喉の違和感を薬で悪化させてしまった話

仕事柄、自分の体調の悪い時は色々と実験する癖がついている。ここ2日間ほど喉の調子が悪いので、以前から実験しようと思っていたトローチを試した。喉の痛いときは駆風解毒湯が効くが、これはお湯に溶いてうがいしながら飲む薬である。その会社がトローチを出したので試してみた。うがいだけだと何となく、痛い喉に付着しない感じだし、トローチの方が患部に留まる感じがする。やってみてわかったのは私には強すぎだ。今までうが…

死を悟った時に後悔することトップ5

日常的に「死」という場面に接することの多い医療関係者。末期患者との会話で、患者が口にする「死を悟った時に後悔することトップ5」をご紹介します。 1.友人関係を続けていれば良かった 人は死ぬ直前になると、旧友の本当の価値に気付きます。その局面では、自分の地位やお金などといったものに執着する人はいなく、お金には変えられない人との繋がり、友情が欲しくなるとのことです。 2.そんなにハードに働かなければ良…

捻挫と装具

最近どういうわけか捻挫のひどい方が多い。こちらで手に追えない場合は「足のクニリック」を紹介している。さすがに足だけを徹底的に診てくれて、診察の後、「どうだった?」と聞くと、「こんな装具やベルトをつけなさいと指導された。」などとこちらも勉強になる。以前、脳梗塞の患者さんの拘縮(こうしゅく-硬くなって動かない状態)した手を何とかしようと装具屋さんに来てもらって、色々と打ち合わせをしたときに感じたことだ…

膝痛を暖める話

以前から、「膝に熱があると治らない。徹底的に冷やさなければいけない。」と言い続けてきた。細身の女性で踊りをやっている方が、最近膝の症状が取れない。稽古のあと、辛い膝を冷やすのだが全然良くならないという。調べてみると腫れは多少あるものの、熱は全くない。大腿四頭筋(ふともも)も硬い。もしかしてと思って暖めてみたら、殆ど痛みが取れてしまった。冷え性の方で場合によつては、使いすぎても冷やしてうまくいかない…

ごちゃ混ぜと1つのルール

不眠症や過食症、鬱病など最近多いが、「鼻」「歯」「腸」の治療の重要性は以前から書いている。特にマウスピースは外せない。自律神経をコントロールするのに顎関節は大事なところで、そこが不具合では治らない。しかし装着するとかえって症状が酷くなる方がいる。日中はともかく夜間はマウスピースを装着して戴くよう歯医者で指導されるのだが、夜間の装着を嫌がると結局何もしないのと同じになってしまう。これは困るので、患者…

女性の膝の内側の痛み

閉経前後の女性で膝の内側が痛いという方はよく来る。余程階段が降りられなければ半月板や靱帯損傷を疑うが、立ったり座ったりが辛く、少し腫れぼったいぐらいなら次の2のことをすれば良くなる。 1.大腿四頭筋をほぐすか筋力を上げる 2.内転筋のしこりを取る 大腿四頭筋は太腿の前面なので、殆どのケース硬くなって膝に負担がかかる。そこをほぐすだけでも楽になる。困ったことにこの大腿四頭筋は自覚症状が出ないので、相…

人の身体はオバケ

この仕事を長くやっていると、こんな事が起こるはずないということが稀に起こる。一晩にして全頭脱毛や極度の筋肉疲労が一瞬にして良くなったり、今までの治療経験を根底からひっくり返される感じである。突然変異と言ってしまえば楽だが何処かの遺伝子のスイッチが入り、短時間で身体が激変してしまう。そんな事が実際起こるから身体は興味深い。今まで体験して1番驚いたのは大分前に、ある女性が離婚後体調を極度に壊していた。…

あかさたなはまやらわの法則

ネットで見つけました。 【あ】「ありがとう」は何度言っても良いこと 【い】「忙しい」と言う人は頼りにならないこと 【う】運を引き寄せるためには努力し続けること 【え】笑顔は最大の武器であること 【お】お礼はすぐにすること 【か】学生時代の友人を大切にすること 【き】今日から始めること 【く】苦しいときこそ諦めないこと 【け】健康を当たり前と思ってはいけないこと 【こ】心を鍛えるには体を鍛えること …

マラソン選手が咳で右腰痛

月に何度かレースをこなしているセミプロの方が、珍しく調子が出ず、腰が重かったという。調べてみると右腰、右股関節、右ハムストリングだけ硬い。余程走り方を変えたのか聞いてみたら、普段と変わりがないという。おかしいと思い肩甲骨を調べたら、右だけ動かない。胸筋も調べてみたら、右だけ痛がる。これは呼吸器の炎症だと思い聞いてみたら、レースの前後、咳が止まらなかったという。咳の反応が胸の前に出ている。普通は左右…

緑内障とハルシオン

最近目が疲れてしょうがないという方が夜眠れず、ハルシオン(睡眠薬)を使っているという。「それは困りましたねぇ。」という話をしていたら、「以前緑内障をやって、それも影響しているのでしょうか?」という。「実は緑内障には使えない薬があって、知っていますよね。」と言ったら、「そうなんですか。」という。 ■緑内障の禁忌薬一覧 http://www.okusuri110.com/kinki/shipeikin…

