症例

常連さんの微妙な変化

20-30年と治療している常連さんの体は微妙な変化も見逃さない。ある女優さんは日舞の演目が新しくなり稽古をしているのだが、その反応が良く太腿に出る。触っただけでどれくらいきつい稽古なのかがわかる。しかし稽古3日目にして突然足のこりがなくなった。何があったのか聞いたら、「演目が代わり、楽な踊りになった。」と言う。苦手意識が足から消えてしまったのがすぐにわかった。もう一人の方はゴルフを週末にやる方だが…

乳がんになって気がついたこと

数年ぶりに来る方で乳がんの手術をやった方はいる。話を聞くとどの方も知識がなかったという。何度も書いていることだが、注意事項をまとめてみた。 脂っこい食事 牛乳 辛いもの・刺激物 IHクッキング スプリングベッド 黒い下着・服 ブラジャーのワイヤー 甘い物取りすぎ 生クリーム 人参ジュース コンビニ食 寝室のテレビ 上げればキリがないが、一度手術のした後は子供達のためにも、徹底した食事の生活環境の改…

予想した血液データ

前回、中性脂肪が高い方の話をした。正常値が150mg/dlのところを350mg/dlだから高いと言えば高いが、あまり心配してしなかった。その時に1ヶ月後の血液データを予想していたので発表したい。 中性脂肪:353→予想は220、実際は118 尿   酸:8.4→予想は7.8、実際は7.9 γ-GTP  :204→予想は150、実際は160 中性脂肪はかなり予想より下がったが大体予想した通りである。…

スマホを長時間使うと覚えたことが消える

「スマホが学力を破壊する」川島隆太先生 脳トレで有名な東北大学の先生である。ちょっと衝撃的な内容だったので買って読んでみた。詳細は伏せるが、スマホの時間が長いから、勉強時間が減り学力低下と思っていたら全く違う内容に驚いた。記憶を消すという話である。この事実に川島先生も驚いて上梓されたのであろう。  

足の感覚麻痺の治し方

常連さんがスキーで足を痛めてから指の感覚がおかしいという。全部の指ではなく右第4・5趾である。いわゆる感覚麻痺でどういう仕組みでこういう事が起こり、どうやって治すのかと聞かれた。まずは徹底的に原因を調べるなら病院でCT、MRIで細かく輪切りにして戴き、腰から症状のある足まで調べる。殆どのケース何処で圧迫が強いということはなかなか分からないから、取り敢えずレントゲン上は大丈夫という話になる。医者でや…

この病院で死にたい

病院勤務時代に入院していたおばあちゃんが、「私はこの病院で死にたい。」とよく言っていた。我々から見ると最高の医療を受けたいのは人の常だが、しかし患者心理は少し違う。たとえこの病院の医療水準が最高でなくても良いのである。この病院の先生が好きなのか、お世話になったのかはわからないが、この病院とかかわっていたいのである。当時はそういう患者心理がわからず、いい医療がすべてと思っていたが実際は違う。先生との…

神経ブロック3回で完治した坐骨神経痛

仕事柄、医者で診てもらって坐骨神経痛と言われ、薬を飲んだが効かず、ペインクリニックで注射を打ったがいまいちなので、鍼でもやるかと来る方は多い。ブログでも坐骨神経痛に関しては色々と書いているので見て来る方もいる。そんな中、ブログを読んできた方の治療がうまくいかず、目安は8回を目前に内臓の問題を疑い、「医者でお腹を検査したらまた来て下さい。」と言った方がいる。1年ぶりに来られて、こちらとしては内臓は大…

歯列矯正していても楽しめるディナー

常連さんが結婚式にお呼ばれで明治記念館に行ってきたという。またまた歯列矯正中であまり食べられないかと思っていたら、すべて美味しく戴けたという。理由はどうも、明治記念館のシェフがお年寄りにも美味しく食べられる工夫をしていたようだと言う。この常連さんも自分が歯列矯正をしていなければ気がつかなかったと思うと言っていた。以前テレビで観たが、何処かの介護施設で社長が、「入居者が食事を残す。どんな方にも美味し…

子供は風の子

常連のお母さんが、「私は食事以外お菓子を食べない。間食をしないんです。子供にもそう躾けています。」と言う。しかし我々から見ると子供は糖を大量にとってエネルギーを作る解糖系というエンジンで動いているので、おやつぐらいはあげた方がいいという話をした。大人になると感じないが、子供の頃は本当にお腹と背中がくっつくぐらい空腹を覚えた。食事して2時間も経つと腹がへる。朝食のあとは10時のおやつ、昼食のあとは3…

嫌な仕事とストーカー

常連さんが嫌な仕事で胃炎は起こるし、ヤダモン君は出るし、関節まで痛いという。出来れば避けたいのだろうが、仕事柄そうもいかない。この方には一つの例えとして、ストーカーの話をした。これば大分前に聞いた話だが、女性が男性ストーカーに追われていた。ストーカーの心理はどうも逃げると追いたくなるらしい。女性が逃げれば逃げるほど逆効果なので、ある時逆にその男性に近寄って、「何かご用ですか?」と聞いたらどうかとア…

