葉だがそういう方は、「生きる規範(きはん-判断基準)」がない。例えば治療において規範がなければ、その場限りの治療になってしまい患者を治癒に導けない。子育てでもその場限りの方針は困る。百年の計とは言わないが、判断…

乳がん術後に関して

Bi-Digital O-Ring Testを勉強しているので、乳がんの方は多い。術後によくこういう話をする。「乳がん手術後一番気になるのは再発です。乳がん自体の原因がまだわかっていないので、遺伝子から治療をするのはまだまだ先の話。後は食生活と電磁波。食生活は甘い物や刺激物を避け、牛乳は禁止。電磁波に関しては少し勉強しないとダメ。結局出来るのは食生活と電磁波対策。Bi-Digital O-Ring…

腰椎椎間板ヘルニアについて

仕事柄、腰椎椎間板ヘルニアの方は多い。坐骨神経痛を起こし、脚まで症状が出る。痛みだけならいいが、シビレや麻痺となると場合によっては手術の対象になる。病院勤務時代によく先生が、「昔のヘルニアは50%位の手術の成功率だったが、最近は80%近くになってきたので成績が良い。」と言っていた。こちらはリハビリをしながら、良く患者さんから苦情をもらった。「外科の○○先生に手術をしてもらって確かに痛みなくなったの…

親の幸福

常連さんの娘さんが彼氏を連れてくるという。親としてソワソワする気持ちは分かる。その常連さんのお父さんも治療に来ているのでこういう話をした。「連れてくる孫の婿殿と合うために、あなたのお父さんだってソワソワしているんですよ。ここはあなたが親孝行すると思って、お父さんのために礼服や燕尾服、お母さんのために黒留袖を一緒に見に行ったらどう。その後は当然食事になるし、色々と打ち合わせもある。式でお父さんに挨拶…

高血圧の母

常連さんのお母さんの上の血圧が200mmHgあり心配だという。話を聞いたら早朝高いらしい。こういう場合は便秘があったり、夜に水を飲まなかったりすると良くない。また便秘で力むと困る。血圧を上げる薬は数あるが、考え方の中に利尿薬がある。腎臓に負担がかかると心臓は頑張ってしまうので、利尿薬でおしっこを出すと血圧は簡単に下がる。また腕の使いすぎで肩がこったりしても血圧は上がる。だから高血圧の時は腕の使い過…