清潔と清潔感
これは昔テレビを見ていたら、ある刑事が、「犯罪者の女性から事情を聞く場合、清潔感のない刑事が聞いても口を割ってくれない。いくらその刑事がお風呂に入ったあとでも、女性が感じるのは『清潔感』で実際の清潔とは違う。その女性心理がわかってから、相当清潔感に気を使うようになった。」と言っていた。これには思い当たる節がある。我々男性から見ればお風呂に入っていれば清潔、入っていなければ清潔でない。女性はたとえお…
これは昔テレビを見ていたら、ある刑事が、「犯罪者の女性から事情を聞く場合、清潔感のない刑事が聞いても口を割ってくれない。いくらその刑事がお風呂に入ったあとでも、女性が感じるのは『清潔感』で実際の清潔とは違う。その女性心理がわかってから、相当清潔感に気を使うようになった。」と言っていた。これには思い当たる節がある。我々男性から見ればお風呂に入っていれば清潔、入っていなければ清潔でない。女性はたとえお…
常連さんが少し首の調子が悪いので、レントゲンを撮ってもらったら、ストレートネックと言われたという。その後担当した医者から、「少しリハビリをやっていきなさい。」と言われ、治療してもらったらその後、首が痛くなったという。我々から見ればその苦情は病院に言って欲しいが、本人は、「リハビリをして痛いのは当たり前。こんなもの。」と思っていたらしく、病院に苦情を言っていないという。では中華屋さんでラーメンを食べ…
今日来た高校生は運動部で最近大会でいい結果が出せずに落ち込んでいる。少しミスをしたらしいのだが、本人にしてみれば大きなスランプであろう。そこで話を聞いてみた。「落ち込む気持ちは分かるがその悩み、解決法はないの?」「いやあります。すこし時間をかけてちゃんと何が問題だったのかを見直して、地道にやっていけばスランプから脱せると思います。」「え、解決策分かっているの?じゃ悩む必要ないじゃない。解決法がわか…
主婦の方なら生活品はなるべく安いものをという気持ちは分かる。しかし趣味のものとなるとどうしても高い物の方が価値があるように感じてしまう。治療や健康法も同じで、高いと価値があるように感じている方は多いのではないだろうか。しかし我々から見ると治療法にかかるお金とどれだけ健康になるかはほとんど関係がない。以前、中年男性が少しお腹を引っ込めようとして脂肪を分解する治療を1回15000円で受けていたが、我々…
今日来た方はテニスのやり過ぎで脚の筋肉がガチガチになっていた。筋肉,硬さもある程度なら十分ほぐせるが、ある一線を越えてしまうと揉んでも全く反応しない。こうなると方法は2つ、鍼を使うか、筋肉をたたき壊すかである。たたき壊すというと少し語弊があるが、我々の感覚ではよく公園にシーソーが置いてあり、錆びて動かなければ初めのうちは油を差すが、全く動かなければトンカチで叩く。このトンカチで叩く感じを「たたき壊…
患者さん中には、「マクロビや栄養学を勉強して○○を止めたり、△△をよく摂ったりしています。」と言う方は多い。気持ちは分かるが、我々から見ると、「○○の栄養素を摂っても身になる保証は全くない。」と言いたい。問題は感情や腸内細菌で、嫌な気持ちで食べていれば胃腸は働かない。いい栄養を摂ってもそのまま出してしまう。しかし喜びながら食べると、胃腸の働きは良くなり、多少の栄養不足も何とかなる。昔日本が貧乏だっ…
常連さんが少し膝にエアコンの風を当て続けたら、激痛で歩けなくなってしまったという。近くの整形で診てもらってレントゲンでは異常がなく、薬をもらったが、「安い整形の薬ではそんなに効かないだろう。」と飲まなかったという。その後すぐに来て、薬を見たら、普通のロキソニンという鎮痛薬ではなく、「ノイロトロピン」が処方されていた。患者さんにしてみたら、「ロキソニンとそんなに違わないだろう。」と思ったのだろうが、…
40代の常連さんが、「最近筋トレをしてもなかなか前みたいに戻らない。以前なら負担をかけて筋肉の状態が(-2)まで行ってもちゃんと(+3)までなったのに、最近は(0ゼロ)まで持っていくのがやっと。なんとも寂しいし、悔しい。筋トレを続けても広背筋(背中の筋肉)が辛くなるだけ。」と言う。これは完全に身体から拒否されて、こんな筋トレは止めてくれと言われている。年をとって若いままの筋肉を維持したいという気持…
常連さんが背中を痛みを訴えている。理由は夕食後テレビを見ながらソファーで寝てしまい、首や背中に負担をかけてしまったと言う。昔は背中のこりに対してこれでもかと強い刺激を与えればいいと思っていたが、あまり治療成績が良くなかった。鍼もより深く太くしても、残り2割程度がどうしても取れない。ある時、あまり変化しないので少しあきらめて別の場所を治療していたら、背中の硬さがなくなっていた。これには驚いて理由を考…