弱点を何とかするより長所に負担をかける話

あるスポーツをやっている方が左足腰の痛みがなかなか取れない。色々な治療を試すのだが、やはり運動で負荷をかけると痛くなる。昨日自転車をこいで右足ばかり使ったら殆ど左足腰の症状を訴えなかった。これにヒントを得て、なかなか治らない左足腰を何とかするより、右に負担をかける戦略が良いと思った。右にはゆとりがあるので多少無理をしてもすぐに痛みは出ない。自転車なら右のみでこげないこともない。その後走る場合も普通…

明日は接待ゴルフなのにぎっくり腰

日曜日に接待ゴルフで土曜日の午後にちょっとした植木や家具を動かすと、ぎっくり腰をやってしまう。いつもかかっている先生に治療を受けられれば良いが、かかれないケースもある。そんな時に対処法をいくつか紹介したい。まずはぎっくり腰は腰の筋膜炎なので、冷湿布で痛い腰を冷やす。次に食事を止める。ぎっくり腰の原因のいくつかが胃腸炎から来るので、食べて腹圧を上げると腹筋が働かず、余計に腰に負担がかかる。次にお風呂…

「手術は成功しました」について

リハビリの仕事を長くやっていると、手術は成功したと言われるが、痛みが取れないという苦情を時々聞く。のところに「手術と完治」でも書いたが、患者は手術で全部症状がとれると思っている。医者は手術が成功したかどうかが問題で、症状が取れるかどうかはやってみないとわからないと思っている。術前に詳しい説明を聞いても中々うまくいかず、術後にトラブルが起こることがある。 患者「先生、手術の後しびれが取れません。」 …

顎が細いと本番で失敗する話

最近の若い方で顎が細く、顎関節症を患っている方は多い。見た目はシャープで格好良いが、口腔内の体積が狭くなりかん高い声になったり、舌の運動に支障が出て一側で噛んだりと問題は多い。顎関節の痛みがあれば歯医者に行くだろうが、首肩の痛みで整形外科に行く方も多いだろう。整形外科では中々他の領域の問題点を指摘してくれないので、薬や注射で少しは楽になるかも知れないが又再発してしまう。顎関節と首肩の痛みは連動して…

繊細で鈍感が大事

定例で治療を受けている方は多い。特に何処か痛くなくても定期的に治療をしていると、身体が段々敏感になってくる。今までなら感じなかった症状など感じるようになる。ある意味敏感になったので良いことなのだが、時々感じすぎて悩みになることがある。良く服に例えるのだが、今までの服は殆ど黒で多少汚れても目立たないが、治療をしていくうちに段々白くなる。服が純白になればなるだけ少しの汚れが目立つ。そして気になる。だか…

少年野球の肩

親が野球に熱心で子供にプロのコーチをつけ、将来はプロを目指しているご家庭はよくある。時々治療を頼まれるが、どのケースも一筋縄ではいかない。治療は小学生から高校生ぐらいのピッチャーが殆どだが、何回もこちらが冷汗をかいている。肩を酷使していることはわかるが、簡単に治療して治まるケースなどほとんどない。今まで1番酷いケースで医者でステロイドの注射を打ってもらい効かず、肩だけの治療で90分やってようやく治…

背中の痛みとババ抜き

背中の痛みの酷い方が鍼が効き、気分が良いという。これは治ったわけではなく、ただ感じにくくなっただけである。触ればしっかりこりはあるし、少し強めに押せばやはり痛がる。こういう場合、ババ抜きの話をする。背中が痛いと言うことはそこに大きなババがあるようなものだ。鍼でそのババが違うところに行った。背中はババがないので痛くない。本人は治ったという。しかしそのババは小さくなって何処かに行っている。頭、肩、首、…

便秘と振り子

がんの予防的治療をしている方が少し腸の調子が変わって不安だという。今まで長い間便秘だったが、数ヶ月前に調子が良くなり、最近は下痢気味だという。食事をした後お腹が痛くなったり、今までにない症状があるという。こういう場合、我々から診ると便秘の時は腸が敏感でなく症状が出なかったのに、少し下痢気味になると腸が敏感になる。こういう時にこそ、自分の腸が喜ぶ食べ物を見つけられるのでチャンスである。本人は乳酸菌で…

「リハビリ難民」と「手術は成功」

脊柱管狭窄症の手術をした方がここ数年調子が悪いという。手術のあとはリハビリがないので、以前書いたリハビリ難民になってしまっている。手術後に症状が殆ど改善しないので医者に言ったら、「手術は成功」の一点張りで話を聞いてくれないとい。この話は「手術と完治」で書いた。再手術の可能性はと聞いたら、「改善の見込みがないからしない。」と言う。具体的症状を聞いているうちにおかしな事に気がついた。脊柱管狭窄症は必ず…

マウスピースについて

以前から歯科治療の重要性は書いている。 中々改善しない首や肩の症状、頭痛に鼻に耳の症状もマウスピースを使って、噛み合わせで良くなることは多い。 最近は鬱病の方はまず、歯科を受診して戴く。 当院に来られて話を聞いて全身状態を診て、まず歯医者である。 これには理由があり、以前首の悪い方の治療を丁寧にしていたときに、たまたま通っていた歯医者で噛み合わせをいじられた途端、今までの首の治療が全て駄目になって…