歯を抜いたらゴルフはしない方がいい

常連さんが滅多に言わない右首と右片頭痛を訴えてきた。筋肉を触ると右側だけ方や首の筋肉が緊張している。何があったのか聞いたら、抜歯をしたという。以前、女優さんの歯科治療で書いたが、抜歯後は何が起こるかわからない。傷口がオープンしていて、噛む力も弱い、痛みもある。そんな状態でゴルフをしたという。明確に原因がわかったので、「歯を抜いたらゴルフはしない方がいい」とアドバイスをした。しかし本人にしてみると、…

生きる力と顔のイボ

常連さんの奥様さんが、最近ご主人の顔のイボが突然で出したという。皮膚科で治療しているのだが、どうして突然出るのかという話になった。「それは鼻か、腸が悪いと言うことです。あとは腫瘍体質。おできが出来やすいか、顔のイボはウィルス性ですから免疫が下がっている。あとご主人の年齢も関係あると想います。男が50代半ばになると、定年が見え生きる希望がなくなってくる。生きる活力不足で顔に湿疹などが出来やすくなる。…

女性ライオンタイプの老後

元気なライオンタイプの女性は結構なことだが、大体そういう方達はまず来ない。子供を3-4人産んでもパワーがある。たまに腰痛になっても根が強いので、寝れば治ると思っている。しかしこういう女性が40代を越え、50代60代になると身体の不調を訴えてくる。まずは胃腸、腰や太腿の裏は腸の反応点なので、時々坐骨神経痛を訴えてくる。そのままほおっておくと、腸の動きが悪い分50代ぐらいから下っ腹が出てくる。よくおば…

エスカレートする生クリーム

前回、生クリームは手強いと書いた。中毒性が高く、止められた例は殆どない。今日来た方し30年間、朝はコーヒーに生クリームをたっぷり入れるという。この話を聞いて、「段々高級生クリームを使うでしょう。」と言ったら、「そうだ。」と言う。生クリームに慣れてしまうと少しでも口当たりや脂肪分の高い物を美味しく感じてしまう。もっといいもの、もっと高い物と段々なっていく。このようにエスカレートするともう止まらない。…

夫婦の体力差

夫婦共にライオンタイプなのだが、奥さんの体力がずば抜けている夫婦が通っている。体力差が大体3倍、奥様から見ればご主人の体力が1/3である。こういう夫婦の場合は旅行などに行くとかならず問題が起こる。旅館についてゆっくりしたいご主人と、折角旅行に来たのだから色々なものをみたい妻。ついた途端、「パパ、荷物を置いてさあ、出かけましょう。」と妻が言い、「え、今着いたのに少しゆっくりしてからでいいじゃない。」…

食後のデザートと胃炎

常連さんが久しぶりに来て腰が痛いという。身体を診たら完全に過食である。現在仕事で現役を離れ、悠々自適なのは結構なのだが、どうしても食べ過ぎてしまうと言う。せめて夕食後のデザートは控えて欲しいと言ったら、今日1ヶ月ぶりに来てあれからデザートを止めたら、体重が1.5kg落ちたという。それ以外にも良いことがあって、今までは夜間にゲップが上がり胃薬を飲んでいたが、デザートを止めたらゲップが上がらず、胃薬が…

乳がんと気功

乳がんで通っている方が1年ぶりに来た。乳酸菌を真面目に飲んでいないというので、さぞかし悪化していると思って調べたら、極めていい状態だった。何をやっているのか聞いたら、気功にはまっているという。それももう2年ぐらい続けて何とも終わった後の爽快感がたまらないという。中国の先生らしいが、行くのが楽しみだという。仕事柄ヨガや気功で良くなる方は時々見る。しかし確率からすると1-2割程度ではないだろうか。それ…

にわか医者

私のブログを見て腰痛患者が通っている。 メルマガなどよく読んで頂いているおかげで少ししゃべると、「それは○○の話ですね。」と反応が早い。 こういう患者さんは腰が治るとにわか医者になりやすい。 自分が胃腸を治すのに「百草丸」や「ビオフェルミン」で良くなった体験があると、人を捕まえて、「君は胃の具合が悪いのかね。百草丸を飲みなさい。」と指導している。「え、腸もダメ、ではビオフェルミンを飲みなさい。」人…

気のきかない婿殿

常連の娘さんが妊娠をした。母親にしてみれば妊娠している娘を大事にしてもらいたいという気持ちで、どうしても婿殿の行動が気になる。ある時買い物の様子を見ていたら重い荷物を婿が持ってくれると思ったら、妊婦の娘がそのまま持っているという。何とも気のきかない婿殿に、義理の母としては文句も言えないという。しかし話を聞くと、娘がちゃんと頼めば嫌な顔をせず、荷物は持ってくれるという。こういうケースはよくあるが、私…

筋肉はずし

常連さんが、「自分で太腿の後ろをゴリゴリ揉むと刺激はぼやけるが、ここで治療をしてもらうとピンポイントで神経に対して刺激が入る。何が違うのか?」と質問をされた。「太腿の後ろは坐骨神経なのだが、皮膚の上から刺激をすると筋肉(大腿二頭筋)が邪魔で坐骨神経を刺激できない。だから『筋肉はずし』と言って、直接神経を刺激できるようにその筋肉をずらしている。少し角度を変えたりすれば出来る技術である。当院の先生には…