昨日は全く違う原因の内股の痛みの方が来た。はじめの方は鼠径(足の付け根)の手術をしていて、足の浮腫を気にしていた。突然膝の上の内股が腫れ歩くのも大変だという。触ってみたら赤く腫れている。手術した先生も、「血管やリンパをいじっているから・・・。」と腫れるのを気にしていたという。こうなると出来れば手術した先生、だめでも血管外来の先生に診て頂かないといけない。近医の血管外来で診て頂き、血を抜いてもらった…
昔ある女医さんが、「俺は社長で今まで既製品の薬は効かなかった、高い薬を出してくれ。」と患者から言われた。女医さんは機転をきかせて薬剤師に、「出そうと思った薬を全て粉にして薬包(昔薬を包んでいた三角形の包)で出してあげて。値段は10倍。」と指示をした。数日後、その社長が来て、「やはり高い薬は効果が違う。すぐに効いた。」と言ってきたという。そこで女医さんが一言。「今までと同じ薬を粉にしただけなのに・・…
最近常連の社長が、「今日は何処が辛いですか?」と聞くと、「んまぁ、ちょっとやってくれる。」と言って自分の辛いところを言わない。いつものように治療が始まれば私は、「何ですかこの腰・・・。」とか、「首が何ともない。ヤダモン君もない。」などと感じたことをしゃべりまくる。社長はおとなしく聞いていて、「ふーん、そうか。そんなに腰は悪くないんだなぁ・・・。」とか、「心臓もゆとりがあるのだなぁ。」と一人言を言い…
学生が何かの競技でよくジャンプをしたり、ダッシュなどのトレーニングをし過ぎると膝の痛みを訴えてくる。膝を反復的に使い、立ったり座ったりや膝の曲げ伸ばしで痛いと言う。これには分類が2つあって①膝蓋腱表層(滑液包)炎と②膝蓋下脂肪体炎(フォッファ病)である。膝蓋腱表層(滑液包)炎なら深く膝を曲げたときに痛むので見つけやすく治りやすい。しかし膝蓋下脂肪体炎(フォッファ病)だと、少し大変である。膝蓋下脂肪…
常連さんの腰痛に対して、「胃に負担がかかっています。胃を楽にすると腰は良くなります。」と伝え、胃薬を飲み始めたら体重も2-3kg落ちてジョギングもやる気になったという。このまま腰が楽になるはずだったのに、何故か坐骨神経痛が取れないという。身体を診たら、胃炎の反応のスタマックラインは消えているが、太腿の前面(大腿四頭筋)が以前より硬くなっている。これは上り坂などで負担をかけたことを意味する。「坂を上…
よく患者さんから、「こういう場合は暖めるのですか?冷やすのですか?」と聞かれる。今までだと、「冷やして下さい。」と即答していたが、段々勉強するうちに少し変わってきた。昔リウマチは必ず暖めていたが、一時期冷凍療法と言って一旦冷やして痛みを感じないようにしてから、リハを行う治療法が出てきたり、骨折や脳梗塞も昔はまず、「2週間安静」と言っていたのが、最近ではすぐにリハビリが始まる。捻挫なども暖めるという…
常連さんからいきなり、「先生は疲れないのですか?」と言われ、「昔は大変でしたが、今は大丈夫です。」と応えた。病院勤務時代はこちらもまだ20代で若く医学知識など殆どないから、毎日来る患者から、「先生、まだ痛いんです。」と言われ続けて、月に1度程度は本当に身体が動かなくなり病院を休んでいた。そして段々自分の身体が辛くなる理由がわかったきた。それは「患者の問題に対して答えを出せないから。」だと気がついた…
常連さんが久しぶりに頭痛が酷いという。この方は昔は慢性頭痛であったがEAT(Bスポット療法)のおかげでほぼ辛さはなくなっていた。こういう場合はまずマウスピースをしているか聞くのだが、この方は以前から使用しているので、すぐに原因がわからない。しかし話をしていくうちに、マウスピースは当院が勧めたBi-Digital O-Ring Testの専門医ではなく、今までのかかりつけの先生で、その先生は「マウス…
常連さんが少し重労働をして両足が痛いという。痛がる場所を診ると、相当踏ん張ったことが分かる。しかし首も同時に痛くなったという。本人は首に痛みが出る理由が全く分からず、それも右だけ、痛みは一瞬で消えるが1時間毎に辛いという。この話を聞いてすぐに、「これは戦略的痛みと言って、身体が反乱を起こしているのです。足への負担は相当なものだったので、身体にしてみたらまたこんな事をされたらたまらない。何とか本人に…
昔テレビでお笑いの小松政夫さんがネタを作るときの話をしていた。それは実際に見た話らしいのだが、ある車のトップセールスマンが上得意様から電話があり、「あら、○○さん、ちょっと車の調子がおかしいの?すぐ来て下さる?」と言われて、すっ飛んで行ったという。着いてすぐトップセールスマンは上着を脱ぎ、ワイシャツの腕をめくり、車の下に入って点検したという。ボンネットも開け、手から顔からワイシャツまで真っ黒になり…
常連さんが、健康診断で「乳頭腫」と言われて悩みを抱えているという。インターネットで段々調べていくうちに、緑内障との関係記事を見つけ、今度は緑内障を調べたら失明すると書いてある。子供はまだ小さいし、私が失明したらどうなってしまうのだろうという悩みだ。最近は患者さんが自分の病気はよく、インターネットで調べてくるので質問が鋭い。しかし我々から見るとどんどん調べれば調べるだけ重篤な内容しか出てこない。腰痛…